月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは、九曜です。
配信されてからかなり時間が経ってしまいましたが、ようやくNetflix悪魔城の2期を見終えることができましたので、今回も感想をしゃべっていこうと思います。
前回の感想は過去の記事にありますので、よかったらそちらもどうぞ。
追記より、本編のネタバレを含みますので、大丈夫な方のみご覧ください。
配信されてからかなり時間が経ってしまいましたが、ようやくNetflix悪魔城の2期を見終えることができましたので、今回も感想をしゃべっていこうと思います。
前回の感想は過去の記事にありますので、よかったらそちらもどうぞ。
追記より、本編のネタバレを含みますので、大丈夫な方のみご覧ください。
○坊ちゃんは怪力、伯爵様ももちろん怪力
ベルモンド一族の宝物庫に入る際、重たい瓦礫をどかそうとするシーン。
いくらベルモンドとはいえ、トレバーは「少し屈強な人間」という程度らしく、二人に手伝ってくれるよう頼みます。
トレバーが重そうにどかしていた瓦礫を、なんと片手で軽々と後ろに放り投げるアルカード。
パチスロ悪魔城でも、ラルフを片手で投げ上げるシーンがありますが、やっぱり坊ちゃんものすごい怪力。
先のシーンではコントじみた笑いが起きましたが、終盤には武器を失ったアルカードとドラキュラ伯爵が、ものすごい肉弾戦を繰り広げます。
もう、殴るわ蹴るわ跳ぶわ、これはドラゴ○ボールだったか?と見まごうほどの肉弾戦っぷりです。
ちなみに、トレバーがドラキュラを殴るシーンがありますが、顔を拳で殴ってもビクともしません。
やはり、吸血鬼と人間の腕力差はものすごいんでしょう。つくづくそう思いました。
○サイファはワイルドだけど、女性らしい一面も…?
1期でもサイファのたくましさには触れましたが、2期でもますますワイルドな面を見せてくれます。
魔法で作った氷柱を遠くに放り投げて処分したり、傷口をふさぐために焼いたり。
いわゆる「アニメによくあるヒロイン像」を覆すレベルの戦闘人員っぷりを発揮してくれるのですが、一方で語り部たちと別れて行動するのを「寂しい」とぼやいたりしていました。
戦いの経験を通して、トレバーとはいい感じにおさまり「まだ一緒に冒険したい」と言うサイファの顔は、愛らしくさえあります。
真正面から惚れた晴れたと言わないのも、彼女らしいというか…それをちゃんと汲み取って、なお茶化すようなトレバーとは、ベストカップルになることでしょう。
いずれにせよ、今後トレバーが尻に敷かれることは確実でしょうが…(小声)
○トレバー迷言録「俺の武器は…」
ベルモンドの地下宝物庫に、魔物が攻めてくるシーンにて。
トレバーは宝物庫で見つけたモーニングスター(錘のついた鎖の鞭)と腰の剣でさっそく応戦しますが、戦いの最中で武器を飛ばされたり落としたりして、最終的に敵の折れた槍を奪って扱いはじめます。
そのタイミングで新手が現れ、見栄を切って言った言葉がこちら。
「俺の武器はこの……。棒だ!」
本当はこのタイミングで、新しい武器を構えながら高らかに名乗るつもりだったんでしょう。いくらなんでも「棒」じゃ締まりがありません。
でも、そういうことを言ってしまうのがまた、トレバーらしいとも思います。
○悪魔精錬士たちの暗い過去
2期には「呪印」で登場した二人の悪魔精錬士が出てきます。
一人は主人公のヘクター、もう一人は敵側のアイザック…なのですが、アイザックのビジュアルは「呪印」のそれと違います(肌が黒くスキンヘッドです)
ビジュアルの違いはさておき、いずれもドラキュラ城に招かれるまで、壮絶な過去を過ごしていました。
ヘクターは生き物の死を悲しむあまり、死体となったそれにもう一度命を吹き込む力を身につけ、骨がむき出しになった生き物を家に連れ帰って大騒ぎになる描写があります。
いやもう、あんなのが動き回ってたら、大騒ぎになって当然です。
ヘクターはそれを怖がらないどころか、むしろいとおしそうに微笑みながら、半分骸の姿をした犬猫を撫でつけます。
なんというか、すごい絵面です。狂っているようにさえ感じます。
「悪魔精錬」を身に着けたことで人から忌避されたヘクターを、ドラキュラは「忠実な軍を作る」という目的で味方に引き入れます。
一方のアイザックは、どうも奴隷として働かされていたようです。
雇い主の手伝いをするため、その書物を盗み見していたのを見つかり、鞭打たれるシーンは悲痛極まりないです。
その理由についてアイザックは「愛しているから」だと締めくくります。
呪印においてもアイザックは、どこかそういうものを匂わせる言動をしていたので、そんな意味での「愛している」だと私は解釈しました。
雇い主から見たら、アイザックは単なる都合のいい労働力です。
「二度と口にするな」と言いながら拷問を続けますが、逆上して本気で抵抗したアイザックに殺されます。
(この後、悪魔精錬する流れだったような、その後のエピソードとごっちゃになってるような…という曖昧さだったので、ここではこれ以上言及しないでおきます)
ドラキュラはアイザックが人間を憎んでいることを知っており(あんな仕打ち受けたらそうも思いますよね…)、こちらも味方に引き入れます。
○「裏切り」の真相
呪印のキーとなっていた「ヘクターが裏切り、ドラキュラ様が死んだ」というアイザックの話について、この作品では第三者であるカーミラも加えた、それぞれの思いの交錯がありました。
かいつまんで言うと、
ドラキュラ→人間を憎んでいるので根絶やしにしたい(当初はそう思っていなかったが、リサを失ってからの月日が悲しみを増幅させ、正気を失いかけている)
ヘクター→そもそも生き物に慈悲を持っており、無用な殺生は避けたい。
アイザック→人間を一掃する計画に賛成。ドラキュラには絶対の忠誠を誓っている。
カーミラ→ドラキュラが正気を失いつつあることを指摘し、自分が城主あるいは優位な立場になりかわろうと画策する。
こんな感じです。
人間を殺戮したくないヘクターが「いい方法がある」というカーミラの言葉に騙される形で、ドラキュラを裏切るわけですが、その最中に城の転移装置が強制稼動させられ、カーミラとヘクターを残してその場から城が消えてしまいます。
アイザックはドラキュラのすぐそばで、最後まで護衛をつとめようとしますが、ドラキュラは「永遠の寿命を持つ私のために、人間のお前が死ぬことはない」と、転移のできる鏡を使ってアイザックを遠い地に逃がします(なんというできたあるじ!)
最後までつき従おうとした気持ちは本物でしょうから、ドラキュラ亡き後「あの時ヘクターが裏切っていなければ」と思うのも自然です。
○ヘクター拉致られEND
城が強制転移させられ(この予想外の転移は、サイファが外部から魔力で操作したものです。ほんと恐ろしい子…)その場に残されたカーミラとヘクター。
故郷へ戻るというカーミラでしたが、ヘクターの悪魔精錬の力が魅力的というのもあり、拉致して連れ帰ってしまいます。
で、私はこの時点で「この後逃げてロザリーのところへ駆け込むまで」をやると思っていたので、ワクワクしながら待っていたら話が終わってしまい「ええええ!?なんで!!?」
「呪印」やってなかったら(ヘクターのその後の話を知らなかったら)、どう見てもバッドエンドです、本当に以下略。
○アルカードの涙
ドラキュラとの最終決戦において、移動しながら戦ううちにアルカードの自室に着いてしまい、ドラキュラの狂気が薄れます。
ドラキュラにとって、アルカードはただ一人の、最愛の妻ともうけた息子です。
「殺そうとしていた…わが子を」それまでの怒り狂う叫びとはうってかわって、ドラキュラの声は悲しみの色を滲ませ始めます。
チャンスは今しかないと、アルカードはドラキュラの心臓を杭で突いて殺し、追いついてきたサイファが炎の魔法で完全に消滅させます。
決心こそ鈍りませんでしたが、最後の最後に見せた父親としての顔に、アルカードの顔が一瞬曇るのが印象的でした。
すべてが終わった城で住まうことを決めてから、その悲しみは強くなりはじめます。
見慣れた城を通るたび、見るたび、思い出される父や自分の幼少時の記憶。
何に対しても興味関心が薄く、トレバーの挑発さえ軽くかわしていたダンピールが、ひとり城に残されて初めて、涙をぼろぼろこぼして泣き出してしまうわけです。
「月下」で説明されていた状況と、アニメ内の出来事がだいぶ違うのですが(寝てたら城が現れて…というのでは、城が残った状態で終わりを迎えるアニメと食い違います)、やがてトレバーもサイファもいなくなって一人ぼっちになった時、眠りについてしまうのが目に見えるようです…。
ざっくりですが、こんな感じでぽつぽつ湧いたのでまとめてみました。
3期も製作されているらしいので、今からもう既に楽しみです。
ベルモンド一族の宝物庫に入る際、重たい瓦礫をどかそうとするシーン。
いくらベルモンドとはいえ、トレバーは「少し屈強な人間」という程度らしく、二人に手伝ってくれるよう頼みます。
トレバーが重そうにどかしていた瓦礫を、なんと片手で軽々と後ろに放り投げるアルカード。
パチスロ悪魔城でも、ラルフを片手で投げ上げるシーンがありますが、やっぱり坊ちゃんものすごい怪力。
先のシーンではコントじみた笑いが起きましたが、終盤には武器を失ったアルカードとドラキュラ伯爵が、ものすごい肉弾戦を繰り広げます。
もう、殴るわ蹴るわ跳ぶわ、これはドラゴ○ボールだったか?と見まごうほどの肉弾戦っぷりです。
ちなみに、トレバーがドラキュラを殴るシーンがありますが、顔を拳で殴ってもビクともしません。
やはり、吸血鬼と人間の腕力差はものすごいんでしょう。つくづくそう思いました。
○サイファはワイルドだけど、女性らしい一面も…?
1期でもサイファのたくましさには触れましたが、2期でもますますワイルドな面を見せてくれます。
魔法で作った氷柱を遠くに放り投げて処分したり、傷口をふさぐために焼いたり。
いわゆる「アニメによくあるヒロイン像」を覆すレベルの戦闘人員っぷりを発揮してくれるのですが、一方で語り部たちと別れて行動するのを「寂しい」とぼやいたりしていました。
戦いの経験を通して、トレバーとはいい感じにおさまり「まだ一緒に冒険したい」と言うサイファの顔は、愛らしくさえあります。
真正面から惚れた晴れたと言わないのも、彼女らしいというか…それをちゃんと汲み取って、なお茶化すようなトレバーとは、ベストカップルになることでしょう。
いずれにせよ、今後トレバーが尻に敷かれることは確実でしょうが…(小声)
○トレバー迷言録「俺の武器は…」
ベルモンドの地下宝物庫に、魔物が攻めてくるシーンにて。
トレバーは宝物庫で見つけたモーニングスター(錘のついた鎖の鞭)と腰の剣でさっそく応戦しますが、戦いの最中で武器を飛ばされたり落としたりして、最終的に敵の折れた槍を奪って扱いはじめます。
そのタイミングで新手が現れ、見栄を切って言った言葉がこちら。
「俺の武器はこの……。棒だ!」
本当はこのタイミングで、新しい武器を構えながら高らかに名乗るつもりだったんでしょう。いくらなんでも「棒」じゃ締まりがありません。
でも、そういうことを言ってしまうのがまた、トレバーらしいとも思います。
○悪魔精錬士たちの暗い過去
2期には「呪印」で登場した二人の悪魔精錬士が出てきます。
一人は主人公のヘクター、もう一人は敵側のアイザック…なのですが、アイザックのビジュアルは「呪印」のそれと違います(肌が黒くスキンヘッドです)
ビジュアルの違いはさておき、いずれもドラキュラ城に招かれるまで、壮絶な過去を過ごしていました。
ヘクターは生き物の死を悲しむあまり、死体となったそれにもう一度命を吹き込む力を身につけ、骨がむき出しになった生き物を家に連れ帰って大騒ぎになる描写があります。
いやもう、あんなのが動き回ってたら、大騒ぎになって当然です。
ヘクターはそれを怖がらないどころか、むしろいとおしそうに微笑みながら、半分骸の姿をした犬猫を撫でつけます。
なんというか、すごい絵面です。狂っているようにさえ感じます。
「悪魔精錬」を身に着けたことで人から忌避されたヘクターを、ドラキュラは「忠実な軍を作る」という目的で味方に引き入れます。
一方のアイザックは、どうも奴隷として働かされていたようです。
雇い主の手伝いをするため、その書物を盗み見していたのを見つかり、鞭打たれるシーンは悲痛極まりないです。
その理由についてアイザックは「愛しているから」だと締めくくります。
呪印においてもアイザックは、どこかそういうものを匂わせる言動をしていたので、そんな意味での「愛している」だと私は解釈しました。
雇い主から見たら、アイザックは単なる都合のいい労働力です。
「二度と口にするな」と言いながら拷問を続けますが、逆上して本気で抵抗したアイザックに殺されます。
(この後、悪魔精錬する流れだったような、その後のエピソードとごっちゃになってるような…という曖昧さだったので、ここではこれ以上言及しないでおきます)
ドラキュラはアイザックが人間を憎んでいることを知っており(あんな仕打ち受けたらそうも思いますよね…)、こちらも味方に引き入れます。
○「裏切り」の真相
呪印のキーとなっていた「ヘクターが裏切り、ドラキュラ様が死んだ」というアイザックの話について、この作品では第三者であるカーミラも加えた、それぞれの思いの交錯がありました。
かいつまんで言うと、
ドラキュラ→人間を憎んでいるので根絶やしにしたい(当初はそう思っていなかったが、リサを失ってからの月日が悲しみを増幅させ、正気を失いかけている)
ヘクター→そもそも生き物に慈悲を持っており、無用な殺生は避けたい。
アイザック→人間を一掃する計画に賛成。ドラキュラには絶対の忠誠を誓っている。
カーミラ→ドラキュラが正気を失いつつあることを指摘し、自分が城主あるいは優位な立場になりかわろうと画策する。
こんな感じです。
人間を殺戮したくないヘクターが「いい方法がある」というカーミラの言葉に騙される形で、ドラキュラを裏切るわけですが、その最中に城の転移装置が強制稼動させられ、カーミラとヘクターを残してその場から城が消えてしまいます。
アイザックはドラキュラのすぐそばで、最後まで護衛をつとめようとしますが、ドラキュラは「永遠の寿命を持つ私のために、人間のお前が死ぬことはない」と、転移のできる鏡を使ってアイザックを遠い地に逃がします(なんというできたあるじ!)
最後までつき従おうとした気持ちは本物でしょうから、ドラキュラ亡き後「あの時ヘクターが裏切っていなければ」と思うのも自然です。
○ヘクター拉致られEND
城が強制転移させられ(この予想外の転移は、サイファが外部から魔力で操作したものです。ほんと恐ろしい子…)その場に残されたカーミラとヘクター。
故郷へ戻るというカーミラでしたが、ヘクターの悪魔精錬の力が魅力的というのもあり、拉致して連れ帰ってしまいます。
で、私はこの時点で「この後逃げてロザリーのところへ駆け込むまで」をやると思っていたので、ワクワクしながら待っていたら話が終わってしまい「ええええ!?なんで!!?」
「呪印」やってなかったら(ヘクターのその後の話を知らなかったら)、どう見てもバッドエンドです、本当に以下略。
○アルカードの涙
ドラキュラとの最終決戦において、移動しながら戦ううちにアルカードの自室に着いてしまい、ドラキュラの狂気が薄れます。
ドラキュラにとって、アルカードはただ一人の、最愛の妻ともうけた息子です。
「殺そうとしていた…わが子を」それまでの怒り狂う叫びとはうってかわって、ドラキュラの声は悲しみの色を滲ませ始めます。
チャンスは今しかないと、アルカードはドラキュラの心臓を杭で突いて殺し、追いついてきたサイファが炎の魔法で完全に消滅させます。
決心こそ鈍りませんでしたが、最後の最後に見せた父親としての顔に、アルカードの顔が一瞬曇るのが印象的でした。
すべてが終わった城で住まうことを決めてから、その悲しみは強くなりはじめます。
見慣れた城を通るたび、見るたび、思い出される父や自分の幼少時の記憶。
何に対しても興味関心が薄く、トレバーの挑発さえ軽くかわしていたダンピールが、ひとり城に残されて初めて、涙をぼろぼろこぼして泣き出してしまうわけです。
「月下」で説明されていた状況と、アニメ内の出来事がだいぶ違うのですが(寝てたら城が現れて…というのでは、城が残った状態で終わりを迎えるアニメと食い違います)、やがてトレバーもサイファもいなくなって一人ぼっちになった時、眠りについてしまうのが目に見えるようです…。
ざっくりですが、こんな感じでぽつぽつ湧いたのでまとめてみました。
3期も製作されているらしいので、今からもう既に楽しみです。
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