月ノ下、風ノ調 - 『月風魔伝』と『Undying Moon』はこんなに違う! 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
今日も元気に月風魔!九曜です。

次回ワンドロが7/7なので、今週はワンドロ報告よりも前に、ブログ記事を書くこととなりました。
ワンドロ・ワンライの間に挟める記事なので、後がいつまでもつかえている考察は再来週にしまして、今週は創作物のアーカイブをしようと……思ったのですが、Twitterで気になる話題を見つけてしまい。
どうも、月風魔伝UMのことを、『月風魔伝』のリメイクだと思ってらっしゃる方が多いようで、新作風魔伝の出る前からブログを書き続けている私として、何かご説明できるような事柄はないかなとか何とか……。

で、本日の記事も思いつきにより、現在7/4の18:12、これをテーマに執筆開始いたしました。ブログ記事で毎週ワンライをしようとするんじゃない。
このブログを以前から見に来てくださっている方は、「何を今更」と思うほどの基礎知識になりますが、今回どうしてもお話したいので、見たい方だけ追記よりご覧ください。

というわけで、今日の議題は『月風魔伝とUndyingMoonの差分について』です!
知らない人向けの解説記事ですので、新作の方については、なるべくネタバレなど回避する方向で書くつもりです。原作風魔伝の方のネタバレは許してください。


『月風魔伝』と『Undying Moon』はこんなに違う!


文章で並べるとわけがわからなくなりそうなので、手っ取り早く表にまとめてみました。
とりあえず両者の違いが知りたい!」という方は、この表だけ見て帰ってくださって大丈夫です。単純なリメイクでない、ということは、表を見ればわかるようにしてあります。
以降、それぞれの項目について、詳しく述べていきます。


年代について
公式サイトで語られているのですが、ゲーム中では特に説明されないので、ここから勘違いされている方もいるかもしれません。
FC版『月風魔伝』は魔暦元年西暦14672年の出来事を「昔話とも予言ともつかぬ、まぼろしの伝説」として体感できます。一方で『Undying Moon』の方はそれより1000年後、細かい年数は不明ですが、およそ15600年代の出来事と思われます。

『Undying Moon』の方では、館で流れているBGM「月風魔物語」が「時は寿壊(じゅかい)、よろづみちむほとせ(=13600年)」という唄い始めですが、『月風魔伝』よりさらに千年前に、世界に起きた出来事について歌詞中で語られています。
GetsuFumaDen: Undying Moon Original Soundtrack(CD)に付属の小冊子で確認するか、公式Discordにて確認できますので、気になる方は調べてみると、世界への理解が深まると思われます。

主人公とその立場・目標について
主人公の名前がどちらも「月風魔」なので、混同してしまう方は多いと思います。何より私もその一人でしたので、お気持ちお察しいたします。
で、この二人の月風魔は何が違うのかというと、代が違います。月一族は初代月風魔(この風魔がいわゆる『月風魔伝』の主人公です)の時から、代々地獄を監視する役目を担うお家となったようで、千年後の『Undying Moon』は27代目当主が「月風魔」という名前で登場します。
27代目と初代が偶然同じ「風魔」であるのか、それとも月氏当主が代々「風魔」を名乗る世襲制なのかは言及がありませんが、ともかく、27代目も「月風魔」なのでややこしくなるわけです。

では、その人物像の違いを具体的に見てみましょう。
『月風魔伝』の主人公の月風魔は、三兄弟の末っ子で、二人の兄を魔王・龍骨鬼に殺されています。兄たちの無念を晴らすため、つまり復讐目的で、打倒龍骨鬼を誓い、龍骨鬼の棲む魔の四島へ乗り込みます。
一方『Undying Moon』の主人公の月風魔は、上に月嵐童という兄がいますが、三兄弟でもなければ末子という説明もありません。前々回の考察記事で見た26代目の石碑によれば、兄弟二人であった可能性が高い気がします。こちらの兄は行方不明となっており、弟は気がかりな様子ですが、当主として地獄の異変に対処することとなります。こうして、27代当主は冥府を下るのです。

表ではざっくり書いていますが、ここまで説明すれば、同一人物であると勘違いもしないでしょう。なお、初代の風魔君は19歳ですが、27代君は年齢などの基本データがありません。いつか公式情報が出される日はくるのでしょうか。

世界状況と討伐対象について
1000年後の世界、主人公も別の人間、となると、世界状況だって違います。表ではざっくり解説しているので、もっと詳しく解説していきます。

『月風魔伝』では魔暦元年、西暦14672年の時点で、地上は地獄と化したようです。地獄の魔王・龍骨鬼が突然目覚め、地上への侵略を開始したことと、月氏一族の三兄弟が立ち向かうも二人殺され、家宝の波動剣を奪われたことが大きいでしょう。
討伐対象となるのは、もちろんすべての元凶である龍骨鬼です。風魔君としては世界を救う云々より、兄者たちの仇としての比重がたいへん大きいと思われます。復讐ついでに世界を救う主人公とか、ある種斬新ですが、そこも風魔君の魅力なんじゃないかと思ったりします。たぶんきっと。

『Undying Moon』の方では、初代月風魔が倒したはずの龍骨鬼が、また目覚めます。そのせいなのか、別の原因があるかは知りませんが、地獄の封印が解けそうになっています。このままでは初代の時と同じように、地上が地獄と化してしまうので、27代目当主が異変を探りに行く…という形になります。こちらでは魔暦がまた制定される前に、食い止めようとしているわけです。
時を同じくして、兄の月嵐童が失踪していますが、その捜索に行こうとする27代君を諭す侍女がOPで見られます。このへんの解釈は人それぞれですが、27代君はとりあえず地獄へ潜るのを先決としたようです。
復活した龍骨鬼を倒せば事変が収まるのか、はたまた別の原因があるのか…それも探りながら、27代は地獄を潜っていくことになります。

表にすっかり書き忘れていましたが、『月風魔伝』と『Undying Moon』では冒険の舞台も違います。前者は龍骨鬼が根城としている魔の四島、後者は地獄の内部です。これは私の考察ですが、戦いの舞台が地上から地獄内部へ移った、と考えられます。

ゲームシステムについて
できれば私は世界観寄りの話をしたいのですが、システム面も結構違うので、そこにも触れておきたいと思います。

『月風魔伝』は2MBの地獄とうたっていることもあり、単純な横スクロールアクションのみならず、見下ろしでのマップ移動や3D迷路などがあります。通常装備の「けん」を振りながら、いくつかの道具を駆使して戦います。
難易度はファミコンゲー並のハードさなので、秘密兵器もとい魔性のコマがないと、苦労する場面が多いでしょう。

一方で『Undying Moon』は3.3GBの地獄。移動は横スクロールアクションのみとなりましたが、入るたびマップやアイテムの変化するローグライク方式を取り入れており、何度でも遊べる地獄となっております。
前作よりも武器の種類が増え、持てる数も主武器と副装備が2種類ずつとなり、アクションゲームとしての難易度は低く…なっていません。回復手段が限られるので、うっかりするとお陀仏です。代わりに、復帰・再挑戦などが快適になっています。


いかがでしょう。これを読めば、明日からきっと『同じ作品のリメイク』だなんてカン違いしないはずです。
でも、周囲にもしカン違いしている方がいたら、馬鹿にはせずそっとこの記事を勧めてください。風魔君を〇年好きでいる私でさえ、公式のPVを見て初見で全力カン違いしたのですから、きっと誰もが通る道なのだと思います。


「続編である」ことの面白さ
先までの記事を見ればわかるとおり、『月風魔伝』と『Undying Moon』は前作続編という繋がりはありますが、リメイクではありません。リメイクだと思って飛びついて、そうじゃないことに驚いたり、落胆する人もいることでしょう。
この作品が「リメイクでない」のは事実ですが続編である」こともまた事実です。そうであることによって、私個人としては面白いなあ、と思えるポイントもあるので、それについても紹介しようと思います。
なお、すべて個人の主観ですので、「自分は別に楽しめない」という人は、この記事をサッサと閉じてしまうことをおすすめします。

1.前作と繋がる演出がある
何よりもまず、これを挙げたいと思います。特に、とあるBGMが使われるイベントシーンについては、『月風魔伝』を遊んでいるかいないかで、感動や衝撃が倍ぐらい違うと思います。
ネタバレになるので今回は詳しく言いませんが、この感動のためだけに、前作を少しでもいいから遊んでほしい、と私は思うわけです。
当該イベントシーン以外でも「前作はどうだったか」「今作はどうか」を考えた時に、胸に迫るような思いをすることがあります。こういう点も続編だからこそ楽しめると思うので、色々考えてみると面白いと思います。

また、用意された演出以外にも、『Undying Moon』には前作とリンクするものが時々現れます。大ボスの龍骨鬼はもちろん、死蘇鳥なんかは、まったく同じ名前の魔物が両作品に登場します。似た見た目で名前が違うとか、そういうのもいます。
舞台がぜんぜん違うように見えても、地続きで繋がっている。そんな要素がそこかしこに散りばめられているので、探していくと楽しめるんじゃないかと思ったりします。
で、それをブログに書いているのが他でもない私です。次の考察何にしようかな…。

2.変化を楽しみ、新しいものに出会える
『Undying Moon』は『月風魔伝』から変化した部分もかなりあります。武器の種類も魑魅魍魎の種類もかなり違いますし、BGMに関してはアレンジがあまりなく、新規のBGMがたくさん使われています。
それらについても、少なくとも私は、「原作にないから嫌」という気持ちでなく「とにかく触れてみよう」が多く、その結果今では狂蠍が可愛いです。なんで?
狂蠍が可愛い筆者は放っておくとしても、リメイクやアレンジでなく、新しいものに出会う、変化を楽しめる作品として、このUndying Moonは古すぎもせず、かといって何もかもを潰して上に建てた楼閣というわけでもなく、さながら地の底に眠る遺物のように、『月風魔伝』の確かな存在感を匂わせます。
なんか難しい話になりかけましたが、そういった点も含めて、私はこの作品が好きです。


さて、時計は19:45となり、そろそろ収拾がつかなくなってきそうなので、今週はここらへんで筆を置かせていただきたいと思います。
来週7/11は、7/7のワンドロのご報告を引っ提げて参りたいと思います。そちらの方も、どうぞよろしくお願いいたします。

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