月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その44 鍛錬・秘伝のナゾ 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは!今日も元気にハンター当主です。
最近遊び始めたモンスターハンターライズに若干、魂を引かれておりますが、いつもの考察をしにやって参りました。


今回のお題はこちら。鍛錬・秘伝、いわゆるスキル習得です。
月風魔伝UMにおいて、初期状態の27代君は敵に対抗するのもやっとの能力ですが、鍛錬・秘伝で永続的な強化をすることで、次第に戦いやすくなっていきます。鍛錬で攻撃力や生命力を上昇させたり、秘伝で強い武器を拾いやすくなるなど、いずれも地獄行脚に便利な技能が揃っています。

初代、つまり原作風魔伝の時点では存在しないこの鍛錬秘伝、道中には関連しそうな石碑もありますし、1000年のうちに進化・発展した月氏の技術と思われます。
というわけで、いつものように追記から、考察や何やをつらつら語ってみたいと思います。


鍛錬秘伝のおさらい~何が必要なのか?
まずは、基本的な所から見ていきましょう。鍛錬・秘伝には以下の2つのものが必要です。

伝書(鍛錬書・秘伝書)

伝書は、鍛錬や秘伝について書かれている、巻物と思しき書物です。アイコンが巻物なだけで綴じ本かもしれませんが、そのあたりは想像にお任せです。


一部の伝書については初期状態で所持しており、道中でまったく伝書を拾わなかった場合、強化できる鍛錬・秘伝については限定されてきます。
不足している伝書については、地獄で拾うことができます。伝書によっては、特定の難易度以上でないと拾えないものもあります。
なぜ地獄にあるのか等の考察は、後の項目で行いたいと思います。

精体鉱

精体鉱は、勾玉のような形をした物体です。光を発しており、緑と黄の2種類があります。緑が鍛錬、黄が秘伝の強化に必要です。
精体鉱は初期状態では所持しておらず、道中の敵や長持から拾得できます。


過去に考察した忌地の石碑の中に、こんな石碑がありますが、この石碑でいう「塩基情報」が精体鉱なのではないか、と考えています。
ただ、塩基情報をWikipediaで引くと、塩基配列という項目にあたり、話のレベルがDNA解析になってきます。これを「月氏に取り入れ」というのであれば、月氏の技術で遺伝子レベルの改造を行っている可能性が出てきます。これに関しても、項目を設けて別途考えてみたいと思います。


伝書はなぜ地獄にある?
初期状態で所持している伝書は、以下の通りです。

鍛錬:強靭の指南書(生命力増強)、修羅の指南書(修羅求道=攻撃力上昇)
秘伝:異界の薬術書(回復薬所持数上昇)、六文銭の覚書(金子の備え)、兵站の兵法書(素材持ち帰り)、冥府の関所手形(精体鉱持ち帰り)、武器台の注文書(初期武器台追加)

これ以外の伝書については、地獄で拾う必要があります。そう、館の書棚にあるでも当主が書くでもなく、地獄で拾うのです。
拾える伝書の中には、「図解月式歩行術」のように、明らかに月氏が関わっていると思しき書もあり、こういったものが地獄内に落ちているのは、何となく疑問もあります。
一体なぜ、これらの伝書が地獄内部に散らばってしまったのでしょうか。3パターンほど考えてみたので、以下で説明していきます。

A説:月氏一族の遺品・落とし物である
可能性として最も高いのは、伝書が一族の当主たちの遺品であるということです。
過酷な環境に耐えうる術を書き残したものの、そのまま力尽きてしまった当主もいるかもしれません。あるいは、戦いの最中へどこかへ失せてしまった可能性があります。それらの伝書が、冥府を下る間に27代の手元に集まってくることもあるでしょう。
27代が初期所持している伝書は、館より持ち出されなかったものだったり、ほかの当主が似た経緯で拾得してきたものなのかもしれません。

B説:月氏一族が意図して地獄へ置いてきた・封じた
落としているのでなく、意図的に置いてきた可能性もあります。
伝書の内容を見てみると、およそ地獄で戦う時以外には使われぬ技能が多いように感じます。また、強化を続けていくとわかるのですが、鍛錬秘伝をまったく行っていない当主と、すべて解放した当主にはかなりの戦闘力差が出ます。仮に剣ひとつ振る際、現世でもこのような差が出るとなると、当主が過ぎた力を持ってしまうことになります。
初代の風魔君のように「弱いものいじめが大キライ」な正義漢ばかりなら良いのですが、石碑などを見るとそうでもない当主もいた様子。こんな状況で、当主が誰にも止められぬほどの力を身に付けたら一大事です。
そういった事を防ぐために、必要最低限の戦術指南以外の書は「地獄へ封じる」習わしとなっていた…のかもしれません。そういう仕組みであっても、面白いと思います。

C説:地獄の理によりその場で生成される「何か」である
他には、地獄にできる石碑のように「地獄で生成されるもの」である可能性もあります。月氏が書き残しているように見えますが、実際は誰かが筆をとって書いているのではなく、戦いの記憶が焼き付いたもの…という説です。
地獄で生成され、本来は物理的に持ち出しのできないものだった、という可能性もあるでしょう。地獄のお金と貯蓄の心得の考察にて「B説:地獄の中でのみ物質化するものである」「C説:地獄のものを持ち帰ると何らかの支障が出る」の2説を挙げたように、現世へ持ち帰ることができない類のものだったかもしれません。
27代が初期所持しているものは、代が進み地獄の監視技術が発達する中で、それらを「現世で物質化することに成功した」のかもしれません。

以上です。長持ちに入っているだけでなく、敵を倒した時に落としたりするのは、敵が見つけて持ち歩いているだとか、地獄の戦いの記憶が生成される条件になっている、のいずれかなのでしょう。


精体鉱とは何なのか?
次に、精体鉱について。先に塩基配列=DNA情報という話をちらっとしましたが、精体鉱はDNAと関わりのある何かなのでしょうか。
世間にはDNAを抽出する夏休み向けの実験もあるようですが、以下のページがある程度詳しく載っているようなので、リンクでご紹介しておきます。

DNA抽出/精製試薬|遺伝子実験|【ライフサイエンス】|試薬-富士フイルム和光純薬

これによれば「細胞を溶解」つまり細胞壁を破壊して、夾雑物(DNA以外のいらないもの)を取り除くことで抽出できるそうです。
地獄の魑魅魍魎がそんなベストな状態の物質を「精体鉱」として落とす…わけがないので、これは月氏の技術で補填していると考えるべきでしょう。すなわち、地獄の当主が倒した魍魎の一部を薬剤などを用いて溶かし、そこから抽出できた塩基情報がゲームにおける「精体鉱」であると考えられます。

ここからは想像の域ですが、雪華が火薬と氷嚢を使って「敵を凍結させる」仕組みがあったり、呪術的な工夫の施された装備が多く見られることから、月氏の技術ではその場で結晶(固形)化することまでが可能なのかもしれません。本来は遠心分離などの手順が必要なところを、特別な溶液に漬けるなどして、細胞壁と夾雑物をいっぺんに取り除いた上で塩基情報のみ硬化させる、等の処理ができるのだと思います。

敵によって精体鉱が拾えたり拾えなかったりするのは、倒した後の魔物の状態によって、塩基情報が十分に結晶化しなかったりするのかもしれません。殺によるドロップボーナスと思しき仕様がありますが、これは肉体を大きく損傷させた時に、精体鉱をとるためのサンプルが多く採取できるからというのもあるでしょう。普通に絶命させた場合は、爪を剥がしたり体毛を毟るぐらいしかできず、精体鉱を作りにくいのだろうと思われます。

ちなみに「そもそも地獄という場所にいる魑魅魍魎が、物質として存在しているか」という根本的な問題については、魍魎から素材を持ち帰ることができるのも考えると「いる」と言っていいような気がします。


で、どうやって習得するの?
では本題、鍛錬秘伝の話をようやく始めましょう。
伝書と精体鉱を揃えることで、鍛錬や秘伝で能力強化ができます。その強化方式に関しては、塩基情報の話が出ている以上、DNAを直接いじって強化している可能性が高いと思われます。

鍛錬秘伝を行ってくれるのは侍女や野営の絡繰女ですが、彼女らが絡繰女であることから、内部機構に必要な技術を持っている可能性があります。一般的なDNA組み換えを想定する場合、直接細胞に注入する作業が必要だったりしそうですが、そこは西暦5桁、何らかの技術が超発達しているものと考えても良さそうです。


こちらは、城塞の石碑です。秘伝のパワーソースが魑魅魍魎であったことを知って、恐れおののいている言葉が刻まれています。
この石碑から考えても、遺伝子改造かどうかはさておき、鍛錬秘伝が魑魅魍魎から生る(=魍魎の落とす精体鉱を使って発現している)技術であることは確定して良さそうです。


さらに、双峰にはこんな石碑もあります。「かの肉を使い存命」ということは、魑魅魍魎の肉を使って生きながらえたということでしょう。どんな術(わざ)かは知りませんが、月氏と魍魎の肉体にある程度の親和性がなければ、拒絶反応を起こしてそのまま絶命しそうにも思います。
この石碑を根拠に…というには少し弱いのですが、「月氏の肉体には魑魅魍魎の塩基情報が少しずつ組み込まれており、親和性が高まった」と考えれば、このような事が起きてもおかしくないと思ったりします。

肉体改造せず、通常の方法で習得…という説も考えましたが、有力な情報が作中に出てこなかったので、こちらの説は新たな石碑などの情報が出そろってから、考えてみたいと思います。

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