月風魔伝その他、考察などの備忘録。
今宵も元気に月風魔!
暑さにも寒さにも弱い九曜です。月氏一族のような強靭な体がほしい。
世はすっかり秋めいて、もう朝晩ともなれば肌寒い季節ですが、新作風魔伝を起動すると、月に夜桜の景に大変癒されます。ちょっと月が怖いですが…。
しかしながら、風流もそこそこに気になってしまうのです。月氏の館がずっと夜であり、満月であり、桜が咲き誇っていることに。
今日はそのへんについて、少し考えてみたいと思います。
暑さにも寒さにも弱い九曜です。月氏一族のような強靭な体がほしい。
世はすっかり秋めいて、もう朝晩ともなれば肌寒い季節ですが、新作風魔伝を起動すると、月に夜桜の景に大変癒されます。ちょっと月が怖いですが…。
しかしながら、風流もそこそこに気になってしまうのです。月氏の館がずっと夜であり、満月であり、桜が咲き誇っていることに。
今日はそのへんについて、少し考えてみたいと思います。
月氏の館はどこにある?
まず、基本的な話をしましょう。
館がどこにあるどんな建物なのか、というのを考えるにあたっては、以前まるまる一記事使って考察した「地獄変相図」が役立ちます。
忌地に龍骨鬼が封印されていることから、原作風魔伝でいう魔の四島のうち、龍骨鬼が居城を構えた狂鬼島だろうと考えられます。ここに地獄の監視を兼ねて、初代か後の月氏当主かはわかりませんが、館を建てたのだと思います。
館の設備あれこれ
月氏の館には、地獄へ向かうための設備が整っています。
魂が戻ってきて立ち上がると、千社札?だらけの部屋にいます。
後ろの札は、開発の済んだ主武器や副装備、取得した鍛錬と秘伝を示すもののようです。
地獄と連動して勝手に増えていくように見えますが、忘れないよう当主が増やしているのかも……一番上の主武器を増やすの、梯子か何か必要そうですね……。
出入口に、千手観音とおぼしき像があり、ここで難易度変更ができます。
仏像らしきものが多く作中に見られることから、信仰はそちら寄りのようですが、そういった話題は特に出て来ないので、出てくるものをこちらで調べるぐらいしか解析のしようがありません。宗教関連は調べていくときりがないので、今回は「こういうのが月風魔伝UMにはあるんだなー」ぐらいに考えておきます。
入口と反対側に進むと、広間があります。畳が正方形なのは、どうも琉球の畳らしいです。柱などが赤く塗られた屋敷の建築様式もそれっぽいので、初代が琉球出身である流れを汲んでいるのだと思われます。
蓮華が戻ってくるとこの広間に待機しますが、ほかの実装予定の当主もみんな座って待機になるんでしょうか。個人的にはじっとされていると逆に落ち着かないというか…屋敷でぐらい寛いでほしいというか…。
9月の大型アップデートでは、宝物殿が追加されました。
現在は魍魎絵巻しか見ることができませんが、他に閲覧可能になりそうなものもあるので、追加実装を楽しみにしている状態です。
宝物殿の先では、野営に似た設備の前で侍女が待機しており、武器開発や鍛錬・秘伝の解放ができます。終始一貫をとる記事で書きましたが、ここで武器を開発し、そのまま辺獄の忌地に持ち込むことも可能です。主武器2つだけで地獄へ向かわなくて良くなるので、活用すると良いでしょう。
人の気配がなさすぎる!
館にいるのは、最初は侍女と27代君だけで、救出すれば蓮華も増えます。しかし、他の者らの姿は見えません。
奥側にも屋敷があったり、遠くに塔?らしき建物(場所的に、物見櫓の役割でしょうか?)も見られますが、屋敷近隣で他の者に出くわすことはありません。侍女の話によれば「一族の手の者に嵐童を捜させている」とのことなので、忙しく出払っている可能性はあるでしょう。それにしたって、煌々と明かりの灯る屋敷で誰にも会わないというのは、少しおかしな話です。
人にまったく会わない理由としてはざっと3つほど思いつくので、挙げてみたいと思います。
仮説1.当主以外の立ち入りを禁じられている
単純に考えると、その代の当主と侍女、急用のある者以外の立ち入りができない可能性があります。
月氏一族が初代月風魔を祖として、千年間どのようにその立場を築いてきたかはまだ不明な点が多いですが、少なくとも平民と同じ立場にいた一族ではないわけです。一族のみが立ち入れる場所であったり、当主のみが利用できる施設だったり、というのは存在していそうな気がします。
作中出てくる館は当主の館であり、現在二十七代目当主である月風魔しか自由に立ち入れない、ということであれば、館に一人ぽつんと居ても不自然ではありません。
ひとつ疑問を挙げるとするなら、そんな排他的な一族であっただろうかという所です。風魔君は正義漢ではありますが権力にしがみつくタイプの性格ではなく、民を蔑ろにしている描写もありません。悲しい話ですが、千年にわたって月氏が権力者として実権を握るうち、排他的になっていった可能性はあるでしょうか。
排他的な状態が月氏一族の家訓によるものでなければ、下剋上や暗殺の阻止が考えられます。特に、二十七代月風魔は兄弟のうち、弟が当主となっています。もし一族内に嵐童派の家臣が存在していたなら、命を狙われる可能性もあるでしょう。各々の状況を考えると、こちらの可能性の方が理由の裏付けとして強い気がします。
仮説2.地獄監視専用の拠点として機能している
特に立ち入りが禁じられていない場合、禁じるまでもない可能性があります。すなわち、館とはいうものの地獄を監視するための施設であるゆえ、一般人には容易に立ち寄れない場所なのだろうということです。
近隣には忌地へ続く地獄の大穴、それも龍骨鬼が覚醒したせいで、また魑魅魍魎が溢れてこようとしています。物語では「地獄の異変をどうにかしないと、魑魅魍魎が溢れ地上は地獄に」とのことなので、今のところ地獄化はしていないようですが、それでもぽつりぽつりと境界を超えて出てくる亡者がいるのでしょう。
そうなると戦う力を持たない者は、危険極まりない館にとても近寄れません。一般人はもちろん、月氏一族においても、対抗手段を持たない場合は一方的に殺されかねないわけです。
館で主武器を持たずに地獄へ行こうとすると「この先に行くには装備を整えねば……。」と引き留められます。徒手空拳で何とかできそうな当主でさえ、武器が必要な相手なわけですから、当主でない者は言わずもがなです。
基本的には当主と侍女のみが居る場所で、地獄の碑文などから推察すると、いてもせいぜい諜報係ぐらいなのだと思われます。
仮説3.現実世界の館ではない
最後に、拙宅のひとつの見解である「彼岸の体」に則った説を挙げておきましょう。これについては、下記記事の「彼岸の体である可能性」の項目を先にご覧いただくと、理解しやすいと思います。
月ノ下、風ノ調 - 秘湯で思う・その26 地獄行きの作法を考える
彼岸で動くための体に入魂し、立ち上がった時に見える館もまた、現実ではなく彼岸における館ということになります。本来館にいるべき人は此岸にいるので、彼岸であるこちら側から見ることができない……というカラクリです。生きている人が死者を見ることのできない、逆バージョンとでもいうべきでしょうか(たまに「見える」人もいますが…)
この状態で出会う人物は、27代君から見て現状で2名、侍女と蓮華のみです。侍女は地獄の碑文によれば、地獄の遊郭から持ち帰った存在とのことなので、彼岸でも問題なく存在が視認できるのでしょう。蓮華については、解放された魂が館にいる(=救出こそされたが、蓮華にもはや肉体はなく、魂と彼岸の体のみが存在している)と考えると、辻褄が合いそうです。
館はずっと春の夜なのか?
館そのものについて考えていたら、本題からだいぶ逸れた感がありますが、ようやく本題です。満月に桜の咲き誇る月氏の館は、いつでもあの景観なのでしょうか?
こちらについても、考えうる説を3つほど挙げて、一つずつ解説していきたいと思います。
仮説A.作中の時間がほんの僅かであることを示している
まずは、最も説得力のありそうな説から。
目的を持って攻略するタイプのゲーム内における時間経過は、かなり圧縮されているものが多く感じます。ゲーム性の観点から宿泊・休息などを取り払った結果、旅立ってから元凶を倒すまでひと月とか、一年とか、あるいは長い一日であったりします。FFタクティクスのように移動毎に月が変わり、主人公が年齢を重ねていくといったシステムの方が、珍しいかもしれません。
それを考えると、新作風魔伝における27代君の地獄行脚は、回帰などを含めたにしても「春の満月の夜、わずか一晩の極めて短い期間の出来事」ということが考えられます。特に魂が回帰してくる場合、記憶や経験を持ったまま時間経過後の世界に戻ってくるのでなく、本来地獄へ発つ前の時間まで戻ってくる(=時間軸を遡上している)という可能性があり、そうした場合、館で起きた27代君の見る光景は、いつも同じものとなります。
仮説B.気候などがおかしくなっており、常に春の夜・満月を保っている
回帰による時間遡上などがない場合、館の状態が普通でないとも考えられます。
まず、月氏の館は辺獄の忌地のすぐ傍にあります。忌地を含め、地獄は環境の固定された、ちぐはぐな場所が何層にも連なっています。館もこの影響を少なからず受けており、季節の存在しない一定の気温を保っている可能性があります。
とはいえ、桜は咲いてから落ちるまでが非常に早い樹木なので、それだけでは毎晩満開の桜は見られません。こちらも長期咲くように品種が変えられた、あるいは独自進化を遂げた植物になっているかもしれません。
また、月の満ち欠けは月の公転によって引き起こされます。常に満月が見えている場合、何らかの問題で公転周期がおかしくなっているか、あるいは月ではないものである可能性が出て来ます。館がずっと夜なのであれば、月が公転を止めており、地球は自転を止めているという可能性もありますが、地球の自転が止まるとえらいことになると思われるので(軽く調べて色々な説を見ましたが、どれもこれもえらいこっちゃです。紹介するにはソースとして弱いので、今回は話題として触れるのみに留めておきます)何か別の力が働いているのかもしれません。
これらが様々重なった結果、月氏の館は「ずっと春の桜月夜」になっている…という説です。前提条件が多いので、仮説としては弱いかもしれません。
仮説C.そもそも現実世界の景色ではない
前項の仮説3を踏襲した場合です。地獄へ発つ前段階の仮想の館であり、実際の館とは時間も季節も違うのでしょう。忌地のすぐ近くにあるにも関わらず、環境面でとても穏やかに見えるのも、そのせいなのかもしれません。
なぜ仮想の館がこんな景色なのかについては、別に考える必要があります。一般的に、というにはかなり限定された方向性の話となりますが、臨死体験で川や花畑を見る感覚に近いものを感じるのです。月氏の館のそれは、豊かな水であり満開の桜です。形こそ違えど、あの美しい光景は「生と死の境目」として現れるものなのかもしれません。
この説に関して疑問となるのは、ローディング画面で見られる、館の説明文です。清らかな地であるとのことなので、現実の環境についてそうであるように思わせます。
それを考えると、館が無人の理由が仮説3であっても、館の時間経過については仮説Aである、という方が、なんとなく納得できる気がします。
仮説3の場合、あえて現実世界かどうかに触れていないだけの可能性もありますが、そもそもこの説自体の発祥がほぼ私なので、自信のほどは…。
まず、基本的な話をしましょう。
館がどこにあるどんな建物なのか、というのを考えるにあたっては、以前まるまる一記事使って考察した「地獄変相図」が役立ちます。
これによると、館は辺獄の忌地のすぐ傍にあるようです。事実、館からは鳥居を通じて、辺獄の忌地へすぐ発つことができます。新ステージの追加に合わせて「地獄変相図」を公開しました。#GetsuFumaDen: Undying Moonの世界は、『月氏の館』から始まり、地獄を下っていくステージ構成になっています。
公式サイトにも掲載していますので、ぜひチェックしてください。https://t.co/WCGf3wsALB pic.twitter.com/ONocU73RoZ
— GetsuFumaDen: Undying Moon 月風魔伝公式 (@GetsuFumaDen_JP) August 21, 2021
忌地に龍骨鬼が封印されていることから、原作風魔伝でいう魔の四島のうち、龍骨鬼が居城を構えた狂鬼島だろうと考えられます。ここに地獄の監視を兼ねて、初代か後の月氏当主かはわかりませんが、館を建てたのだと思います。
館の設備あれこれ
月氏の館には、地獄へ向かうための設備が整っています。
魂が戻ってきて立ち上がると、千社札?だらけの部屋にいます。
後ろの札は、開発の済んだ主武器や副装備、取得した鍛錬と秘伝を示すもののようです。
地獄と連動して勝手に増えていくように見えますが、忘れないよう当主が増やしているのかも……一番上の主武器を増やすの、梯子か何か必要そうですね……。
出入口に、千手観音とおぼしき像があり、ここで難易度変更ができます。
仏像らしきものが多く作中に見られることから、信仰はそちら寄りのようですが、そういった話題は特に出て来ないので、出てくるものをこちらで調べるぐらいしか解析のしようがありません。宗教関連は調べていくときりがないので、今回は「こういうのが月風魔伝UMにはあるんだなー」ぐらいに考えておきます。
入口と反対側に進むと、広間があります。畳が正方形なのは、どうも琉球の畳らしいです。柱などが赤く塗られた屋敷の建築様式もそれっぽいので、初代が琉球出身である流れを汲んでいるのだと思われます。
蓮華が戻ってくるとこの広間に待機しますが、ほかの実装予定の当主もみんな座って待機になるんでしょうか。個人的にはじっとされていると逆に落ち着かないというか…屋敷でぐらい寛いでほしいというか…。
9月の大型アップデートでは、宝物殿が追加されました。
現在は魍魎絵巻しか見ることができませんが、他に閲覧可能になりそうなものもあるので、追加実装を楽しみにしている状態です。
宝物殿の先では、野営に似た設備の前で侍女が待機しており、武器開発や鍛錬・秘伝の解放ができます。終始一貫をとる記事で書きましたが、ここで武器を開発し、そのまま辺獄の忌地に持ち込むことも可能です。主武器2つだけで地獄へ向かわなくて良くなるので、活用すると良いでしょう。
人の気配がなさすぎる!
館にいるのは、最初は侍女と27代君だけで、救出すれば蓮華も増えます。しかし、他の者らの姿は見えません。
奥側にも屋敷があったり、遠くに塔?らしき建物(場所的に、物見櫓の役割でしょうか?)も見られますが、屋敷近隣で他の者に出くわすことはありません。侍女の話によれば「一族の手の者に嵐童を捜させている」とのことなので、忙しく出払っている可能性はあるでしょう。それにしたって、煌々と明かりの灯る屋敷で誰にも会わないというのは、少しおかしな話です。
人にまったく会わない理由としてはざっと3つほど思いつくので、挙げてみたいと思います。
仮説1.当主以外の立ち入りを禁じられている
単純に考えると、その代の当主と侍女、急用のある者以外の立ち入りができない可能性があります。
月氏一族が初代月風魔を祖として、千年間どのようにその立場を築いてきたかはまだ不明な点が多いですが、少なくとも平民と同じ立場にいた一族ではないわけです。一族のみが立ち入れる場所であったり、当主のみが利用できる施設だったり、というのは存在していそうな気がします。
作中出てくる館は当主の館であり、現在二十七代目当主である月風魔しか自由に立ち入れない、ということであれば、館に一人ぽつんと居ても不自然ではありません。
ひとつ疑問を挙げるとするなら、そんな排他的な一族であっただろうかという所です。風魔君は正義漢ではありますが権力にしがみつくタイプの性格ではなく、民を蔑ろにしている描写もありません。悲しい話ですが、千年にわたって月氏が権力者として実権を握るうち、排他的になっていった可能性はあるでしょうか。
排他的な状態が月氏一族の家訓によるものでなければ、下剋上や暗殺の阻止が考えられます。特に、二十七代月風魔は兄弟のうち、弟が当主となっています。もし一族内に嵐童派の家臣が存在していたなら、命を狙われる可能性もあるでしょう。各々の状況を考えると、こちらの可能性の方が理由の裏付けとして強い気がします。
仮説2.地獄監視専用の拠点として機能している
特に立ち入りが禁じられていない場合、禁じるまでもない可能性があります。すなわち、館とはいうものの地獄を監視するための施設であるゆえ、一般人には容易に立ち寄れない場所なのだろうということです。
近隣には忌地へ続く地獄の大穴、それも龍骨鬼が覚醒したせいで、また魑魅魍魎が溢れてこようとしています。物語では「地獄の異変をどうにかしないと、魑魅魍魎が溢れ地上は地獄に」とのことなので、今のところ地獄化はしていないようですが、それでもぽつりぽつりと境界を超えて出てくる亡者がいるのでしょう。
そうなると戦う力を持たない者は、危険極まりない館にとても近寄れません。一般人はもちろん、月氏一族においても、対抗手段を持たない場合は一方的に殺されかねないわけです。
館で主武器を持たずに地獄へ行こうとすると「この先に行くには装備を整えねば……。」と引き留められます。徒手空拳で何とかできそうな当主でさえ、武器が必要な相手なわけですから、当主でない者は言わずもがなです。
基本的には当主と侍女のみが居る場所で、地獄の碑文などから推察すると、いてもせいぜい諜報係ぐらいなのだと思われます。
仮説3.現実世界の館ではない
最後に、拙宅のひとつの見解である「彼岸の体」に則った説を挙げておきましょう。これについては、下記記事の「彼岸の体である可能性」の項目を先にご覧いただくと、理解しやすいと思います。
月ノ下、風ノ調 - 秘湯で思う・その26 地獄行きの作法を考える
彼岸で動くための体に入魂し、立ち上がった時に見える館もまた、現実ではなく彼岸における館ということになります。本来館にいるべき人は此岸にいるので、彼岸であるこちら側から見ることができない……というカラクリです。生きている人が死者を見ることのできない、逆バージョンとでもいうべきでしょうか(たまに「見える」人もいますが…)
この状態で出会う人物は、27代君から見て現状で2名、侍女と蓮華のみです。侍女は地獄の碑文によれば、地獄の遊郭から持ち帰った存在とのことなので、彼岸でも問題なく存在が視認できるのでしょう。蓮華については、解放された魂が館にいる(=救出こそされたが、蓮華にもはや肉体はなく、魂と彼岸の体のみが存在している)と考えると、辻褄が合いそうです。
館はずっと春の夜なのか?
館そのものについて考えていたら、本題からだいぶ逸れた感がありますが、ようやく本題です。満月に桜の咲き誇る月氏の館は、いつでもあの景観なのでしょうか?
こちらについても、考えうる説を3つほど挙げて、一つずつ解説していきたいと思います。
仮説A.作中の時間がほんの僅かであることを示している
まずは、最も説得力のありそうな説から。
目的を持って攻略するタイプのゲーム内における時間経過は、かなり圧縮されているものが多く感じます。ゲーム性の観点から宿泊・休息などを取り払った結果、旅立ってから元凶を倒すまでひと月とか、一年とか、あるいは長い一日であったりします。FFタクティクスのように移動毎に月が変わり、主人公が年齢を重ねていくといったシステムの方が、珍しいかもしれません。
それを考えると、新作風魔伝における27代君の地獄行脚は、回帰などを含めたにしても「春の満月の夜、わずか一晩の極めて短い期間の出来事」ということが考えられます。特に魂が回帰してくる場合、記憶や経験を持ったまま時間経過後の世界に戻ってくるのでなく、本来地獄へ発つ前の時間まで戻ってくる(=時間軸を遡上している)という可能性があり、そうした場合、館で起きた27代君の見る光景は、いつも同じものとなります。
仮説B.気候などがおかしくなっており、常に春の夜・満月を保っている
回帰による時間遡上などがない場合、館の状態が普通でないとも考えられます。
まず、月氏の館は辺獄の忌地のすぐ傍にあります。忌地を含め、地獄は環境の固定された、ちぐはぐな場所が何層にも連なっています。館もこの影響を少なからず受けており、季節の存在しない一定の気温を保っている可能性があります。
とはいえ、桜は咲いてから落ちるまでが非常に早い樹木なので、それだけでは毎晩満開の桜は見られません。こちらも長期咲くように品種が変えられた、あるいは独自進化を遂げた植物になっているかもしれません。
また、月の満ち欠けは月の公転によって引き起こされます。常に満月が見えている場合、何らかの問題で公転周期がおかしくなっているか、あるいは月ではないものである可能性が出て来ます。館がずっと夜なのであれば、月が公転を止めており、地球は自転を止めているという可能性もありますが、地球の自転が止まるとえらいことになると思われるので(軽く調べて色々な説を見ましたが、どれもこれもえらいこっちゃです。紹介するにはソースとして弱いので、今回は話題として触れるのみに留めておきます)何か別の力が働いているのかもしれません。
これらが様々重なった結果、月氏の館は「ずっと春の桜月夜」になっている…という説です。前提条件が多いので、仮説としては弱いかもしれません。
仮説C.そもそも現実世界の景色ではない
前項の仮説3を踏襲した場合です。地獄へ発つ前段階の仮想の館であり、実際の館とは時間も季節も違うのでしょう。忌地のすぐ近くにあるにも関わらず、環境面でとても穏やかに見えるのも、そのせいなのかもしれません。
なぜ仮想の館がこんな景色なのかについては、別に考える必要があります。一般的に、というにはかなり限定された方向性の話となりますが、臨死体験で川や花畑を見る感覚に近いものを感じるのです。月氏の館のそれは、豊かな水であり満開の桜です。形こそ違えど、あの美しい光景は「生と死の境目」として現れるものなのかもしれません。
この説に関して疑問となるのは、ローディング画面で見られる、館の説明文です。清らかな地であるとのことなので、現実の環境についてそうであるように思わせます。
それを考えると、館が無人の理由が仮説3であっても、館の時間経過については仮説Aである、という方が、なんとなく納得できる気がします。
仮説3の場合、あえて現実世界かどうかに触れていないだけの可能性もありますが、そもそもこの説自体の発祥がほぼ私なので、自信のほどは…。
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ゲームを遊んだり、絵を描いたり、色々考えるのが好き。このブログは備忘録として使っています。
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