月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その46 奈落と着地の奇妙な関係 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
みなさんこんばんは!
ハンター業と村の管理とあれやこれや、大忙しの九曜です。

本日の考察ですが、月風魔伝UMの「奈落」についてちょっと気になることがあったので、今回取り上げることにしました。


こちら、原作風魔伝でよく見る光景です。
『月風魔伝』ではステージ上の穴に落ちると即死で、見ての通りの画面が出てくるわけですが、UMではそれがありません。
荒波の大洞、雲霞の双峰といったステージでは、下に落ちるとダメージをもらって戻ってきます。昔は奈落が仕事せず、大洞でデータが消えたこともありました(白目)
これに加え、あるものを目にしたことで、ちょっとした疑問が出てきたのです。

数字が苦手な当主による、雑な計算てんこ盛りですので、笑って読める方はお楽しみください。



月氏一族は猫か何か?
私が目にした「あるもの」なんですが、とりあえず、こちらの動画をご覧ください。
いやその着地はほんとおかしい。
27代君はかなり高い足場も軽々上り下りしますが、この通り、ものすごい高さからでも着地します。それも、高所落下ダメージはありません。落下が多発することも想定したつくりになっていると思うのですが、それにしたって異常です。


フィギュアから換算すると、当主はかなりの大男
27代の身長は公式設定がなく、公式のアクションフィギュアが全長18cmで1/12縮尺なのですが、2m16cm…あるのかちょっと不安です。
不安ですが、現在唯一まともに数値のとれる情報源なのでこれを採用しまして、BMIを初代と同値の23.12とすると体重は107.8kgです。既にちょっと重たいですが、これに鎧の重さ概算10kg程度を足しましょう(これについては、この記事で使った数値と同じにしてあります)

初代と同じ数値でアレコレ比べたりしたかったんですが、やむを得ません。今回はこの数値で見ていきます。


鈍器が鉄だと重すぎる!
プラスアルファ、動画内で鈍器装備なのでそれを加算します。重七は「大槌」なので槌部分を鉄製と仮定して、27代君の胴ぐらいはあるのでえーと…タテ1m、ヨコ1.2m、厚さ0.8mぐらいにしておきます。棒を無視すると体積は0.96m^3、鉄の密度は7,850kg/m^3なので、重七のだいたいの重さは…ひえっ、7,536kg!?

この数値をそのままとるなら、初代の筋力が180kg程度なのに対し、27代や蓮華は約41.8倍もの怪力となります。身長体重が一回り違うだけというには、さすがに問題がありすぎるので、あれは鉄ではない特殊な金属か、外殻のみ鉄で中身が空洞とか、そんな感じかもしれません。
軽い金属の代表、アルミニウム合金が2,700kg/m^3で、こちらで計算すると2,590kgです。きりよく2500kgとすれば、初代の13.8倍ぐらいの怪力でおさまります。千年の技術開発というか、一族の鍛錬の成果を考えて、今回の計算ではこのぐらいにしておきましょう。


落下距離はビル5階以上の高さ!
動画では緊急回避後にジャンプなしで自由落下しているので、落下開始地点からの計測で良いでしょう。高さは……えー……先に埋め込んだ動画を何度か見返し目測で、27代の身長の11~12倍でしょうか。元動画を探したんですがロストしてたので、目測ですみません。
27代君の身長2m16cmを11.5倍すると、落下距離は24.84mです。ビルやマンションで換算するなら5~7階ぐらいの高さなので、相当の高所であることがわかります。一般人が救命用クッションもなしに、この高さから落ちたら間違いなく致命傷です。
着地の時に膝で沈み込んでいるので、焼け石に水と言わんばかり、高さからこのぶんを引きます。男性の股下比率の平均は45%なので、27代の身長から逆算して0.972mとしましょう。

自由落下のエネルギー計算 - 高精度計算サイト
いつものこちらのサイトを使いまして、エネルギー換算してみます。



はい(はいではない)
0℃の水100gを沸騰させるのに必要な熱量が4万2千Jなので、61万2735ジュールというと、1.5Lの水を0℃から一瞬で沸騰させるほどの熱量です。ペットボトル1本分が即蒸発する程度の熱量が、着地点にかかるわけですから相当です。

にも関わらず、当主は涼しい顔で地獄行脚を再開してしまうわけです。控えめに考えなくても、月氏当主、かなり異常というか、鍛錬の成果だけで説明できなさそうな気がしてきます。
もっとも、鍛錬・秘伝のナゾで少し解説を入れたように、月氏は遺伝子改造で魑魅魍魎パワーを得ていそうなので、ものすごい高所から落ちても、比較的無事なのかもしれません。


でも奈落には落ちる謎

雪原でいくら高い所から落ちても平気な当主が、雲霞の双峰では奈落に落ちるとダメージを食らいます。大洞では下に激しい波があるので、とても泳げないんだろうなあと考えられますが、こちらに関しては純粋に疑問が残ります。
これについては、以下の3(2.5?)パターンの説が挙がりそうなので、紹介しておきます。

A.ものすごく高いのでさすがに痛い
6階の高さで助かっていた月氏でも、無事では済まない高所にあるエリアのため、落ちると痛いのだろうというのがA説です。
「図解・月式歩行術」で軽減できるとはいえ、痛くないで済む高さではない、途方もない奈落なのでしょう。それでも這い上がってくる(戻される)あたりは、当主の意地なのか、この場所の地獄的な力なのか…。
双天鬼の解説にも「天より高い山に追放された」とあり、ロケーション上の問題であるということは大いに考えられます。

B.エリア下に結界のようなものがあり、そこでダメージをもらう
ものすごく高い場所であるなら、当主がすぐに戻ってくるのはおかしな話です。何かの力で強制的に戻されているとするなら、その力が働くエリア(結界)が双峰の下方にあり、そこに触れると当主はエリア内に戻されてしまう…ということが考えられます。
と、なると、自由落下中には、何かにぶつからない限り痛いということもないわけで、ダメージを貰うタイミングは「結界に触れたとき、あるいは戻された時」だと思われます。
地獄の悪意ある罠かもしれないと考えたのですが、このエリアが鳥居で封印されていることを考えると、双峰を覆う結界は月氏一族が封印目的で作ったものなのかもしれません。月式歩行術で軽減できるのも、それゆえと考えることができます。

C.エリア下の帰還ポイントまでの間が、ものすごい修羅場である
C説としていますが、B説の別verみたいな感じです。B説を説明する際に「自由落下中は何かにぶつからない限り痛くない」と言いましたが、その「何か」がひしめいている場合、落下して通り抜けただけであちこち切り傷だらけ、という可能性が出てきます。例えば下層で浮いている三つ目首や獅子頭などに絡まれるなどすれば、落下中ろくすっぽ対処もできず、そこそこ痛いと思われます。
ただ、軽減策が月式歩行術である以上、私はどちらかというと浮いている棘鉄球のような、静的な罠を想像しています。歩行術があればそれらをいくつかかわす事で、ダメージを軽減できるという仕組みなのかもしれません。


本日は九曜当主の頭が若干休止モードのため、雑な計算込みの雑な考察でしたが、月式歩行術についての細かい考察なども、そのうちやりたいなーと思う今日この頃です。

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