月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その23 風魔君の一人称考 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
みなさんこんばんは、九曜です。

サブウェポンの考察が行き詰ってグダグダになり、色々唸っていたところで「そういえば」議題を思い出し、今回はこんなお話。
というのも、常日頃から風魔君の一人称について、テンション高めに語ることはあった反面、ちゃんと考察はしたことなかったなぁ…と思い。

月風魔の一人称、みなさんは何のイメージがありますか?
追記から、媒体ごとに見られるだけ、見て行こうと思います。



無口な末弟・月風魔
そもそも『月風魔伝』本編において、主人公の風魔は喋りません。
作中に台詞の流れる場面はありますが、出会う人物による台詞ばかりで、風魔自身から発せられる言葉はただの一語もありません。
原作の、と限定してしまえば、風魔君の一人称はまったく不明である、ということです。

では、どうして私がこの「一人称」の話をしようとしたかと言えば、ほかの媒体では一人称を確認できるケースがある、といったことからです。
そんなわけで、いくつか見ていくことにします。


月風魔伝ゲームブック『魔暦元年の戦い』
一人称…俺/拙者
ほとんどが文章で構成されているゲームブックにおいては、主人公である風魔の視点で話が進んでゆきますので、一人称が出てこないということもありません。
風魔視点での一人称が最初に出てくる場面を見てみると…


こんな感じです。なんと風魔君、一人称が「」です。
この後、地の文においてはすべて俺称で話が進んでゆくのですが、他にこんな場面もあります。


これは、敵に遭遇した風魔君が名乗りをあげるシーン。
拙者」と言っているのがわかりますね。そう、これなんです。
ゲームブックにおける風魔君は、普段の一人称が「俺」、対外的に(礼儀を持って)使う一人称が「拙者」らしいのです。
個人的な話をしますが、こういう「一人称ぶれ」を起こす子が私は大好きです。
だってほら…最初はよそよそしく「拙者」だったのに、仲良くなったらうっかり自然に「俺」になってるとかいいじゃないですか…(何)


コナミワイワイワールド ゲームブック
一人称…
こちらもゲームブックですが、『月風魔伝』のゲームブックを見慣れていた場合、衝撃を受ける事態になります。
風魔君の一人称はこちら。


私 称 。
私、です。その上、口調がものすごく丁寧です。
これについてもう少し深く考えてみると「必死でないときの風魔君は意外と紳士」という可能性が考えられます。
本家『月風魔伝』においては、それこそ復讐の鬼にでもなったかのように、兄者たちの敵討ちに燃え、道中を無我夢中で突き進んでいたわけです。
ワイワイワールドにおいては、自分を救出したヒーローたちとともにワルダーを倒す、という協力体制であり、風魔君自身に何かしらの因縁があるわけではありません
ゆえに、『月風魔伝』ゲームブックで見られた雰囲気と、どこかしら違っているのではないでしょうか。


モンスター烈伝 オレカバトル
一人称…
えーと、まずは例によって一人称の証拠写真を。


撮影が下手とかいうレベルでは。
いや、このタイミングだと台詞が一番見やすかったので…あと映り込みもなかったので…下手なのはもう承知の上で怪我の功名というか…。
それから、以前出したこの画像も置いておきましょう。


表記は「オレ」ですが、こちらも俺称ですね。
オレカ風魔君の一人称は総じて「」のようです。
いくつか長めの台詞も聞けますが、波動剣士風魔のL10排出台詞は、なるべく多くの人に聴いて欲しいと常々思っています。
だって普段の勇ましさが一転、あの台詞だけすごくすごくすごーく優しい声で喋るんですよ…


ここに挙げていない作品に関しても、まだ一人称の確認ができるものがあった気がするので、続きはおいおいまとめたいと思います。
忘れないようにどこかにメモしておかねば…補考、補考…。

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