月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは、九曜です。
先週まで夏休み特別企画(だったの…?)『未来から来た予言者編』を一挙公開いたしましたが、いかがでしたか?
今週はその補足として、この作品群に登場させたオリジナルのオレカモンスターの紹介をしようと思います。
当たり前ですが、追記よりオリジナルのオレモン語りやら絵やら置いてますので、大丈夫な方だけご覧ください。
先週まで夏休み特別企画(だったの…?)『未来から来た予言者編』を一挙公開いたしましたが、いかがでしたか?
今週はその補足として、この作品群に登場させたオリジナルのオレカモンスターの紹介をしようと思います。
当たり前ですが、追記よりオリジナルのオレモン語りやら絵やら置いてますので、大丈夫な方だけご覧ください。
○ニケ(★2・風族・風)
バビロア近郊の森で、母マーサや兄ミデルと暮らしている、半人半エルフの少年。
まだまだ育ち盛りの半人前で、陽気な性格の自信家。
誰にでもオープンに接し、馴れ馴れしい時もあるが、不思議と嫌われない。
子どもにしては女の子の話を饒舌に語るなど、やや軟派なところも見られる。
ミデルを「兄貴」と呼び、喧嘩もするが慕い甘えている。
名前の由来は「勝利の女神(サモトラケのニケ)」です。
女神なので少年なのはおかしいんですが、立場上どーしても男の子にしたかったというのと、有名な漫画作品に同名の男の子キャラもいるし…?という安易なノリで。
どちらかというと、後者のイメージを思い浮かべた人もいるのでは。
○ミデル(★3・風族・水)
マーサの長子でニケの兄、半人半エルフの青年。
父亡き後、森で狩りや薬草採取をはじめ、母の支える家計の助けにしている。
生真面目で口うるさいながら、弟に対してはどことなく甘い一面も。
史学が好きで「シノビ」に密かにあこがれており、骨董品を集める趣味もある。
名前の由来は、ギリシャ語の「0(ミデン)」。
弟ニケの由来が「勝利(の女神)」なので、気づいた人もいると思うんですが、この兄弟のモチーフにしているのはジーク(Siegはドイツ語で「勝利」の意味)と零(説明不要)です。
特に生まれ変わりだったり、当人らと関わりがあるわけではなく、単純なモチーフというだけで、なんとなーく性格や口調に馴染みがある程度となっています。
◆設定画像「ニケ&ミデル」
ニケとミデルには設定画も用意しています。
彼らは父がメソタニアン(天使族ではない)、母がエルフであり、半人半エルフという設定がこの時点でつけられています。
彼らの生まれた時代には戦乱がないため、潜在的な魔力はあっても引き出す機会がなく、日常生活のための狩りをするにとどまっています。
○赤の皇女(★3・獣・水)
バビロア王国の22代目皇女。
先代の女王が夭折したため、3年ほど前に急遽玉座についた。
統治力は先代譲りで、バビロア建国千年を祝う祭の指示にあたり、見事に成功させている。赤のエンプレスが5代目にあたり、その何代かあとにメソタニア王国と友好を結んだらしく、彼女にはメソタニアンの血が入っている。
そのために赤茶の髪、ブルーグリーンの瞳など、王家代々続く豚の亜人でありながら、メソタニアンと混血のあった特色を持つ。
「皇女」と呼ばれているのですが、実質的な立場は「女王」と同じです。
ただ「女王」だと既存キャラと被ってしまい、紛らわしいので…。
ニケの一家や皇女の家系からもわかりますが、この世界線においてはバビロアはメソタニアと同盟を結びなおし、皇子や皇女を迎えあい血縁のある友好国家となっています。
私の感覚なのですが、バビロアは広く戦士や魔術士を迎えているのに対し、メソタニアはメソタニアン(という人種?)による統一国家のイメージがあったので、友好を結ぶことで互いの血が混じり、どちらも開かれた国になった…という未来を想定しています。
○騎士団長ハイン(★3・戦士・土)
金の鎧と白のマントを身に着けた、見た目にも麗しい銀髪の騎士。
バビロア騎士団を率いる長だが、現在は大きな戦がないため、皇族・要人の護衛から領内の見回りまで、幅広い務めを果たしている。
現皇女の即位前から国に使えており、内外の信頼も厚い。
名前の由来は特になく、語感です。
見た目や立場も、バルトのようなクフリンのような…とにかく、そういうポジションに就いているしっかりした男、という感じで書いています。
特に、本編の誰かの子孫であるとかいうことには言及していません。そのあたりは自由にご想像ください。
○戯曲家キドリーニ(★4・鳥獣・風)
バビロア王国歴400年代に活躍した戯曲家。
首の長い鳥の亜人であり、王国歴200年代の『革命時代』の出来事をかずかずの戯曲として大成させた。
その大作の中には『永劫竜ウロボロス転生』というものも存在する。
名前の由来…言う必要ありますかね?←
いちおう補足しておくと、キドリ本人ではありません(本人はもっと昔の人なので…)
きっと子孫なんでしょうね。自分の先祖のことを調べていくうちに、革命時代のバビロア戦役に突き当たり、それを戯曲にしようと思ったのだと考えています。
○アーサー23世(★3・戦士・火)
バビロア王国に代々使える騎士で、騎士団のひとり。
かつて功績を挙げた際に「アーサー」の名を賜られていたが、戦争がなく武功を必要としなくなった時代となって、世襲制に変わったようだ。
いつも怠けず真面目に職務にあたるのは、家訓でもあるらしく、23世も例に漏れない。
皇女と同じく、先祖がハッキリしているタイプのキャラクターです。
シビュラが先祖と見まごうぐらい、見た目も性格も振舞いも似ています。
もっと個性を出して「ご先祖様とは違うんだ!」感を出そうかとも思ったのですが、その場にいてあまりに違和感がないので、ご先祖様そっくりな形にまとまってしまいました。
○婦人マーサ(★4・風族・水)
ニケとミデルの母親で、エルフ族の女性。
夫を亡くした後も、女手ひとつでニケとミデルを育てている。
優しいが気丈なところもあり、生家のないシビュラを自宅に快く迎え入れてくれた。
趣味の裁縫を活かして生活用品を作り、バビロアの商業街へ売りに行っているが、ミデルが成長してからは色々と手伝ってくれている。
名前の由来は、ハインと同じく語感です。
ニケやミデルと違い、あまりひねった名前にするつもりがなかったので、母親らしく呼びやすい名前にしています。
○死の狩人メルカルド(★4・悪魔・風)
齢800歳の悪魔で、青い肌、黒い二本のツノ、背中の翼など魔族らしい風貌を備える。
銀の長い髪と赤・金のオッドアイを持ち、どこか戯曲めいた喋り方が特徴。
シビュラの召喚した永劫竜ウロボロスにより、一族を危うく滅ぼされかけたことを長きにわたって恨んでおり、800年の時を経て復讐に動いた。
王国の警備をかいくぐって「予言書」を持ち出し、シビュラを持ち技で操り、永劫竜ウロボロスを召喚して世界を輪廻の輪に閉じ込めようとする。
しかし、シビュラとウロボロスの間に生まれた信頼の前にその思惑は崩れ去り、シビュラの反撃に遭って塵に返される。
名前の由来は、ティルスの主神メルカルト。「狩人」の異名を持ち、アシュタルテの息子でもあります。
魔侯爵アスタロトに外見が似ていますが、直接の関係はありません。種族が悪魔の魔族なので、似たような雰囲気の子もいるでしょう…という感じで。
芝居がかった喋りは、モチーフにした別の(オレカでない)キャラクターがいるのですが、特に言及しなくてもいいかな…とか(分かる人は分かるかも)
登場人物の中では唯一、過去のシビュラと関係があり、事件を起こした動機もかなりハッキリしています。
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