月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さん!!スクープです!!レポートは九曜がお届けしています!!!
わたくし、日本語対応がされてからというもの、Twitterではなく最近専ら月風魔伝UM公式Discordに籠っています。
要望・ご意見や不具合報告はもちろん、思い付き次第わりと色々喋っているのですが、最近そのDiscordに『月風魔物語(月氏の館BGM)』の歌詞が掲載されました。
この歌詞こそ、月風魔伝の世界観を紐解く鍵になりうる、公式からの貴重な材料!
公式Twitter等で紹介があればよかったのですが、残念ながら公式Discordのみの情報で、歌詞をそのまま載せて大丈夫である保証がないので、今回は「私が勝手に訳した概要」からスタートしたいと思います。
どうしても歌詞の原本が知りたい方は、月風魔伝UM公式Discordに参加の上、日本語版の「その他」チャンネルをご覧ください。
すぐ見たい方もいると思いますので、招待URLつきの公式さんのツイートを掲載しておきます。
アーリーアクセスを一周クリアしている前提で話しますので、クリアされた方か、ネタバレの大丈夫な方だけご覧ください。
わたくし、日本語対応がされてからというもの、Twitterではなく最近専ら月風魔伝UM公式Discordに籠っています。
要望・ご意見や不具合報告はもちろん、思い付き次第わりと色々喋っているのですが、最近そのDiscordに『月風魔物語(月氏の館BGM)』の歌詞が掲載されました。
この歌詞こそ、月風魔伝の世界観を紐解く鍵になりうる、公式からの貴重な材料!
公式Twitter等で紹介があればよかったのですが、残念ながら公式Discordのみの情報で、歌詞をそのまま載せて大丈夫である保証がないので、今回は「私が勝手に訳した概要」からスタートしたいと思います。
どうしても歌詞の原本が知りたい方は、月風魔伝UM公式Discordに参加の上、日本語版の「その他」チャンネルをご覧ください。
すぐ見たい方もいると思いますので、招待URLつきの公式さんのツイートを掲載しておきます。
詳細については、いつも通り追記から見ていきたいと思います。本日よりDiscordの日本語対応を開始しました。
日本語専用チャンネルをご用意していますので、ぜひ語り合ってください!
参加される場合は、最初にルールをご一読ください。なお、日本語専用チャンネル以外は英語のみとなります。ご注意ください。
参加はこちらからhttps://t.co/Y103muuwCU
— GetsuFumaDen: Undying Moon 月風魔伝公式 (@GetsuFumaDen_JP) June 17, 2021
アーリーアクセスを一周クリアしている前提で話しますので、クリアされた方か、ネタバレの大丈夫な方だけご覧ください。
月風魔物語 概要(九曜訳)
時は寿壊、13600年。生き物はみな死に絶え、天空より不思議な縁が来訪した。
千年の時が過ぎ、生き物たちも皆ようやく生きられる世となった頃、魑魅魍魎が現れはじめ、地上にも化け物が溢れ出た。
この世は地獄か空洞であろうか。今また龍骨鬼の呪縛が解かれ、二十七代月風魔が地獄へ行き、その果てでこの世の罪を償うこととなるだろう。
細かいところは適当ですが、だいたいあっている気がする訳です。
ひとつずつ、解説していきましょう。
>時は寿壊、13600年。生き物はみな死に絶え、天空より不思議な縁が来訪した。
寿壊は英語でもJukaiだそうなので、年号かと思われましたが、どうも原作風魔伝における『魔暦』と似た意味と思われます。
13600年、風魔君の時代から1000年前に「寿ぎが壊する(平和が失われる)」、つまり世界滅亡が起きたようです。
私の感覚では、世界滅亡は西暦4桁年ぎりぎりぐらいに思っていたので「思ったよりも最近に滅んでいる」とか言ってました。最近の単位が千年なんですが。
さて、その次です。生き物が死に絶えたものの、天より何かがやってきたようです。
原文ではやってきたものについて「魔縁」と表現がされており、仏教用語でよくないもののことらしいのですが、これが指すものについては2説考えられます。
ひとつは、仏教用語をそのまま信用して、悪いものが外からやってきたと取ることができます。この場合該当するのは、天ツ外主でしょう。名の通り「天の外」からやってきた悪い存在が、世界滅亡させた…という意味です。
もうひとつは、このブログではお馴染み、ゲームブック風魔伝の『月氏由来記』を引きます。天より遣わされた三人の勇者、つまり月氏一族のことです。歌詞で「生き物が死に絶え」が先に来ていることから、「魔縁」の来訪はその後にあったと考えられます。先の説では時系列(因果関係)が逆転することから、私はこちらの説でないかと考えています。
もういちど、わかりやすく九曜リンガルしてみましょう。
「寿壊元年、西暦13600年。世界滅亡が起き、そこに天より月氏一族がやってきた。」
>千年の時が過ぎ、生き物たちが皆ようやく生きられる世となった頃、魑魅魍魎が現れはじめ、地上にも化け物が溢れ出た。
さて、千年後です。14600年、見たことある数字の72年前ですが、実際は14672年前後のことだと思われます。いわゆる魔暦元年パートが、この部分になります。
「生き物たちも皆ようやく~」のくだりが、最初の「生き物はみな死に絶え」と矛盾していますが、月氏がやってきたことを忘れてはいけません。
月氏一族の技術力がどれほどかはわかりませんが、やってきた後で地上の復興を始め、少しずつ世界としての形を取り戻していったのでしょう。やってきたのが三人だけなら、だいぶ歪な遺伝子にはなりそうですが、子孫全員が月氏一族あるいは遠縁という形で人口が増えていきます。
あるいは「生き物はみな死に絶え」の部分がやや誇張されていて、実際は少数の生き残りがいたのかもしれません。やってきた月氏一族と力を合わせて、復興していった可能性もあるでしょう。
とはいえ、発展していた技術の大部分は失われてしまったと思われます。月風魔伝の世界の建物、身なり、装備などが旧世紀的であるのがその判断材料です。月氏一族が独自の技術を持っていた可能性はありますが、それを持ってしても完全復興はできなかったようです。
魑魅魍魎が増えて地上に化け物が増えてきたくだりは、14672年の龍骨鬼覚醒と関連がありそうです。というより、そのことを指すのでしょう。
雑に考えているとよく勘違いしがちですが、この時点での月氏三兄弟による地獄征伐は、間に合っていなかったようです。「地上は地獄と化した」という文言が何度も登場するのは、龍骨鬼による地上侵略を食い止めきれないまま、14672年時点で風魔の兄ふたりが龍骨鬼に殺された、という経緯ゆえでしょう。
歌詞には、初代が龍骨鬼を倒したことも、ましてや地獄で行方不明になったことも歌われていません。讃えるニュアンスはなく、吟遊詩人さながら、事実を淡々と歌うものとなっています。
さあ、九曜リンガルのお時間です。
「14600年頃。世界は復興されはじめていたが、龍骨鬼が目覚めたことで魑魅魍魎が増えはじめ、地上に化け物が溢れ出る事態となった。」
>この世は地獄か空洞か。今また龍骨鬼の呪縛が解かれ、二十七代月風魔が地獄へ行き、その果てでこの世の罪を償うこととなるだろう。
ここ、すごく悩んだ部分です。
原文では「うつほ」という言葉がでてきます。調べると空洞とか、空虚とかいった意味だそうです。この世は地獄か空虚か?じゅうぶん日本語ですが、日本語でお願いしますと言いたくなります。
匙を投げるわけにもゆかないので、「うつほ」についてひとつ仮説を立ててみました。栄えていた文明が失われ、人口も激減し、月氏一族が統治する地上。それは本来の地上の姿と比較すると、大部分が欠けているすっかすかの状態です。これを「うつほ」と表現しているのではないでしょうか?
また、最初のくだりでほんとうに生き物が死に絶えており、代わりにやってきた月氏一族が祖となって世界を形成しているとしたら、空の器に別の中身を入れたような状態です。これまた「うつほ」と呼んでも差し支えない状況です。
それから、「地獄かうつほか」という表現について、私は「この世は地獄とうつほのどちらなのか」というニュアンスで長らくとらえていたのですが、もうひとつ別の見方ができることに気づきました。「この世はこれから地獄になるか、それともうつほになるのか」という、可能性を含んだ言い回しです。
前者の捉え方では、現世をどちらかに限定することになりますが、後者の捉え方をすることで「どちらでもない、平和な世がこれから訪れる」という希望を持たせることができます。さらにこの場合「うつほ」の定義として「月氏一族も魑魅魍魎も滅んだ、ほんとうに何もない地上」が増えます。天ツを討伐できなかった場合、ほんとうの滅亡が待っていることを暗示しているのでしょう。
その後はしばらく、見たままです。
龍骨鬼が二度目のグッドモーニング、27代がそこへ向かって即グッナイ、そのままほかの地も制圧して最深部で天ツと対峙します。
ひとつ気になるのは、果てに待ち受けている「この世の罪を償う」という表現です。地獄の最深部にいるのは天ツなので、これは天ツを指すのだと思いますが、「この世の罪」と結びつけるには説明不足です。考えてみましょう。
私は月氏由来記詠みですので、とりあえずそこから引くと「人々の心に邪神が棲みつき、争いの絶えない時代があった」とあります。自説ではこの邪神が天ツです。天ツによって引き起こされた世界崩壊(「争いの絶えない」とあるので、恐らく戦争規模の何かでしょう)が「この世の罪」であるという解釈です。
天ツが地上へ来た原因が、人間によるものという説も考えられます。
例えば、天ツのせいで戦争が起きたのでなく、戦争が起こった結果、環境汚染が宇宙まで広がる、あるいは大気圏外で使った兵器が偶然当たる等、外にいた天ツを引き寄せた可能性はあります。
この場合はわかりやすく、戦争や破壊をする人間の愚かさそれ自体が「この世の罪」と考えられます。
いずれのケースにおいても、27代月風魔が既に滅んだ人々の代わりに「償う」ことになり、それはつまり天ツを討伐し食い止めることと等しくなります。
月氏由来記の方の説を採用して、九曜リンガルします。
「この世は地獄となるのか、それとも文明なき空虚な世界となるか。今また龍骨鬼の封印が解かれ、27代月風魔が地獄へ行き、その最奥で世界滅亡を引き起こした人類に代わって、元凶である天ツ外主を倒すことだろう。」
*****
7/26追記
補考:「魔縁」の正体
記事執筆後、「魔縁」について公式で触れているものが見つかったので、こちらをご覧ください。
ローディング画面の天ツ外主の説明です。思いっきり「魔縁の正体」と書いてます。となると、西暦13600年頃にやってきた「魔縁」とは、天ツを指すようです。
私の考察では月氏の方ではないか、という考えでしたが、公式が表記している以上、説として棄却せざるを得ません。
気になるのはやはり、歌詞の時系列です。
1.地上の生物が死に絶え
2.魔縁がやってきた
とするなら、既に世界滅亡が起きていて、天ツはその後やってきたと読むことができます。しかし天ツの「此岸の終わり」が危惧されている説明を考えると、この時系列で読むには疑問が生じます。
実は歌詞の並びは並列で、「地上の生物が死に絶え」たのと「魔縁がやってきた」ことの、両方の出来事が「13600年、寿壊」に起きた、のかもしれません。
どうしてもこの時系列を保持する場合、天ツには世界を滅亡させることとは別の目的があったと思われます。空っぽになった地球を棲家にでもしようとしたか、あるいは…。
「魔縁」が天ツを指すということで、月氏一族の来訪時期や目的についても、もう一度考えざるを得ません。
ただこの場合、考えうる説のうちひとつは、もう浮かんでいます。近いうちに、考察としてお披露目しようと思います。
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