月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う③ 天魔と空魔、二人の兄者 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
本日もご来訪いただきありがとうございます。

月風魔伝の発売日が7/7、発売予定日(ポップンにおける月風魔の誕生日設定)が6/26なのですが「もうそろそろ誕生日!?」という勘違いをすることが増えました。
風魔君のことを考えない日の方が稀ですが、考え過ぎのような気がしなくもないです。
とはいえ、当日ウッカリ忘れていたくはないので、ちゃんと準備しておきます。

今日は久しぶりに、月風魔伝の考察じみた話をしたいと思います。
議題は「二人の兄者」についてです。


風魔君が龍骨鬼を倒す旅に出た理由は「殺された兄二人の無念を晴らすため」です。
言ってしまえば私的な怨恨なのですが、昔の日本にも仇討ちという文化があったのと、龍骨鬼の場合はそれだけで済まない理由(地上が地獄と化している)があるため、討伐に向かうのもわかります。

「月風魔伝」本編の風魔君は寡黙に語りませんが、他のゲスト出演作品での言動を見ると、このことには非常に執着していると思われます。
昔話をすることはあまりないものの「兄者の無念を晴らすため」というフレーズは何度も彼の口から出てきます。
これほどとなると、風魔君にとって「兄者」たちはかけがえのない、大事な存在であったことが伺えます。

【名前について】
風魔君は三兄弟の末弟、つまり末っ子です。
上にいる兄者は二人ですが、名前については長兄が「天魔」、次兄が「空魔」という名前だそうです。
どこの媒体の情報なのか、過去に見た気がするんですが、探してもなぜか見つからず…とりあえず、調べたところ間違いはなさそうなので、拙宅では長兄を天魔、次兄を空魔ということで話を進めていこうと思います。

風魔君にとってはどちらも兄ですから「天魔兄者」「空魔兄者」とでも呼んでいたのでしょうか。ほほえましいですね。
三兄弟揃うと「天」「空」「風」…並べて見ると、空から地面にかけてだんだん下がってくる感じなのと、なんとなーく共通感があっていいなと思います。

【風魔からの呼称について】
先ほど話題にしましたが、風魔君が二人のお兄さんを呼ぶ時の敬称は「兄者」がもっとも有力かと思われます。
ポップンAC19のタウンモード台詞、オレカバトルの守り玉呼び出しの時などに「兄者」と呼んでいます。

蛇足になりますが、兄者という呼び方は元来の表現ではないとのこと。
正しくは「兄者人」で「自分より上の兄弟を指す時に使う」のだそうですが、現在は兄者という表現もよく耳にするので、誤用というよりは俗語と言えそうです。

【年齢について】
末っ子の風魔君が19歳なので、上の兄者たちはもちろん、それよりも年上だと思われます。
ゲームブック月風魔伝『魔暦元年の戦い』には、三兄弟ともまだ20歳前後だったという記述がみられます。
ここから考えるなら、長兄天魔から末弟風魔までは、それほど歳が離れていない可能性があります。
詳細な年齢について、公式で言及されているのは風魔君(19歳)だけです。

ここからは憶測ですが、天魔と空魔は年子もしくはそれほど年齢が離れていなくて、風魔君は少し離れた年齢かな、と感じています。
歳の近い身内というよりも、兄二人に対しては尊敬というか、そんなものを抱いていたイメージが強く響いてくるのです。
(単純に月氏の教えが、歳の差に拘らず年長者を絶対とするものだった可能性もありますが)
1年か2年の歳の差で一緒に育った…というより、5,6年は離れていて、兄たちに優しく厳しく育てられたのではないでしょうか。

【外見について】
風魔君が赤毛なので、兄二人も同じ家系で赤毛かな、までは推測ができます。
とはいえ、本編ではドット絵で、しかも鎧兜装備の魂の幻影を見て考察するのは容易ではありません。
とりあえず、兄者たちと思しき人間が描かれている資料を探してみました。

『月風魔伝 必勝完ペキ本』

黒鎧スタイリッシュ風魔君の描かれたこの本には、兄者らしき人物も描かれています。
ただ、風魔君が何しろこの雰囲気なので、兄者たちもバイアスがかかっていると見た方が良いかもしれません。
しゅっとした風魔君に比べて、兄者たちは壮健だったり、朴訥なイメージが見てとれます。

『月風魔伝ゲームブック 魔暦元年の戦い』

プロローグでいきなりこの絵。ネタバレになるので詳細は伏せますが、文面も合わせるといきなり心臓掴んでくる導入部です。
磔にされているのが兄者たちですが、ゲームブック版の風魔君と比べると、かなり雰囲気が似ています。
兄弟なんだからきっと似てるんだろうなあ…と、私も思います。

【性格について】
公式、ゲームブック、攻略本すべてを見回してもほぼ資料がなく、これほど考察の材料に困る項目もありませんが、書きたいことを書いておきます。

まず、風魔君があれほどいい子(絵に描いたような正義漢)であるのを見るに、兄者たちも正義感の強い、まっとうな人間だったことは考えられそうです。
ただ、風魔君を見ているとどうも「一本気すぎる」傾向があるので、年齢の分人生経験を積んでいる兄たちは、もっと世間に対して柔軟な性格だろうと思います。

また我が家の場合、天魔は風魔君に礼節や天の理を、空魔は物知りで知識を色々教えてくれるというイメージがあります。
天魔より空魔の方が実は知識量が多いけど、人間として成熟してるのは天魔の方。
そんな兄者たちに愛されて、風魔君がのびのび育っていればいいなあと…。

【能力について】
ここは考察しどころがあまりないのですが、過去に「風魔君の身体能力について」という記事で少し兄たちのことも話題に出しているので、こちらをご覧ください。

私としては「天魔は天高く舞い上がる」「空魔は空を滑るように跳ぶ」「風魔は風のように走る」という能力差を推したいです。

【風魔君にとっての『兄者』とは?】
さて、ここまでは兄たちの、いわゆる基幹的な部分について語ってきました。
ここからは、風魔君にとって兄たちがどういう存在だったか、私なりに考えてみようと思います。

私から見た風魔君の、兄たちに対するイメージは「親同然の存在」というものです。

風魔君は、兄たちのことは一生懸命口にしますが、父や母といった部分については一切を語りません。
加えて、兄たちに対するあれほどまでの執着は、もしかしたら「兄たちが唯一の、かけがえのない家族という存在」だったからなのでは、とも思うのです。
幼い頃に父も母も失い(老衰なのか病死なのか、あるいは事故なのかは不明ですが、トラウマのように語らないのを見ると原因は何であれ、覚えていなさそうです)兄二人を唯一の身内として育った…というのも、決して不自然ではない気がします。


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