月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは、九曜です。
タイトルを見てピン!ときた方は相当のフリーク、何ぞこれ?と思った方は、まあ引き返しても問題ないです。
今回の記事は、クロノ・トリガーの二次創作ファンゲーム『Prophet's Guile』のプレイレポートです。
二次創作のファンゲームですので、スクウェア社(現スクウェア・エニックス社)とは関係ありません。
上記の説明を読んだ上で、大丈夫な方だけ追記よりどうぞ。すごく長いです。
タイトルを見てピン!ときた方は相当のフリーク、何ぞこれ?と思った方は、まあ引き返しても問題ないです。
今回の記事は、クロノ・トリガーの二次創作ファンゲーム『Prophet's Guile』のプレイレポートです。
二次創作のファンゲームですので、スクウェア社(現スクウェア・エニックス社)とは関係ありません。
上記の説明を読んだ上で、大丈夫な方だけ追記よりどうぞ。すごく長いです。
19年2月7日
旅立ち!夢見る古代散策
このゲーム、一番の難所が「プレイ開始」でして、PCに詳しくなければお手上げ状態なので、自分の持っている最低限の知識に感謝しつつ、なんとか起動に成功!
タイトル表示ののち、Aボタンでスタート、NEW GAMEを選択。
ちゃんと魔王の名前が変えられる嬉しい仕様ですが、特に使っている愛称がなかったので、デフォルトの「Magus」のままで。
なお、ベースがUS版ですべて英語、会話からメニューの中身までまるっと英語表記です。
英語は学生時代、正しい訳をいっさい提出できなかった程度ですが、いっそこれを遊びながら勉強できたらよいなーとか……。
どこかで見たようなオープニングイベント(魔王城でのバトル直後のシーンですね)の後、場面が変わり、さっそく魔王を動かしながらテンションの上がる私。
とはいえ、キーコンフィグがデフォルトのままだとXキーがAボタン、ZキーがBボタンにあたるらしく、とてもぎこちない動きの我らが魔王様。
あまりにダッシュ操作が不安定なので、結局ZとXのキーコンフィグを入れ替えて、ようやくまともに動けるようになりました(PC用のフリーゲームの決定/拒否が大体、そういう配置なので)
トリガーでも動かそうと思えば動かせるのに(単独行動はできませんが……)なんか嬉しくて、出発地点の洞窟をうろつく不審者になってました。NOT予言者、BUT不審者。
魔王を動かしたらなんか満足してしまったので(プレイ開始までがとんでもなく苦労したし…)初日はそんな感じで終了。
フィールドorセーブポイントでしかセーブできないことをすっかり忘れて、セーブを拒否られて「あれー?」となったのは内緒です。
19年2月8日
魔法の王国ジール
初日は不審者になっただけで終わったので、いよいよ攻略を開始。
バトルまでいかなくとも、最初の町ぐらいは歩いておこう、と夢の町エンハーサを目指します。
ちなみに私はこのゲーム、プレイは初見ですがプレイ動画を見たことがあり、どのへんで何が起きるかはだいたい、なんとなく、覚えていたりします。
魔王の単独行動で古代を歩けるのがもの珍しくて、あちこちで立ち止まっては記念撮影をする私。
魔王は立ち止まった時の「退屈ポーズ」で腕組みをしてマントをなびかせるので、「ハイ、チーズ」と言わんばかりに撮影しまくりました。ほとんどパパラッチ。
エンハーサに到着し、町の人々に話を聞いていると、あちこちで「ものすごいオーラ」とか「すごい力」とか言われる我らが魔王様。
正体に気付く人はいないようですが、にじみ出る冥のオーラは隠せないようです。
それどころか、地への道にいる古代人に(エンハーサが仮装舞踏会を開いているとは知らなかった…)と言わしめるレベル。
やっぱり、事情を知らない人には、あの身なりは仮装に見えるんでしょうか……?
エンハーサで聞ける話のうち、マップ右上にいるポヨゾー人形(らしき人物?)は、本編と同じようなこと(あなたは運命を信じますか?的な内容)を喋っています(英語のため初見でよくわからず)
しかもこのポヨゾー人形、魔王を見て「ジャキみたいだ!」と感想を漏らします。みたいっていうかその……ほ、本人です……。
あと、エンハーサにはお店がありますが、店員さんが声を掛けても魔王は「...Nothing(何でもない)」とだけ返事をして、買い物ができません。
メニューを開いて所持金を確認すると、0G! それどころか、アイテムも未所持!
おそらくですが、中世から着の身着のままで飛ばされた、ということでしょう。
にしても、お金持ってないのにお店の人に声を掛けられて、気まずそうに返事をする魔王はなんとなく、可愛いとか思ってしまいました。
エンハーサにはトリガー本編と違って入口のマップがありますが、エンハーサを出ようとした時、この入口でジャキとその世話役、そしてハッシュの会話が聞けます。
(ハッシュの英語表記はGASPERといい、三賢人はハッシュを含めて日本語版とぜんぜん違う名前です。このイベントでは後姿しか見せてくれなかったので、最初ガッシュと間違えてました。ハッシュでした)
当時のジャキは、父を失い母が狂い、姉のサラと飼い猫のアルファドにしか心を開かないという少年時代を送っていました。
魔力の素養がないと噂されていますが、ジャキ自身が母に利用されないよう、力を意図的に隠してたともいわれています。
ハッシュはそんなジャキを育てるにあたって、時間はかかっても学んでくれるだろうとこぼします。
エンハーサの次はカジャールへ。
カジャールでも情報収集ができますが、英語力3程度の私では収集できる情報に限界が……翻訳版を先に見ていたため、なんとなくで話を聞いてましたが、海外に行ったら苦労すること間違いなし。
かろうじて「魔神器がジールの紋章の形をしている」とか、「魔力を詰め込んだカプセルを発明した」という話は自力で理解できました(後者は、本編にあるカプセル系のアイテムのことでしょう)
Prophet's Guileでは、本編と違って本を調べる隠し部屋のギミックがなかったり、アイテムらしいアイテムが手に入らなかったりと見所が少ないですが、カジャールにおいては「会話」以外に調べられるものが2つあります。
どちらも最奥の部屋にあり、片方は机の上の本、もう片方は机の上にある飲み物らしきカップです。
本の方はカプセル開発について、サラが携わったという話が手書きされているぐらいですが、飲み物の方は「Corrus's tart blend(コーラスのタルトブレンド)」という謎の単語が出てきます。
頑張って全力で調べてみたのですが、これに該当しそうなものは見つからず……「あの時淹れたものか?」と魔王が思案しているので、何かしら思い当たる節があるようです。
現れた伝説の予言者
カジャール散策も終わり、不在の黒鳥号停泊地もさっと見終えて(地の民を海底神殿へ人足として輸送中なんだそうです。恐ろしや)ジール宮殿へ……といきたいところですが、なんとProphet's Guileでは、このジール王国に追加のマップが1つあります。
宮殿の左側(つまり西側……でいいのかな?)にある湖に「Cerulean Lake(セルリアンレイク/空色の湖)」という名前がついていて、散策できるようになっています(この湖については、洞窟を抜けたマップにいる女性から聞けます)これは散策するしか。
といっても、この時点ではほとりにたたずむ2人としか会話できず、奥の方は無人。特別なイベントが起きるのは先の話です。
見るものも見たし、予言者として潜り込まなきゃいけないので、いよいよジール宮殿へ。自分のことでもないのに、緊張で手が震えるのはなぜ。
各所でひととおり話を聞き(顔色悪いことにツッコまれる魔王様せつない)右奥の通路へ踏み込むと……魔王の足が止まり、首を横に振り、「…今は集中しなければ」。
この右奥の通路は、サラやジャキの部屋に通じています。
平穏な在りし日のサラを見ておきたいという気持ちと、何としてもラヴォスによる王国崩壊を防がなければならない計画遂行との間で、ひどく葛藤してるのでしょう。
ここで悩む魔王の姿に、弟としての想いが詰まっている気がして、私は非常~に好きです。
やることもやったので、いざ女王の間へ。
侍女が「予約がなければお通しできません」と立ち塞がるのですが、ここで魔王の口八丁スキルが炸裂。
「私は透視の能力を持つ者だ。私にはジールの人々の穏やかな潮汐が見える…その深さも、方向性も、何より人類の運命をも」
「人里離れた静かな場所で、私はジール王国の繁栄を見、その世界支配を助けるために来た…女王は私の予言を待っている。私が到着したことを、女王に伝えて欲しい」
翻訳動画を必死に思い出しつつ、Google翻訳に原文を放り込んで日本語にしてみたのですが、リハーサルなしでこの発言はすごすぎるのでは。
とはいえ、最初に飛ばされた中世では(心を許せる存在がいなかったこともあって)身の回りすべてを嘘で固めて生きてきたと思われるので、その間に口八丁スキルも相当鍛えられたと思われます。
そんな魔王にとって、たったひとつの真実であったサラへの想いを考えると、この「口からでまかせ」もどこか切なく思えてきます。
女王との謁見で、魔王は何とか場を取り繕いますが、力試しにドロクイ退治を任されてしまいます。
ということで、初のダンジョン攻略パートへ。
最初は「敵を1体倒したら満足するかなあ」と思っていたのですが、あれよあれよという間にドロクイ討伐を完遂してしまい、そのままシナリオクリアへ。
ドロクイは攻撃するたびに攻撃力が上がり、HP回復なしでは攻撃に耐えきれなくなるので、なんとか間に合わせることができてよかったです(適切に回復できなければ死んでた)
Prophet's Guileでは、隠し要素として各ダンジョンにおまけアイテム「Obolus」が配置されています。
3つ集めることで隠し要素が見られるので、ドロクイ退治のダンジョンでもきちんと拾っておきました。
わかりやすい所にある…かもしれませんが、ドロクイを倒してしまうとダンジョンに戻って来られないので、セーブをこまめにして先に探索する方がよいかもしれません。
帰ってきた王子
「予言者が戦えなかった時のため」と待機していた者の助けも借りることなく、自力でドロクイを退治したことで、魔王は宮中への出入りを認められ、少し休むようにと客室へ案内されます。
客室へは案内人が案内してくれるのですが、どうもバグがあるらしく、案内中に会話したり関係のない方へ行くと、案内人が変な場所にハマってしまいます。
幸い部屋移動で復帰できるようなので、進めなくなってしまったら、一度マップを切り替えて戻ってくると良いと思います。
改めてジール宮殿の会話や探索をするなら、寝室への道をきちんと開けてもらってからがいいでしょう。
客室へ入ろうとすると、ジャキに呼び止められます。
言うまでもなく、ジャキは魔王の幼少時の姿ですが、その時のジャキが魔王のことを自分であるとわかるはずもありません。
魔王に対して誰なのかと無邪気に問いかけるジャキに、魔王は一言だけ返します。
「…ア、アルファドのことを頼むぞ、ジャキ。」
原文が明らかにどもっているので、そのまま訳しています。
自分に対面するという複雑な状況であり、なおかつ自分に対する忠告として最後に選んだ言葉が、これ。
本編ではダルトンに負けたクロノたちを助けるシーンで、この作品ではエンディング中のワンシーンとして見られますが、ジャキの飼い猫アルファドはどうも魔王のことがわかるらしく、予言者としてフードを被っていても、なつくような仕草が見られるのです。
魔王はまだ自分がジャキであった時、海底神殿へ潜り込んでラヴォスの作ったゲートに呑まれ、中世へ飛ばされたという苦い経験があります。
もし自分が、サラの身を案じて海底神殿へ行くことをしなかったら…という思いもあるのでしょう。
ただその場合「魔王が中世に飛ばされた」過去が消えることで、魔王自身が消滅してしまうのでは…?という疑問も残ります。
客間には奥に通路があり、女王らの寝室やダルトンら部下の待機所となっています。
人も何人かいるようなのですが、ベッドの置いてある位置が明らかに、プライバシーも何もあったものじゃありません。
そもそも、女王様が寝る時に思いっきりここを通るのでは(奥に寝室があり、使っているという話が聞けました)という配置ですし、ジール王宮の客の扱いとはいったい…。
この先は寝れば話が進むようですが、ベッドの前で少し休むかどうかの選択肢を出されて、悩む仕草をする魔王が最高に可愛いと思いました(そこ)
19年2月9日
なげきの山の賢者様
リアル翌日になりましたが、前日の最後は「Take a nap?(少し休む?)」で終わったので、ドロクイ退治から少し後ぐらいの魔王を動かしていきます。
宮殿内の人の話は特に変化もないので、女王の間へ向かうと、ボッシュが何やら糾弾されています。
海底神殿の建設が遅れていることと、魔王の暴露した隠し部屋の件でこってりと絞られているようです。
女王は最後に、ボッシュを「嘆きの山に幽閉する」と言い渡し、その連行を予言者に任せます。
女王の間の奥からは、別の部屋を経由して、嘆きの山へワープすることができます。
経由する部屋にセーブポイントがあるので、長い会話イベントをもう一度見るのが嫌な方は、部屋内でセーブしておくことをおすすめします(親切設計!)
ボッシュを連行する時のポイントとしては「敵に襲わせない(3度襲われるとボッシュが死んでしまう)」ことです(私はやらかしました)
最初の選択肢では「自分が先に登る」を選択し、安全を確保します(ボッシュを先に登らせると、敵に襲われます)
その後は避けられる敵をなるべく避けて、宝箱などもできるだけ後回しにします。
ボッシュ連行終了後、帰り道で嘆きの山を探索できるので、アイテム回収を急ぐ必要はまったくありません。
おまけアイテムの「Obolus」2枚目がここでゲットできます。これも前述のとおり、ボッシュを連行した後でゆっくり探しに行けます。
山頂に到着すると、ボッシュを魔法で氷漬けにするイベントがあります。
ボッシュは赤きナイフ(グランドリオンの原型となった武器)で抵抗してきますが、魔神器の力を吸う前のナイフでは、魔王を弱めるほどの力を持ちません。
(トリガー本編では、赤きナイフを魔神器に突き立てることでグランドリオンへと変化を起こします。また、グランドリオンの太刀筋には魔王の力を弱める効果があります)
この作品においては、ボッシュを氷の魔法に閉じ込めたのは予言者だったということになりますが、この後のイベントでその謎が明かされます。
嘆きの山のアイテム回収を済ませて戻ると、帰りの魔法陣の前でなんと、サラが待っています。
サラは魔王(仕事時は予言者フードを脱いでいるので)(足元でバレバレなのは言ってはいけない)を見ても、ジャキだと気付かないようです。
まさか現時点で一緒にいる弟が、ゲートを二度もくぐり抜けて戻ってきたなどとは、夢にも思わないでしょうから当然ですが、魔王の心境はますます複雑です。
サラは魔王に恐ろしい真実を告げます。
「嘆きの山は牢獄などではありません。頂上に連れてゆかれた者は、殺されてしまうのです。恐ろしい怪物…ギガガイアに。お願いですから、そのようなことをしていないと仰ってください。ボッシュにも考えがあったはずです。彼あってのジールなのです、ですから…」
つまり、ジール女王の命じた「嘆きの山に幽閉する」というのは、実は幽閉に見せかけた事実上の死刑だというのです。
それに対し、魔王は予言者という体で言葉を返します。
「心配するな、サラ。私は…そんな慣習とは知らず、ボッシュを誰も触れられぬよう、氷の中に閉じ込めてしまった」
ポイントは、魔王が「I...」と言葉に詰まるところ。
サラが嘆きの山の真実を知っているなら、弟であるジャキも知っていておかしくありません。恐らくはこのことを分かっていて、ギガガイアが手を出せぬよう、ボッシュを氷に閉じ込めた…というのが真実でしょう。
サラに指摘されて「そのような事は分かっていた」と言いそうになったものの、来て日が浅い予言者が知っていては不自然だったので、「知らなかったが、結果的に良かった」と言い換えたのだと思います。
その言い直しに時間を使った結果が「I...」の部分なのだろうと。
部外者ということで敬語で訳そうか最後まで悩みましたが、そういえば予言者がサラにゲートを閉じるよう命じるシーンがあったので、とりあえず素のまま口調で訳しておきました。
この予言者、本編では魔神器を制御しきれなくなったサラを見て、思わず「サラ!!」と叫んだりするので、ほんと隠せないシスコn…いい弟さんだと思います。
ガッシュとヌゥ
この後、またジール宮内に放り出されるのですが、女王は取り込み中、魔神器の間や客間も変化なしと、しばらく(15分ぐらい)うろついてました。
話を聞くにも英語ばかりで、恐らく変化もしていないので、ヘトヘトになりながらフラグを探すも全滅。
精根尽き果て、気晴らしに外に出てみたところ…Cerulean Lakeがなんか光ってる。ここか次のフラグは!!
恐らく、どこかしらで話をちゃんと聞いてなくて(英語なので半分も理解できるか怪しい)次は湖に行け、という攻略情報をちゃんと仕入れていなかったのでしょう。
ともあれ、次の目的地である湖へ。
湖の奥へ行くとイベントが始まり、ヌゥ4体との戦闘になります。
ヌゥのうち3体は「HPを1にする攻撃」、残り1体は「HPに1攻撃」という具合で、後者のヌゥは魔法をすべて吸収してしまいます。
倒し方としては「まずHPに1攻撃してくるヌゥを物理攻撃で倒す」のですが、コマンド入力が間に合わず初戦は敗北。
原理はわかっているので再戦を挑んだところ、カーソルがひとつ右にずれて二度目の敗北。アホですか私は。
三度目の正直でなんとかヌゥを全滅させ、ヌゥからこの行動の意図を聞き出すと、どうやらガッシュの差し金だったもよう。
ヌゥは「オマエは魔神器の起動を早めている、ヌゥ。黒い風がオマエを取り巻いている!オマエは我らに滅びをもたらす!」「オマエこそ、死の予兆!」といったことを喋ります。
ここで私は、ヌゥという不思議な生命体にはそういうものが見えるのか、と考えましたが、直後の魔王の台詞がそれを覆します。
「チッ。ガッシュのヌゥだけはこういうことをしてくれる…」と言うのです。あ、舌打ちする魔王様かわいい。
ガッシュは三賢者の一人で、ラヴォスのゲート騒ぎで未来に飛ばされています。クロノクロスの世界線ではクロノポリスを創設し、政府に秘密で時間の研究などをしていたといわれており、本編の裏には彼の思惑があったとも言われています。
賢者でありながら野心めいたものを持つガッシュに、使役されるヌゥまでが影響されたのではないか、ということなのでしょう。
このイベントが終わると、魔王はマジックバリア(英語表記はMagic Wall)を使えるようになります。
このタイミングで解禁されるということは…という感じで、最終日に続きます。
19年2月10日
ジール王国の人々
女王の間の入り口にいる侍女が「女王様は魔神器の間にいらっしゃる」と喋っているので、そろそろ海底神殿の準備も大詰め、といったところ。
先を急ぎたいところですが、せっかくなので突入前に、あちこちお散歩してみることにしました。
エンハーサもカジャールも序盤に訪れたきりで、海底神殿の話をしている人もいたと思うので、何か変化があるかもしれません。
女王様には、小一時間ほど魔神器の間でお待ちしてもらうことにして、レッツ散策!
エンハーサへの道中、台詞の変化をさっそくひとつ発見。
地への道に、魔王の身なりを「仮装舞踏会」と勘違いしていた人がいましたが、同じ人が「いい日だと思わないかい?座ってのんびりしたいね」って喋ってくれるのです!(訳はざっくりです)
魔王が予言者として仕事をしている間に、日数が経過していることがわかりますね(毎日、仮装舞踏会を開いているわけでもないでしょうから)
地上に出向いて、猛吹雪の中を記念撮影も済ませ(何してるんだ)、夢の町エンハーサにようやく到着。
女王様はまだダルトンと話し込んでいそうですから、早速人の話を聞きにまわります。
すると、私のなけなしの英語力でもかろうじて、いくつか新しい台詞を見つけることができました!
一人目は、マップ右側でベッドに寝ている女性らしき人物。
最初に話しかけた時の台詞は、難しすぎてもはや記憶の片隅に残ってすらいませんが(それを聞いた魔王が「海底神殿の完成まであと数日のようだな」とぼやいたのは覚えている)、今回は魔王に対し「Prophet(予言者様)」と呼びかけてきます。
ざっくり訳すると「予言者様…私に愛は芽生えますか?その成就を近い将来、自覚することができますか?私は夢の中で答えを探したいのです…」という感じ。うーん、深い。
また、右上にいたポヨゾー人形の台詞も変化しています。
これまたざっくり訳ですが「話で聞きましたよ。あなたが予言者ですか、ええ? まあ、それはいい。運命は存在するし、我らの生き方はあらかじめ決まっているよ…」と喋っているようです。
この発言に対し、魔王は言葉を返します。
「…賢者が未来を知っているとしたら、その者が未来を変えるよう動くことはできないのか?」
sage(賢者、聖人)という言葉が出てきていますが、文意を見るに、恐らくこれは魔王自身のことを言っていると思われます。
古代で起きた痛ましい事件の顛末を知っている自分が、その事件の数日前に戻ってこられたのだから、今回は何としてでもその結末を変えたいはずです。
「絶対の運命論者」に対して、もの申したくなるのは無理もありません。
加えて、このポヨゾー人形に最初に話しかけた時の台詞(運命を信じているとか、ジャキっぽいとか)でわかりますが、どうもジャキはもともと予知能力らしきものを持っており、その未来についても信じていたようです。
そんな彼が「未来を変えるために動く」などと口にするのは、王国で普通に育っていたら、ありえない事だったのかもしれません。
ここからは余談ですが、戦闘ではいっさいお金を入手できないらしく(通常ならお金を落とすはずの敵もいたと思いますが…)、店員さんに話しかけると相変わらず気まずそうにする魔王様が拝めます。かわいい。
戦闘後に小銭を拾い集めるのは、魔王としてのプライドが許さないんでしょうか…。
続いてカジャールへ。女王陛下がそろそろ退屈にしていそうなので、話の合間にコーヒーでもご馳走になっていることを祈ります。
カジャールではまず、魔神器の形について話をしていたおじいさんが、別の台詞を投げかけてきます。
「あなたが予言者だと聞きました。なんと非科学的な…しかし女王があなたを信頼し、客としてもてなしているなら…あなたの主張にも、何かしらの価値があるのでしょうな」…という感じです。
ここの訳にはちょっとだけ自信があります。ちょっとだけ。
マップ左側にいる女性からも、新しい話が聞けました。
こちらはかなり複雑な英文だったので、ちょっと自信ありませんが「やはり、予言者様…そのような能力を持つのは『生来の魔力』があれば、当たり前のことなのでしょうか…?」という感じに思えます。
この女性の隣でうろついている男性が「人は誰でも魔力を持っていて、魔法が使えるかどうかはスイッチのオン・オフのようなものだ」というようなことを喋っていたので、台詞内にある「raw magical power」は「生来の魔力」と訳するのが適当かな?と。
エンハーサでもカジャールでも、魔王が「予言者」として認められて以降(恐らくですが、台詞の変わるタイミングはドロクイ退治が終わって客間で休んだ後だと思います)何人かが「予言者様」と呼びかける形で台詞が変わるようですね。
ひととおり探索も済みましたし、女王様をこれ以上待たせるのも申し訳ないので、腹を括ってジール宮殿へ戻ることにします。
海底で待つものは
さて、女王とダルトンの長い話を要約すると「ダルトンに代わり海底神殿建設の指揮を予言者に任せる(女王)」そして「海底神殿で水漏れが起きているので、その修繕にあたって欲しい(ダルトン)」とのことです。
魔王の本来の目的通り、海底神殿建設の指揮をとる(=女王に従い堂々と海底神殿に入る)ことに成功して、魔王が「(!)」と密かに驚いた様子を見せます。
この時の顔がすごく見たいんですが、残念ながら向こうを向いていて、しかもフードに隠れています。無念。
何やら含みのあるダルトンとの会話が終わると、転送装置から海底神殿に向かうことができます。
転送装置の光エフェクトがやけにかっこよくて、ついつい激写をキメつつ、問題の場所に向かいます。
問題の場所まではモンスターもはびこっており、ここでまさかの雑魚敵に負けるというやらかしぶり。え、MPバスターしてくるとか聞いてなああい!!
後続でこのゲームを遊ばれる方のためにメモしておくと、蛇には天属性がよく効きます。開幕サンダガで一掃できるので、ぜひ覚えておいてください(忘れると私のように負けます)
最後の「Obolus」もここにあるので、忘れず回収しておくと、おまけ要素が見られます。
最深部に着くと、魔王が「何もないぞ……?」とぼやきます。
戻ろうとするとダルトンが登場し、元々ここで水漏れなど起きていないこと、そして事故に見せかけて予言者を始末するつもりであることを暴露します。
万が一の時のために黙っていればいいのに、あらかじめネタばらしをしないと気が済まないようです。さすが小者感あふれるダルトン。
余談ですが、戦闘前のやりとりをGoogle翻訳に放り込んで訳していたら「あなたはいつもどんな恵みもなしに失うべきものでした」という文章が出てきて腹筋がねじ切れるかと。
ちゃんと訳すると「何の利がなくとも潰しておくべきだった」ですね。
さて、ダルトンゴーレム戦です。
トリガー本編を遊んでいればわかりますが、ダルトンゴーレムは「使った技の属性をまねっこ」してきます。
無属性で攻撃すると、HPを半分にする「鉄球」を降らせてくるので、火属性か水属性での攻撃が有効です(天属性を使うと高威力の「シャイニング」が飛んでくる可能性があります)
HP半減の「鉄球」で死なないとたかをくくっていると、屈辱的なファイナルアタックでトドメを刺されるので、物理攻撃はおすすめしません。火属性のファイガがそれなりに効くので、こんがり焼くのが吉です(アイスガだとあまりダメージが出ませんでした)
また、ヌゥ戦で習得したマジックバリアをあらかじめ使っておくと、ダルトンゴーレムの魔法を軽減できて、戦闘が格段に楽になります。
ダルトンゴーレム戦が終わると、魔王がかかってくるダルトンを返り討ちにします。そしてこの一撃で、ダルトンが片目を失います。
注意深く見ていないと気付かないのですが、最初に登場した時点で、ダルトンにはちゃんと両目があります。
トリガー本編では片目に眼帯をかけていますが、この話においてはこれも「予言者がやった」ことになっているようです。
ダルトンの負け惜しみと魔王様の辛辣な口撃(容赦なさすぎていっそかっこいい)を聞きつつ、「予言者」の物語は終焉へ。
短き夢の終わりに
ダルトンゴーレムを倒し、会話イベントが終わると、これにてエンディングです。
「魔王がラヴォスのゲートから古代へ飛ばされ、予言者として女王に接触し、クロノ達と再び出会うまで」の話なので、短めですがここで終幕となります。
以下、エンディングに関する感想と考察など。
エンディングには本編で見たようなシーンと、そうでないシーンが入り混じっていますが、予言者になつくアルファドで涙腺が無事死亡。
アルファドについては、本編でも古代の残された広場にいて、魔王になつくイベントももちろんあります。
本編にないシーンとしては、魔王がゲートをくぐった後、現代のルッカの家で何かを悩んでいるシーンがあります。
この部分は個人的な考察ですが、おそらくクロノクロスの伏線を回収しているのだと思います。
本編では「時の卵によるクロノ救出」イベントがあるので、時の卵を使えばサラも助けられるかもしれない、と魔王は考えたのでしょう。
そこで、ゲートホルダーを発明したルッカなら「時の卵」も作れるかもしれないと、訪ねてきたのではないでしょうか。
しかし、クロノの生還は多くの思いや条件が重なって起きた奇跡でもあり、魔王は二の足を踏みます。
魔王が生存している以上、北の岬で決闘せず仲間になったルートだと思われますが、かつて仲間だったとはいっても、ルッカに何かを頼みに行くのは気が引けたのかもしれません。サラを求めているのが世界に自分ひとりだったら、という不安や自己の抑圧もあったと思います。
結局、魔王はルッカに相談することを諦め、闇に溶けて消えてしまいます。
ここからクロノクロスへ繋げるなら、機会を得るため現代に留まっていた魔王が、何かの拍子に記憶を失いアルフルートへ…ということなのでしょう。
クロノクロスの世界線では、A.D.1005にガルディア王国が滅亡しているので、その戦乱に巻き込まれての後遺症かもしれません。
オープニングとエンディングで『ラジカルドリーマーズ』の文も引用されていますが、これはその作中に出てくるハイクラスの魔道士・ギルを主人公視点で説明しています。
このギルは、公式に「クロノトリガーの魔王と同一人物」という設定がありますので、つまるところ魔王の外見や雰囲気を説明した文章になります。
どんなつらい道を歩もうと、サラを取り戻そうとして必死に生きた魔王は、その精神が見た目にも表れていた…ゆえの「A BEAUTIFUL PERSON」だったんだろうな、と思います。
※「Obolus」3枚で解禁されるおまけ部屋については見ていますが、すべて解説しても面白くないかもしれないので、今回は触れないことにします。
※また、この作品にはイースターエッグ(隠し要素)もあります。こちらも詳しく解説はしませんが、名前をいろいろいじってみるとわかるかもしれません。
旅立ち!夢見る古代散策
このゲーム、一番の難所が「プレイ開始」でして、PCに詳しくなければお手上げ状態なので、自分の持っている最低限の知識に感謝しつつ、なんとか起動に成功!
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ちゃんと魔王の名前が変えられる嬉しい仕様ですが、特に使っている愛称がなかったので、デフォルトの「Magus」のままで。
なお、ベースがUS版ですべて英語、会話からメニューの中身までまるっと英語表記です。
英語は学生時代、正しい訳をいっさい提出できなかった程度ですが、いっそこれを遊びながら勉強できたらよいなーとか……。
どこかで見たようなオープニングイベント(魔王城でのバトル直後のシーンですね)の後、場面が変わり、さっそく魔王を動かしながらテンションの上がる私。
とはいえ、キーコンフィグがデフォルトのままだとXキーがAボタン、ZキーがBボタンにあたるらしく、とてもぎこちない動きの我らが魔王様。
あまりにダッシュ操作が不安定なので、結局ZとXのキーコンフィグを入れ替えて、ようやくまともに動けるようになりました(PC用のフリーゲームの決定/拒否が大体、そういう配置なので)
トリガーでも動かそうと思えば動かせるのに(単独行動はできませんが……)なんか嬉しくて、出発地点の洞窟をうろつく不審者になってました。NOT予言者、BUT不審者。
魔王を動かしたらなんか満足してしまったので(プレイ開始までがとんでもなく苦労したし…)初日はそんな感じで終了。
フィールドorセーブポイントでしかセーブできないことをすっかり忘れて、セーブを拒否られて「あれー?」となったのは内緒です。
19年2月8日
魔法の王国ジール
初日は不審者になっただけで終わったので、いよいよ攻略を開始。
バトルまでいかなくとも、最初の町ぐらいは歩いておこう、と夢の町エンハーサを目指します。
ちなみに私はこのゲーム、プレイは初見ですがプレイ動画を見たことがあり、どのへんで何が起きるかはだいたい、なんとなく、覚えていたりします。
魔王の単独行動で古代を歩けるのがもの珍しくて、あちこちで立ち止まっては記念撮影をする私。
魔王は立ち止まった時の「退屈ポーズ」で腕組みをしてマントをなびかせるので、「ハイ、チーズ」と言わんばかりに撮影しまくりました。ほとんどパパラッチ。
エンハーサに到着し、町の人々に話を聞いていると、あちこちで「ものすごいオーラ」とか「すごい力」とか言われる我らが魔王様。
正体に気付く人はいないようですが、にじみ出る冥のオーラは隠せないようです。
それどころか、地への道にいる古代人に(エンハーサが仮装舞踏会を開いているとは知らなかった…)と言わしめるレベル。
やっぱり、事情を知らない人には、あの身なりは仮装に見えるんでしょうか……?
エンハーサで聞ける話のうち、マップ右上にいるポヨゾー人形(らしき人物?)は、本編と同じようなこと(あなたは運命を信じますか?的な内容)を喋っています(英語のため初見でよくわからず)
しかもこのポヨゾー人形、魔王を見て「ジャキみたいだ!」と感想を漏らします。みたいっていうかその……ほ、本人です……。
あと、エンハーサにはお店がありますが、店員さんが声を掛けても魔王は「...Nothing(何でもない)」とだけ返事をして、買い物ができません。
メニューを開いて所持金を確認すると、0G! それどころか、アイテムも未所持!
おそらくですが、中世から着の身着のままで飛ばされた、ということでしょう。
にしても、お金持ってないのにお店の人に声を掛けられて、気まずそうに返事をする魔王はなんとなく、可愛いとか思ってしまいました。
エンハーサにはトリガー本編と違って入口のマップがありますが、エンハーサを出ようとした時、この入口でジャキとその世話役、そしてハッシュの会話が聞けます。
(ハッシュの英語表記はGASPERといい、三賢人はハッシュを含めて日本語版とぜんぜん違う名前です。このイベントでは後姿しか見せてくれなかったので、最初ガッシュと間違えてました。ハッシュでした)
当時のジャキは、父を失い母が狂い、姉のサラと飼い猫のアルファドにしか心を開かないという少年時代を送っていました。
魔力の素養がないと噂されていますが、ジャキ自身が母に利用されないよう、力を意図的に隠してたともいわれています。
ハッシュはそんなジャキを育てるにあたって、時間はかかっても学んでくれるだろうとこぼします。
エンハーサの次はカジャールへ。
カジャールでも情報収集ができますが、英語力3程度の私では収集できる情報に限界が……翻訳版を先に見ていたため、なんとなくで話を聞いてましたが、海外に行ったら苦労すること間違いなし。
かろうじて「魔神器がジールの紋章の形をしている」とか、「魔力を詰め込んだカプセルを発明した」という話は自力で理解できました(後者は、本編にあるカプセル系のアイテムのことでしょう)
Prophet's Guileでは、本編と違って本を調べる隠し部屋のギミックがなかったり、アイテムらしいアイテムが手に入らなかったりと見所が少ないですが、カジャールにおいては「会話」以外に調べられるものが2つあります。
どちらも最奥の部屋にあり、片方は机の上の本、もう片方は机の上にある飲み物らしきカップです。
本の方はカプセル開発について、サラが携わったという話が手書きされているぐらいですが、飲み物の方は「Corrus's tart blend(コーラスのタルトブレンド)」という謎の単語が出てきます。
頑張って全力で調べてみたのですが、これに該当しそうなものは見つからず……「あの時淹れたものか?」と魔王が思案しているので、何かしら思い当たる節があるようです。
現れた伝説の予言者
カジャール散策も終わり、不在の黒鳥号停泊地もさっと見終えて(地の民を海底神殿へ人足として輸送中なんだそうです。恐ろしや)ジール宮殿へ……といきたいところですが、なんとProphet's Guileでは、このジール王国に追加のマップが1つあります。
宮殿の左側(つまり西側……でいいのかな?)にある湖に「Cerulean Lake(セルリアンレイク/空色の湖)」という名前がついていて、散策できるようになっています(この湖については、洞窟を抜けたマップにいる女性から聞けます)これは散策するしか。
といっても、この時点ではほとりにたたずむ2人としか会話できず、奥の方は無人。特別なイベントが起きるのは先の話です。
見るものも見たし、予言者として潜り込まなきゃいけないので、いよいよジール宮殿へ。自分のことでもないのに、緊張で手が震えるのはなぜ。
各所でひととおり話を聞き(顔色悪いことにツッコまれる魔王様せつない)右奥の通路へ踏み込むと……魔王の足が止まり、首を横に振り、「…今は集中しなければ」。
この右奥の通路は、サラやジャキの部屋に通じています。
平穏な在りし日のサラを見ておきたいという気持ちと、何としてもラヴォスによる王国崩壊を防がなければならない計画遂行との間で、ひどく葛藤してるのでしょう。
ここで悩む魔王の姿に、弟としての想いが詰まっている気がして、私は非常~に好きです。
やることもやったので、いざ女王の間へ。
侍女が「予約がなければお通しできません」と立ち塞がるのですが、ここで魔王の口八丁スキルが炸裂。
「私は透視の能力を持つ者だ。私にはジールの人々の穏やかな潮汐が見える…その深さも、方向性も、何より人類の運命をも」
「人里離れた静かな場所で、私はジール王国の繁栄を見、その世界支配を助けるために来た…女王は私の予言を待っている。私が到着したことを、女王に伝えて欲しい」
翻訳動画を必死に思い出しつつ、Google翻訳に原文を放り込んで日本語にしてみたのですが、リハーサルなしでこの発言はすごすぎるのでは。
とはいえ、最初に飛ばされた中世では(心を許せる存在がいなかったこともあって)身の回りすべてを嘘で固めて生きてきたと思われるので、その間に口八丁スキルも相当鍛えられたと思われます。
そんな魔王にとって、たったひとつの真実であったサラへの想いを考えると、この「口からでまかせ」もどこか切なく思えてきます。
女王との謁見で、魔王は何とか場を取り繕いますが、力試しにドロクイ退治を任されてしまいます。
ということで、初のダンジョン攻略パートへ。
最初は「敵を1体倒したら満足するかなあ」と思っていたのですが、あれよあれよという間にドロクイ討伐を完遂してしまい、そのままシナリオクリアへ。
ドロクイは攻撃するたびに攻撃力が上がり、HP回復なしでは攻撃に耐えきれなくなるので、なんとか間に合わせることができてよかったです(適切に回復できなければ死んでた)
Prophet's Guileでは、隠し要素として各ダンジョンにおまけアイテム「Obolus」が配置されています。
3つ集めることで隠し要素が見られるので、ドロクイ退治のダンジョンでもきちんと拾っておきました。
わかりやすい所にある…かもしれませんが、ドロクイを倒してしまうとダンジョンに戻って来られないので、セーブをこまめにして先に探索する方がよいかもしれません。
帰ってきた王子
「予言者が戦えなかった時のため」と待機していた者の助けも借りることなく、自力でドロクイを退治したことで、魔王は宮中への出入りを認められ、少し休むようにと客室へ案内されます。
客室へは案内人が案内してくれるのですが、どうもバグがあるらしく、案内中に会話したり関係のない方へ行くと、案内人が変な場所にハマってしまいます。
幸い部屋移動で復帰できるようなので、進めなくなってしまったら、一度マップを切り替えて戻ってくると良いと思います。
改めてジール宮殿の会話や探索をするなら、寝室への道をきちんと開けてもらってからがいいでしょう。
客室へ入ろうとすると、ジャキに呼び止められます。
言うまでもなく、ジャキは魔王の幼少時の姿ですが、その時のジャキが魔王のことを自分であるとわかるはずもありません。
魔王に対して誰なのかと無邪気に問いかけるジャキに、魔王は一言だけ返します。
「…ア、アルファドのことを頼むぞ、ジャキ。」
原文が明らかにどもっているので、そのまま訳しています。
自分に対面するという複雑な状況であり、なおかつ自分に対する忠告として最後に選んだ言葉が、これ。
本編ではダルトンに負けたクロノたちを助けるシーンで、この作品ではエンディング中のワンシーンとして見られますが、ジャキの飼い猫アルファドはどうも魔王のことがわかるらしく、予言者としてフードを被っていても、なつくような仕草が見られるのです。
魔王はまだ自分がジャキであった時、海底神殿へ潜り込んでラヴォスの作ったゲートに呑まれ、中世へ飛ばされたという苦い経験があります。
もし自分が、サラの身を案じて海底神殿へ行くことをしなかったら…という思いもあるのでしょう。
ただその場合「魔王が中世に飛ばされた」過去が消えることで、魔王自身が消滅してしまうのでは…?という疑問も残ります。
客間には奥に通路があり、女王らの寝室やダルトンら部下の待機所となっています。
人も何人かいるようなのですが、ベッドの置いてある位置が明らかに、プライバシーも何もあったものじゃありません。
そもそも、女王様が寝る時に思いっきりここを通るのでは(奥に寝室があり、使っているという話が聞けました)という配置ですし、ジール王宮の客の扱いとはいったい…。
この先は寝れば話が進むようですが、ベッドの前で少し休むかどうかの選択肢を出されて、悩む仕草をする魔王が最高に可愛いと思いました(そこ)
19年2月9日
なげきの山の賢者様
リアル翌日になりましたが、前日の最後は「Take a nap?(少し休む?)」で終わったので、ドロクイ退治から少し後ぐらいの魔王を動かしていきます。
宮殿内の人の話は特に変化もないので、女王の間へ向かうと、ボッシュが何やら糾弾されています。
海底神殿の建設が遅れていることと、魔王の暴露した隠し部屋の件でこってりと絞られているようです。
女王は最後に、ボッシュを「嘆きの山に幽閉する」と言い渡し、その連行を予言者に任せます。
女王の間の奥からは、別の部屋を経由して、嘆きの山へワープすることができます。
経由する部屋にセーブポイントがあるので、長い会話イベントをもう一度見るのが嫌な方は、部屋内でセーブしておくことをおすすめします(親切設計!)
ボッシュを連行する時のポイントとしては「敵に襲わせない(3度襲われるとボッシュが死んでしまう)」ことです(私はやらかしました)
最初の選択肢では「自分が先に登る」を選択し、安全を確保します(ボッシュを先に登らせると、敵に襲われます)
その後は避けられる敵をなるべく避けて、宝箱などもできるだけ後回しにします。
ボッシュ連行終了後、帰り道で嘆きの山を探索できるので、アイテム回収を急ぐ必要はまったくありません。
おまけアイテムの「Obolus」2枚目がここでゲットできます。これも前述のとおり、ボッシュを連行した後でゆっくり探しに行けます。
山頂に到着すると、ボッシュを魔法で氷漬けにするイベントがあります。
ボッシュは赤きナイフ(グランドリオンの原型となった武器)で抵抗してきますが、魔神器の力を吸う前のナイフでは、魔王を弱めるほどの力を持ちません。
(トリガー本編では、赤きナイフを魔神器に突き立てることでグランドリオンへと変化を起こします。また、グランドリオンの太刀筋には魔王の力を弱める効果があります)
この作品においては、ボッシュを氷の魔法に閉じ込めたのは予言者だったということになりますが、この後のイベントでその謎が明かされます。
嘆きの山のアイテム回収を済ませて戻ると、帰りの魔法陣の前でなんと、サラが待っています。
サラは魔王(仕事時は予言者フードを脱いでいるので)(足元でバレバレなのは言ってはいけない)を見ても、ジャキだと気付かないようです。
まさか現時点で一緒にいる弟が、ゲートを二度もくぐり抜けて戻ってきたなどとは、夢にも思わないでしょうから当然ですが、魔王の心境はますます複雑です。
サラは魔王に恐ろしい真実を告げます。
「嘆きの山は牢獄などではありません。頂上に連れてゆかれた者は、殺されてしまうのです。恐ろしい怪物…ギガガイアに。お願いですから、そのようなことをしていないと仰ってください。ボッシュにも考えがあったはずです。彼あってのジールなのです、ですから…」
つまり、ジール女王の命じた「嘆きの山に幽閉する」というのは、実は幽閉に見せかけた事実上の死刑だというのです。
それに対し、魔王は予言者という体で言葉を返します。
「心配するな、サラ。私は…そんな慣習とは知らず、ボッシュを誰も触れられぬよう、氷の中に閉じ込めてしまった」
ポイントは、魔王が「I...」と言葉に詰まるところ。
サラが嘆きの山の真実を知っているなら、弟であるジャキも知っていておかしくありません。恐らくはこのことを分かっていて、ギガガイアが手を出せぬよう、ボッシュを氷に閉じ込めた…というのが真実でしょう。
サラに指摘されて「そのような事は分かっていた」と言いそうになったものの、来て日が浅い予言者が知っていては不自然だったので、「知らなかったが、結果的に良かった」と言い換えたのだと思います。
その言い直しに時間を使った結果が「I...」の部分なのだろうと。
部外者ということで敬語で訳そうか最後まで悩みましたが、そういえば予言者がサラにゲートを閉じるよう命じるシーンがあったので、とりあえず素のまま口調で訳しておきました。
この予言者、本編では魔神器を制御しきれなくなったサラを見て、思わず「サラ!!」と叫んだりするので、ほんと隠せないシスコn…いい弟さんだと思います。
ガッシュとヌゥ
この後、またジール宮内に放り出されるのですが、女王は取り込み中、魔神器の間や客間も変化なしと、しばらく(15分ぐらい)うろついてました。
話を聞くにも英語ばかりで、恐らく変化もしていないので、ヘトヘトになりながらフラグを探すも全滅。
精根尽き果て、気晴らしに外に出てみたところ…Cerulean Lakeがなんか光ってる。ここか次のフラグは!!
恐らく、どこかしらで話をちゃんと聞いてなくて(英語なので半分も理解できるか怪しい)次は湖に行け、という攻略情報をちゃんと仕入れていなかったのでしょう。
ともあれ、次の目的地である湖へ。
湖の奥へ行くとイベントが始まり、ヌゥ4体との戦闘になります。
ヌゥのうち3体は「HPを1にする攻撃」、残り1体は「HPに1攻撃」という具合で、後者のヌゥは魔法をすべて吸収してしまいます。
倒し方としては「まずHPに1攻撃してくるヌゥを物理攻撃で倒す」のですが、コマンド入力が間に合わず初戦は敗北。
原理はわかっているので再戦を挑んだところ、カーソルがひとつ右にずれて二度目の敗北。アホですか私は。
三度目の正直でなんとかヌゥを全滅させ、ヌゥからこの行動の意図を聞き出すと、どうやらガッシュの差し金だったもよう。
ヌゥは「オマエは魔神器の起動を早めている、ヌゥ。黒い風がオマエを取り巻いている!オマエは我らに滅びをもたらす!」「オマエこそ、死の予兆!」といったことを喋ります。
ここで私は、ヌゥという不思議な生命体にはそういうものが見えるのか、と考えましたが、直後の魔王の台詞がそれを覆します。
「チッ。ガッシュのヌゥだけはこういうことをしてくれる…」と言うのです。あ、舌打ちする魔王様かわいい。
ガッシュは三賢者の一人で、ラヴォスのゲート騒ぎで未来に飛ばされています。クロノクロスの世界線ではクロノポリスを創設し、政府に秘密で時間の研究などをしていたといわれており、本編の裏には彼の思惑があったとも言われています。
賢者でありながら野心めいたものを持つガッシュに、使役されるヌゥまでが影響されたのではないか、ということなのでしょう。
このイベントが終わると、魔王はマジックバリア(英語表記はMagic Wall)を使えるようになります。
このタイミングで解禁されるということは…という感じで、最終日に続きます。
19年2月10日
ジール王国の人々
女王の間の入り口にいる侍女が「女王様は魔神器の間にいらっしゃる」と喋っているので、そろそろ海底神殿の準備も大詰め、といったところ。
先を急ぎたいところですが、せっかくなので突入前に、あちこちお散歩してみることにしました。
エンハーサもカジャールも序盤に訪れたきりで、海底神殿の話をしている人もいたと思うので、何か変化があるかもしれません。
女王様には、小一時間ほど魔神器の間でお待ちしてもらうことにして、レッツ散策!
エンハーサへの道中、台詞の変化をさっそくひとつ発見。
地への道に、魔王の身なりを「仮装舞踏会」と勘違いしていた人がいましたが、同じ人が「いい日だと思わないかい?座ってのんびりしたいね」って喋ってくれるのです!(訳はざっくりです)
魔王が予言者として仕事をしている間に、日数が経過していることがわかりますね(毎日、仮装舞踏会を開いているわけでもないでしょうから)
地上に出向いて、猛吹雪の中を記念撮影も済ませ(何してるんだ)、夢の町エンハーサにようやく到着。
女王様はまだダルトンと話し込んでいそうですから、早速人の話を聞きにまわります。
すると、私のなけなしの英語力でもかろうじて、いくつか新しい台詞を見つけることができました!
一人目は、マップ右側でベッドに寝ている女性らしき人物。
最初に話しかけた時の台詞は、難しすぎてもはや記憶の片隅に残ってすらいませんが(それを聞いた魔王が「海底神殿の完成まであと数日のようだな」とぼやいたのは覚えている)、今回は魔王に対し「Prophet(予言者様)」と呼びかけてきます。
ざっくり訳すると「予言者様…私に愛は芽生えますか?その成就を近い将来、自覚することができますか?私は夢の中で答えを探したいのです…」という感じ。うーん、深い。
また、右上にいたポヨゾー人形の台詞も変化しています。
これまたざっくり訳ですが「話で聞きましたよ。あなたが予言者ですか、ええ? まあ、それはいい。運命は存在するし、我らの生き方はあらかじめ決まっているよ…」と喋っているようです。
この発言に対し、魔王は言葉を返します。
「…賢者が未来を知っているとしたら、その者が未来を変えるよう動くことはできないのか?」
sage(賢者、聖人)という言葉が出てきていますが、文意を見るに、恐らくこれは魔王自身のことを言っていると思われます。
古代で起きた痛ましい事件の顛末を知っている自分が、その事件の数日前に戻ってこられたのだから、今回は何としてでもその結末を変えたいはずです。
「絶対の運命論者」に対して、もの申したくなるのは無理もありません。
加えて、このポヨゾー人形に最初に話しかけた時の台詞(運命を信じているとか、ジャキっぽいとか)でわかりますが、どうもジャキはもともと予知能力らしきものを持っており、その未来についても信じていたようです。
そんな彼が「未来を変えるために動く」などと口にするのは、王国で普通に育っていたら、ありえない事だったのかもしれません。
ここからは余談ですが、戦闘ではいっさいお金を入手できないらしく(通常ならお金を落とすはずの敵もいたと思いますが…)、店員さんに話しかけると相変わらず気まずそうにする魔王様が拝めます。かわいい。
戦闘後に小銭を拾い集めるのは、魔王としてのプライドが許さないんでしょうか…。
続いてカジャールへ。女王陛下がそろそろ退屈にしていそうなので、話の合間にコーヒーでもご馳走になっていることを祈ります。
カジャールではまず、魔神器の形について話をしていたおじいさんが、別の台詞を投げかけてきます。
「あなたが予言者だと聞きました。なんと非科学的な…しかし女王があなたを信頼し、客としてもてなしているなら…あなたの主張にも、何かしらの価値があるのでしょうな」…という感じです。
ここの訳にはちょっとだけ自信があります。ちょっとだけ。
マップ左側にいる女性からも、新しい話が聞けました。
こちらはかなり複雑な英文だったので、ちょっと自信ありませんが「やはり、予言者様…そのような能力を持つのは『生来の魔力』があれば、当たり前のことなのでしょうか…?」という感じに思えます。
この女性の隣でうろついている男性が「人は誰でも魔力を持っていて、魔法が使えるかどうかはスイッチのオン・オフのようなものだ」というようなことを喋っていたので、台詞内にある「raw magical power」は「生来の魔力」と訳するのが適当かな?と。
エンハーサでもカジャールでも、魔王が「予言者」として認められて以降(恐らくですが、台詞の変わるタイミングはドロクイ退治が終わって客間で休んだ後だと思います)何人かが「予言者様」と呼びかける形で台詞が変わるようですね。
ひととおり探索も済みましたし、女王様をこれ以上待たせるのも申し訳ないので、腹を括ってジール宮殿へ戻ることにします。
海底で待つものは
さて、女王とダルトンの長い話を要約すると「ダルトンに代わり海底神殿建設の指揮を予言者に任せる(女王)」そして「海底神殿で水漏れが起きているので、その修繕にあたって欲しい(ダルトン)」とのことです。
魔王の本来の目的通り、海底神殿建設の指揮をとる(=女王に従い堂々と海底神殿に入る)ことに成功して、魔王が「(!)」と密かに驚いた様子を見せます。
この時の顔がすごく見たいんですが、残念ながら向こうを向いていて、しかもフードに隠れています。無念。
何やら含みのあるダルトンとの会話が終わると、転送装置から海底神殿に向かうことができます。
転送装置の光エフェクトがやけにかっこよくて、ついつい激写をキメつつ、問題の場所に向かいます。
問題の場所まではモンスターもはびこっており、ここでまさかの雑魚敵に負けるというやらかしぶり。え、MPバスターしてくるとか聞いてなああい!!
後続でこのゲームを遊ばれる方のためにメモしておくと、蛇には天属性がよく効きます。開幕サンダガで一掃できるので、ぜひ覚えておいてください(忘れると私のように負けます)
最後の「Obolus」もここにあるので、忘れず回収しておくと、おまけ要素が見られます。
最深部に着くと、魔王が「何もないぞ……?」とぼやきます。
戻ろうとするとダルトンが登場し、元々ここで水漏れなど起きていないこと、そして事故に見せかけて予言者を始末するつもりであることを暴露します。
万が一の時のために黙っていればいいのに、あらかじめネタばらしをしないと気が済まないようです。さすが小者感あふれるダルトン。
余談ですが、戦闘前のやりとりをGoogle翻訳に放り込んで訳していたら「あなたはいつもどんな恵みもなしに失うべきものでした」という文章が出てきて腹筋がねじ切れるかと。
ちゃんと訳すると「何の利がなくとも潰しておくべきだった」ですね。
さて、ダルトンゴーレム戦です。
トリガー本編を遊んでいればわかりますが、ダルトンゴーレムは「使った技の属性をまねっこ」してきます。
無属性で攻撃すると、HPを半分にする「鉄球」を降らせてくるので、火属性か水属性での攻撃が有効です(天属性を使うと高威力の「シャイニング」が飛んでくる可能性があります)
HP半減の「鉄球」で死なないとたかをくくっていると、屈辱的なファイナルアタックでトドメを刺されるので、物理攻撃はおすすめしません。火属性のファイガがそれなりに効くので、こんがり焼くのが吉です(アイスガだとあまりダメージが出ませんでした)
また、ヌゥ戦で習得したマジックバリアをあらかじめ使っておくと、ダルトンゴーレムの魔法を軽減できて、戦闘が格段に楽になります。
ダルトンゴーレム戦が終わると、魔王がかかってくるダルトンを返り討ちにします。そしてこの一撃で、ダルトンが片目を失います。
注意深く見ていないと気付かないのですが、最初に登場した時点で、ダルトンにはちゃんと両目があります。
トリガー本編では片目に眼帯をかけていますが、この話においてはこれも「予言者がやった」ことになっているようです。
ダルトンの負け惜しみと魔王様の辛辣な口撃(容赦なさすぎていっそかっこいい)を聞きつつ、「予言者」の物語は終焉へ。
短き夢の終わりに
ダルトンゴーレムを倒し、会話イベントが終わると、これにてエンディングです。
「魔王がラヴォスのゲートから古代へ飛ばされ、予言者として女王に接触し、クロノ達と再び出会うまで」の話なので、短めですがここで終幕となります。
以下、エンディングに関する感想と考察など。
エンディングには本編で見たようなシーンと、そうでないシーンが入り混じっていますが、予言者になつくアルファドで涙腺が無事死亡。
アルファドについては、本編でも古代の残された広場にいて、魔王になつくイベントももちろんあります。
本編にないシーンとしては、魔王がゲートをくぐった後、現代のルッカの家で何かを悩んでいるシーンがあります。
この部分は個人的な考察ですが、おそらくクロノクロスの伏線を回収しているのだと思います。
本編では「時の卵によるクロノ救出」イベントがあるので、時の卵を使えばサラも助けられるかもしれない、と魔王は考えたのでしょう。
そこで、ゲートホルダーを発明したルッカなら「時の卵」も作れるかもしれないと、訪ねてきたのではないでしょうか。
しかし、クロノの生還は多くの思いや条件が重なって起きた奇跡でもあり、魔王は二の足を踏みます。
魔王が生存している以上、北の岬で決闘せず仲間になったルートだと思われますが、かつて仲間だったとはいっても、ルッカに何かを頼みに行くのは気が引けたのかもしれません。サラを求めているのが世界に自分ひとりだったら、という不安や自己の抑圧もあったと思います。
結局、魔王はルッカに相談することを諦め、闇に溶けて消えてしまいます。
ここからクロノクロスへ繋げるなら、機会を得るため現代に留まっていた魔王が、何かの拍子に記憶を失いアルフルートへ…ということなのでしょう。
クロノクロスの世界線では、A.D.1005にガルディア王国が滅亡しているので、その戦乱に巻き込まれての後遺症かもしれません。
オープニングとエンディングで『ラジカルドリーマーズ』の文も引用されていますが、これはその作中に出てくるハイクラスの魔道士・ギルを主人公視点で説明しています。
このギルは、公式に「クロノトリガーの魔王と同一人物」という設定がありますので、つまるところ魔王の外見や雰囲気を説明した文章になります。
どんなつらい道を歩もうと、サラを取り戻そうとして必死に生きた魔王は、その精神が見た目にも表れていた…ゆえの「A BEAUTIFUL PERSON」だったんだろうな、と思います。
※「Obolus」3枚で解禁されるおまけ部屋については見ていますが、すべて解説しても面白くないかもしれないので、今回は触れないことにします。
※また、この作品にはイースターエッグ(隠し要素)もあります。こちらも詳しく解説はしませんが、名前をいろいろいじってみるとわかるかもしれません。
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九曜
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ゲームを遊んだり、絵を描いたり、色々考えるのが好き。このブログは備忘録として使っています。
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