月風魔伝その他、考察などの備忘録。
今宵も元気に月風魔!
ver.1.1.0が配信となり、喜び勇んで大洞で狂蠍と戯れている九曜当主です。
アップデート所感もやりたいのですが、狂蠍が可愛いことしか書けなさそうなので、まとまるまでお待ちください。
さて本日の議題ですが、まずこちらの考察をご覧ください。
月ノ下、風ノ調 - 秘湯で思う・その26 地獄行きの作法を考える
かなり前に考察した「地獄にどうやって行くのか」の考察です。
この頃より考察材料も(多分)増え、SNSでやり取りなどする中、最後仔細不明のまま適当に綴った「実際に輪廻している」説にも説得力が増してきました。
さらに以下の考察で、「輪廻の際に時間軸を遡上している」という可能性の話をしています。
月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その32~月に夜桜、月氏の館の謎
「館はずっと春の夜なのか?」の仮説Aのあたりに書いているはずなので、まだ未見の方はぜひ目を通してください。
そんなわけで今日は、輪廻と時間とそれに関わる事象について、ちょっと考えてみたいと思います。
ver.1.1.0が配信となり、喜び勇んで大洞で狂蠍と戯れている九曜当主です。
アップデート所感もやりたいのですが、狂蠍が可愛いことしか書けなさそうなので、まとまるまでお待ちください。
さて本日の議題ですが、まずこちらの考察をご覧ください。
月ノ下、風ノ調 - 秘湯で思う・その26 地獄行きの作法を考える
かなり前に考察した「地獄にどうやって行くのか」の考察です。
この頃より考察材料も(多分)増え、SNSでやり取りなどする中、最後仔細不明のまま適当に綴った「実際に輪廻している」説にも説得力が増してきました。
さらに以下の考察で、「輪廻の際に時間軸を遡上している」という可能性の話をしています。
月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その32~月に夜桜、月氏の館の謎
「館はずっと春の夜なのか?」の仮説Aのあたりに書いているはずなので、まだ未見の方はぜひ目を通してください。
そんなわけで今日は、輪廻と時間とそれに関わる事象について、ちょっと考えてみたいと思います。
輪廻すると、当主はどうなる?
「地獄行きの作法」でもちらと喋…った気がしたのですが、見返すと書いてなかったので、改めて「輪廻」の全容を確認しておきましょう。
まず、死に戻りの場合です。
1.生命力が0になる
2.体がばったりと倒れる
3.「汝の肉体滅ぶとも、その魂と記憶は永劫の輪廻(りんね)の中で蘇れり…。」と表示
4.倒れた体から青白い魂が抜け出し、ぐるぐる回りながらカメラアウト
5.月氏の館で、座っている体に魂が入り込む
6.立ち上がり、行動可能に
死に戻りでなく野営からの帰還の場合は、1~4の代わりに
1.その場に座る
2.座った体から青白い魂が抜け出し、真上へのぼってカメラアウト
となり、5~6については死に戻りの時と同じ流れです。
さて、こうして帰還してきた当主及び周囲は、それぞれこんな状況になります。
プレイヤー(27代または蓮華)
・地獄での強化(取得武器、吸魂強化、活性化)が初期化される
・秘伝、鍛錬が保持される
・鬼人化していた場合解除される
・立ち上がるとすぐ動ける
周辺環境
・武器鍛造・技能解放状況が保持される
・魍魎絵巻の項目が追加される
・最終踏破ステージによって、月氏の館のBGMが変わる
・帰還時の状況次第で侍女の台詞が変化する
・館そのものに変化はない
・地獄の踏破進捗がリセットされる
大きく変化のあるのは育成状態と魍魎絵巻、ほかは侍女の台詞とかかっているBGMぐらいで、当主らや館そのものに大きな変化はありません。
侍女が帰還状況に合わせて台詞を変えるということは、当主がどうやって戻ってきたかを把握しているということになります。なんとも不思議ですが、絡繰女の考察にて侍女が地獄産の絡繰女であることは確定らしいと論じたので、何らかの感知能力を持っている気がします。または、500年ほどを当主と過ごしたことで、当主の状態から帰還内容を推察できるのかもしれません。後者だとしたらすごいハイテク絡繰だと思います。
時間遡行の可能性を示す、満月と夜桜
まず、今回の主題に置いた「魂が時を遡る」ことについて、最も強い材料である、館の景観を挙げてみようと思います。
月氏の館は、桜が咲いており、満月が輝く夜という、なんとも美しい姿を見せています。しかし桜も満月も、時満ちれば散り、また欠けゆくものです。地獄に潜る時間は人それぞれですが、少なくとも300時間(※九曜当主のSTEAMでのプレイ時間です)潜っていていっさい変化がない、ということもないでしょう。
なおかつ、桜は咲いてから散るまで非常に早い花であり、月もまた1日か2日もすればすぐさま形を変え始めます。どちらも同じ姿を保っているのは変な話なのです。いちおう、館の考察の時には異常気候などにより、万年満月だったり万年桜だったりという可能性も考えたのですが、気候が異常なだけで桜が咲き続ける、とはちょっと思い難いところもあります。
たった数日で変化のある桜や満月がそのままの姿ということは、作中で館を出てから戻ってくるまで、かなり短い時間であると言えそうです。
逆に考えて「魂が時間を遡上」しているのであれば、これについては何の問題も起きません。桜月夜に旅立ち、桜月夜に戻ってくるだけなので、満月でも夜桜でも何ら矛盾はないことになります。
技能が保持される理由
一般的に、死んだ人間がもう一度蘇ってリスタート、は現実では起こり得ません。才能を持つ人間が惜しまれて死ぬことはあっても、その才能を持ったまま輪廻してくるといったこともありません。
ですが、月氏当主はこれをやってのけます。特に、鍛錬や秘伝の習得具合や、武器の鍛造度合いなどが保持されるのは、ゲーム的には助かりますが状況的にはかなり不可解です。この点も考察してみましょう。
地獄行きの作法を考える考察にて、私は「地上と地獄を行き来しているのが魂である」ことに着目しました。となると、往復した時に保持されているものは肉体でなく魂に関わるもの…まで考えて、もう一度死に戻りの時のコメントを見返し、気づきました。
このうち鍛錬・秘伝に関わるものは、石碑に示されるように「塩基情報」を用いて「力の強化ができまいか」とあるので、単純な肉体の強化改造だと思っていたのですが、どうやら魂そのものに作用し、能力を発揮するものだと考えられそうです。
こちらはまだ未考察の城塞の石碑ですが、「秘伝の力」について「魂の理(ことわり)」という表現がされているので、やはり鍛錬・秘伝は肉体ではなく、魂に作用する秘法なのでしょう。
武器強化を保持するのは当主か、絡繰女か?
鍛錬秘伝ではない部分、武器鍛造や技能解放はどうでしょう。前項と違いこれらは「魂」と紐づけられていそうにありません。では「記憶」のほう、つまり作り方や技能の引き出し方などを覚えていて、それを再現できる…ということなのでしょうか?
ここでYESと結論づけて終えることもできますが、もう一つの可能性についても探ってみましょう。武器の鍛造や技能解放度合いを保持するのに、侍女である絡繰女が関係している、という可能性です。
絡繰女の考察でもおさらいしましたが、武器の鍛造や技能解放ができるのは館にいる侍女か、ボス戦後の野営に存在する絡繰女となります(例外として、古宮都の最奥にいる機械が同じ役割を担っていますが、あれについては後日、別途考察したいと思います)
武器の強化を当主自ら行うのであれば、ステージ中いつでも鍛造できても良い気がするのですが、どうも設備の都合か、はたまた絡繰女の手伝いが不可欠であるのか、これらは館か野営でしか行うことができません。
設備の都合とした場合は、先に挙げた「記憶」に紐づけられている、という結論になりますが、もし絡繰女が絡んでいるとしたら、記憶に紐づけなくとも、武器の強化具合は保存されます。
どういうことかというと、魑魅魍魎の素材考の「館と野営で「強化」ができるワケ」らへんに書いたのですが、館と野営で素材などの融通ができるとした場合に、絡繰女同士で情報共有もできるのではないか?と考えられるのです。
地獄内部で開発した武器や解放した技能が、館に帰還してもなお保持されるのは、絡繰女と侍女の間で情報が共有されており、当主の生き死にに関わらない…と考えた場合、素材の融通面も含めて自然な感じがします。
もし絡繰女が媒体となる場合、死に戻りで時間を遡上しようが情報が保持されている、ということになります。この点について考えてみると「侍女が当主の状況に応じてかける言葉を変える」ことの謎が少しわかってきます。
彼女らがどういう機構になっているかは分かりませんが、たとえ当主が過去に回帰したとしても、未来で起きた事象について保持し情報を共有できている、のかもしれません。ひょっとしたら、ステージ各所で見られる「予言」系の石碑についても、未来の情報を共有した絡繰女の発言を、誰かしらが拾って遺したものなのかもしれません。
絵巻の項目は「記憶」に紐づく?
絵巻に関しては「記憶」の方が作用していそうです。魑魅魍魎と戦った記憶は、魂とともに輪廻してくるので、保持されるのでしょう。
撃破数だとか倒された回数だとかが記録されているのを見るに、館に戻るたび正の字でも書いて増やしているのかもしれません。
これまた城塞の石碑ですが、魍魎絵巻それ自体は、この石碑を遺した当主の代ぐらいから、館の宝物殿に所蔵されているのでしょう。
初期状態で「???」が多いのは、そこに絵だけ描かれているため、どういった魑魅魍魎であるのか、実際に戦うまでわからない…といったことの表現なのだと思います。
色々不思議なことが起きる館なので、戦った魍魎が勝手に記録されていく、いわゆるポケ〇ンずかん方式の不思議書物ということも考えたのですが、石碑の内容と照らし合わせるに、これは「書かれた情報を当主が認識しているかどうか」が、情報の公開度合いに反映されているのだと感じます。
ゆえに、先に述べた「記憶」と紐づけられた部分、すなわちプレイヤーが討伐した魍魎のみ、詳細を見ることができるのでしょう。
補考:時間遡上しない時、魑魅魍魎が復活する謎
死に戻った場合、倒したはずの龍骨鬼もほかの魑魅魍魎も復活します。忌地から再度踏破しなければなりません。
もし輪廻の時点で時間を遡上しているのであれば、これについては容易に説明がつきます。地獄を踏破する前段階まで魂が戻っているわけですから、地獄については当然、踏破前の状態に巻き戻されるわけです。
逆に、魂が時間を遡上しないというのであれば、この理由については別に考えなおさなければなりません。考えうる状況について、仮説を2つほど立ててみました。
仮説A:魑魅魍魎なので、倒しても一定時間で復活する
原作風魔伝では、画面切り替えで敵が簡単に復活したものでした。今作でそれをやられるとひたすら地獄なので、倒し切りの地獄だと思っているのですが、復活時間が単に長いだけという可能性はあります。
当主が館に輪廻した頃には、もう元気に新しい魑魅魍魎が湧き出し、一度倒されたボス格の魍魎たちも復活しているのでしょう。そもそも地獄は死者のいる場所ゆえ、死者にはほんとうの死が訪れない…のかもしれません。
仮説B:月氏の魂を地獄踏破の楔としている
Aの「時間経過」説をとると、地獄に長時間滞在した時であっても、すぐさま駆け抜けた場合でも戻れば復活、という点でつじつまが合いません。よって時間ではなく、別のものが地獄の進捗に関連しているとした場合、トリガとなりうるのは「当主の魂が地獄を抜ける」という部分なのかもしれません。
どういうことなのかというと、これには地獄の地形変化の考察でお話した、地獄を固定するエネルギーの話が関わってきます。
先のリンクで紹介した考察において、一部マップが完全固定であることを「地獄を固定するためのエネルギーが強い場所」としましたが、それに加えて「地獄に潜っている当主の魂が、強いエネルギーをもって魑魅魍魎を倒した状態を保持している」のかもしれません。つまり、地獄に当主の魂が存在することで、地獄内部の「敵が掃討された・倒された」という状態を維持できる、ということになります。
回帰または死により、魂が現世へ帰還してしまうと、地獄内部の「敵が倒された」という状態が維持できなくなってしまいます。ゆえに魑魅魍魎が再び湧き出し、地獄が元の様相に戻ってしまう…のかもしれません。
A,Bどちらの仮説であっても「魂が時間を遡上せず、そのまま帰還する」ケースについては説明がつくと思うので、表題通り時間遡上をするのか、しないのかという明白な部分に関しては、作中の表現だけで一概に「どちらである」と言い切れない気がしています。
「地獄行きの作法」でもちらと喋…った気がしたのですが、見返すと書いてなかったので、改めて「輪廻」の全容を確認しておきましょう。
まず、死に戻りの場合です。
1.生命力が0になる
2.体がばったりと倒れる
3.「汝の肉体滅ぶとも、その魂と記憶は永劫の輪廻(りんね)の中で蘇れり…。」と表示
4.倒れた体から青白い魂が抜け出し、ぐるぐる回りながらカメラアウト
5.月氏の館で、座っている体に魂が入り込む
6.立ち上がり、行動可能に
死に戻りでなく野営からの帰還の場合は、1~4の代わりに
1.その場に座る
2.座った体から青白い魂が抜け出し、真上へのぼってカメラアウト
となり、5~6については死に戻りの時と同じ流れです。
さて、こうして帰還してきた当主及び周囲は、それぞれこんな状況になります。
プレイヤー(27代または蓮華)
・地獄での強化(取得武器、吸魂強化、活性化)が初期化される
・秘伝、鍛錬が保持される
・鬼人化していた場合解除される
・立ち上がるとすぐ動ける
周辺環境
・武器鍛造・技能解放状況が保持される
・魍魎絵巻の項目が追加される
・最終踏破ステージによって、月氏の館のBGMが変わる
・帰還時の状況次第で侍女の台詞が変化する
・館そのものに変化はない
・地獄の踏破進捗がリセットされる
大きく変化のあるのは育成状態と魍魎絵巻、ほかは侍女の台詞とかかっているBGMぐらいで、当主らや館そのものに大きな変化はありません。
侍女が帰還状況に合わせて台詞を変えるということは、当主がどうやって戻ってきたかを把握しているということになります。なんとも不思議ですが、絡繰女の考察にて侍女が地獄産の絡繰女であることは確定らしいと論じたので、何らかの感知能力を持っている気がします。または、500年ほどを当主と過ごしたことで、当主の状態から帰還内容を推察できるのかもしれません。後者だとしたらすごいハイテク絡繰だと思います。
時間遡行の可能性を示す、満月と夜桜
まず、今回の主題に置いた「魂が時を遡る」ことについて、最も強い材料である、館の景観を挙げてみようと思います。
月氏の館は、桜が咲いており、満月が輝く夜という、なんとも美しい姿を見せています。しかし桜も満月も、時満ちれば散り、また欠けゆくものです。地獄に潜る時間は人それぞれですが、少なくとも300時間(※九曜当主のSTEAMでのプレイ時間です)潜っていていっさい変化がない、ということもないでしょう。
なおかつ、桜は咲いてから散るまで非常に早い花であり、月もまた1日か2日もすればすぐさま形を変え始めます。どちらも同じ姿を保っているのは変な話なのです。いちおう、館の考察の時には異常気候などにより、万年満月だったり万年桜だったりという可能性も考えたのですが、気候が異常なだけで桜が咲き続ける、とはちょっと思い難いところもあります。
たった数日で変化のある桜や満月がそのままの姿ということは、作中で館を出てから戻ってくるまで、かなり短い時間であると言えそうです。
逆に考えて「魂が時間を遡上」しているのであれば、これについては何の問題も起きません。桜月夜に旅立ち、桜月夜に戻ってくるだけなので、満月でも夜桜でも何ら矛盾はないことになります。
技能が保持される理由
一般的に、死んだ人間がもう一度蘇ってリスタート、は現実では起こり得ません。才能を持つ人間が惜しまれて死ぬことはあっても、その才能を持ったまま輪廻してくるといったこともありません。
ですが、月氏当主はこれをやってのけます。特に、鍛錬や秘伝の習得具合や、武器の鍛造度合いなどが保持されるのは、ゲーム的には助かりますが状況的にはかなり不可解です。この点も考察してみましょう。
地獄行きの作法を考える考察にて、私は「地上と地獄を行き来しているのが魂である」ことに着目しました。となると、往復した時に保持されているものは肉体でなく魂に関わるもの…まで考えて、もう一度死に戻りの時のコメントを見返し、気づきました。
汝の肉体滅ぶとも、その魂と記憶は永劫の輪廻(りんね)の中で蘇れり…。これです。魂と記憶、とちゃんと書いているではありませんか。死んだ時に保持されている(=蘇る)ものは「魂」または「記憶」に関わるもののようです。
このうち鍛錬・秘伝に関わるものは、石碑に示されるように「塩基情報」を用いて「力の強化ができまいか」とあるので、単純な肉体の強化改造だと思っていたのですが、どうやら魂そのものに作用し、能力を発揮するものだと考えられそうです。
こちらはまだ未考察の城塞の石碑ですが、「秘伝の力」について「魂の理(ことわり)」という表現がされているので、やはり鍛錬・秘伝は肉体ではなく、魂に作用する秘法なのでしょう。
武器強化を保持するのは当主か、絡繰女か?
鍛錬秘伝ではない部分、武器鍛造や技能解放はどうでしょう。前項と違いこれらは「魂」と紐づけられていそうにありません。では「記憶」のほう、つまり作り方や技能の引き出し方などを覚えていて、それを再現できる…ということなのでしょうか?
ここでYESと結論づけて終えることもできますが、もう一つの可能性についても探ってみましょう。武器の鍛造や技能解放度合いを保持するのに、侍女である絡繰女が関係している、という可能性です。
絡繰女の考察でもおさらいしましたが、武器の鍛造や技能解放ができるのは館にいる侍女か、ボス戦後の野営に存在する絡繰女となります(例外として、古宮都の最奥にいる機械が同じ役割を担っていますが、あれについては後日、別途考察したいと思います)
武器の強化を当主自ら行うのであれば、ステージ中いつでも鍛造できても良い気がするのですが、どうも設備の都合か、はたまた絡繰女の手伝いが不可欠であるのか、これらは館か野営でしか行うことができません。
設備の都合とした場合は、先に挙げた「記憶」に紐づけられている、という結論になりますが、もし絡繰女が絡んでいるとしたら、記憶に紐づけなくとも、武器の強化具合は保存されます。
どういうことかというと、魑魅魍魎の素材考の「館と野営で「強化」ができるワケ」らへんに書いたのですが、館と野営で素材などの融通ができるとした場合に、絡繰女同士で情報共有もできるのではないか?と考えられるのです。
地獄内部で開発した武器や解放した技能が、館に帰還してもなお保持されるのは、絡繰女と侍女の間で情報が共有されており、当主の生き死にに関わらない…と考えた場合、素材の融通面も含めて自然な感じがします。
もし絡繰女が媒体となる場合、死に戻りで時間を遡上しようが情報が保持されている、ということになります。この点について考えてみると「侍女が当主の状況に応じてかける言葉を変える」ことの謎が少しわかってきます。
彼女らがどういう機構になっているかは分かりませんが、たとえ当主が過去に回帰したとしても、未来で起きた事象について保持し情報を共有できている、のかもしれません。ひょっとしたら、ステージ各所で見られる「予言」系の石碑についても、未来の情報を共有した絡繰女の発言を、誰かしらが拾って遺したものなのかもしれません。
絵巻の項目は「記憶」に紐づく?
絵巻に関しては「記憶」の方が作用していそうです。魑魅魍魎と戦った記憶は、魂とともに輪廻してくるので、保持されるのでしょう。
撃破数だとか倒された回数だとかが記録されているのを見るに、館に戻るたび正の字でも書いて増やしているのかもしれません。
これまた城塞の石碑ですが、魍魎絵巻それ自体は、この石碑を遺した当主の代ぐらいから、館の宝物殿に所蔵されているのでしょう。
初期状態で「???」が多いのは、そこに絵だけ描かれているため、どういった魑魅魍魎であるのか、実際に戦うまでわからない…といったことの表現なのだと思います。
色々不思議なことが起きる館なので、戦った魍魎が勝手に記録されていく、いわゆるポケ〇ンずかん方式の不思議書物ということも考えたのですが、石碑の内容と照らし合わせるに、これは「書かれた情報を当主が認識しているかどうか」が、情報の公開度合いに反映されているのだと感じます。
ゆえに、先に述べた「記憶」と紐づけられた部分、すなわちプレイヤーが討伐した魍魎のみ、詳細を見ることができるのでしょう。
補考:時間遡上しない時、魑魅魍魎が復活する謎
死に戻った場合、倒したはずの龍骨鬼もほかの魑魅魍魎も復活します。忌地から再度踏破しなければなりません。
もし輪廻の時点で時間を遡上しているのであれば、これについては容易に説明がつきます。地獄を踏破する前段階まで魂が戻っているわけですから、地獄については当然、踏破前の状態に巻き戻されるわけです。
逆に、魂が時間を遡上しないというのであれば、この理由については別に考えなおさなければなりません。考えうる状況について、仮説を2つほど立ててみました。
仮説A:魑魅魍魎なので、倒しても一定時間で復活する
原作風魔伝では、画面切り替えで敵が簡単に復活したものでした。今作でそれをやられるとひたすら地獄なので、倒し切りの地獄だと思っているのですが、復活時間が単に長いだけという可能性はあります。
当主が館に輪廻した頃には、もう元気に新しい魑魅魍魎が湧き出し、一度倒されたボス格の魍魎たちも復活しているのでしょう。そもそも地獄は死者のいる場所ゆえ、死者にはほんとうの死が訪れない…のかもしれません。
仮説B:月氏の魂を地獄踏破の楔としている
Aの「時間経過」説をとると、地獄に長時間滞在した時であっても、すぐさま駆け抜けた場合でも戻れば復活、という点でつじつまが合いません。よって時間ではなく、別のものが地獄の進捗に関連しているとした場合、トリガとなりうるのは「当主の魂が地獄を抜ける」という部分なのかもしれません。
どういうことなのかというと、これには地獄の地形変化の考察でお話した、地獄を固定するエネルギーの話が関わってきます。
先のリンクで紹介した考察において、一部マップが完全固定であることを「地獄を固定するためのエネルギーが強い場所」としましたが、それに加えて「地獄に潜っている当主の魂が、強いエネルギーをもって魑魅魍魎を倒した状態を保持している」のかもしれません。つまり、地獄に当主の魂が存在することで、地獄内部の「敵が掃討された・倒された」という状態を維持できる、ということになります。
回帰または死により、魂が現世へ帰還してしまうと、地獄内部の「敵が倒された」という状態が維持できなくなってしまいます。ゆえに魑魅魍魎が再び湧き出し、地獄が元の様相に戻ってしまう…のかもしれません。
A,Bどちらの仮説であっても「魂が時間を遡上せず、そのまま帰還する」ケースについては説明がつくと思うので、表題通り時間遡上をするのか、しないのかという明白な部分に関しては、作中の表現だけで一概に「どちらである」と言い切れない気がしています。
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
九曜
自己紹介:
ゲームを遊んだり、絵を描いたり、色々考えるのが好き。このブログは備忘録として使っています。
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
(11/18)
(11/11)
(11/04)
(10/28)
(10/21)