月ノ下、風ノ調 - 地獄Twitter漫遊記~双峰編 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
今日も元気に月風魔!
当主兼ハンター(ライズ)兼ハンター(ワールド)兼ハンター(X)兼ハンター(4G)兼ライダー(MHST)兼ライダー(MHST2)兼村長見習い(村DX)の九曜です。ほとんど当主でなくハンターである。

まずは、先週の記事に拍手ありがとうございました!
以下、コメント返信箇所を反転処理していますが、環境によっては見えている場合がございます。

>3/13 19:30頃コメントいただいた方
ようこそお越しくださいました!ありがとうございます。
昔そういうジャンルを多く通ってきた身なので、二次ベースの独自設定だとかクロスオーバーだとか非常に軽率な奴ですが、楽しんでいただけて幸いです!
普段は考察と雑感ばかりのブログですが、また見ていただけるとありがたいです~

拍手のお返事については、基本的に翌週対応を心がけていますが、見落としなどありましたら申し訳ありません。気長にお待ちいただけると助かります。

さて本日は、前回よりだいぶ間が空いてしまったので、そろそろ地獄の石碑の話をしたいと思います。
画質向上前の石碑もいくつか残っていますが、めぐりあわせの都合撮り直しが困難だったりするので、そのへんは見逃していただけますと幸いです。


石碑考察:雲霞の双峰①「月氏一族はこの地獄と…」
人物:記録者(月氏当主?)
時期:アフター魔暦

さて、ウォーミングアップのつもりで、わかりやすい石碑からいきましょう。
月一族が「この地獄とこと深い繋がり」であるのは、初代の風魔君がきっかけだという所もあるので、この認識が通っているとなると魔暦以降のどこかの時代における発言でしょう。

忌地にあった諜報係の石碑と違い「地獄の底に行かねばならぬ」とあるので、地獄に行くさだめを背負った当主、いうことが推測できます。
別に当主以外でも地獄には行けるようなので、一般人かと思いましたが「かの家の史を残す」つまり地獄の底で見聞して戻ってくる前提となると、帰還ポータルが整備された後の世代で、そこでの帰還を踏まえて話している可能性が高いと思われます。史を記したところで地獄に置いてきては本末転倒なので、この段階で「地獄に行き、地獄より戻る」何らかの方法が確立されていたのだと考えられます。


石碑考察:雲霞の双峰②「魑魅魍魎と対話する…」
人物:月氏当主?
時期:アフター魔暦

この石碑、雪原に実は続きの石碑が存在するのですが、それはその時に解説しようと思います。お楽しみに(なおぜんぜん楽しめるオチではないもよう)
原作風魔伝のゲームブックで、いろんな地獄の住人とおしゃべりしたりしましたが、どうやら最近の魑魅魍魎は特に喋らないようです。もっとも、ゲームブックの設定がどこまで原作に基づいているのかは謎なので、本来の設定上地獄の住人は「言葉での会話ができない・困難」なのだと思われます。
遊郭には人間を食べて人間の言葉を覚えようとした健気な(?)魍魎の石碑などもありますが、大体は作中で見られるとおり「言葉が通じない」存在なのだと思われます。
ちなみに言葉が通じたところで、ゲームブック風魔伝みたいに離島に誘い込まれて橋を爆破されたりするので、対話なし真っ向から唐竹割りでいいような気も…げふん。


石碑考察:雲霞の双峰③「子供たちを命に代えても…」
人物:月氏当主?
時期:不明

「薙刀」というワードから僧出身の十代目が思い浮かびましたが、よく読むとどうもそうではない感じがします。というのも、十代目が地獄へ行く動機が「妻子を魑魅魍魎に殺されたから」なので、この発言とはやや矛盾が生じている気がするのです。

最近は男女平等など進められて「性別による先入観」みたいな話も減っていますが、あえてそれを無視して考えると、この石碑の語り手は女性である気がしてなりません。薙刀といえば、戦国時代では非常の際、女性も扱うことのあった武器です。加えて「子供たちを守る」という意志の強さも相まって、これは子を地上へ残して地獄へ乗り込んだ、女性当主の石碑ではないかと思われるのです。
ただ、二十一代目の蓮華は両得物装備で登場しますし、子供たちを守りたいという守護的な意志と、待機時の「倒せねばならぬ敵がいる」という能動的な発言はどうも噛みあいません。このことから女性当主でなおかつ、蓮華以外であると考えられます。

格たる証拠はないのですが、過去に「蓮華の地獄行の裏側」で「過激派女当主=蓮華の母」説を可能性として挙げました。この説では蓮華の母親を「天ツが原因で狂った」とし、蓮華はその敵討ちのため地獄へ向かった、としています。
そうではなく、過激派女当主が蓮華の母の代以前に存在し、蓮華の母が女性当主として「地獄へ行かねばならなくなった」、そしてその母の石碑がこれである、という可能性が新しく浮上します。
この場合、蓮華の母は地獄で命を落とすなどして、蓮華は「母が自分を守ろうとして戦った地獄の敵を、みずから討ち果たしたい」と強く願った可能性があります。さらに、石碑の感じからとても優しげな印象を受けるので、本来は戦場に赴くタイプの人となりでなかったのかもしれません。
ちなみに、この石碑をもし蓮華の母のものとするなら、「あの子たち」という表現から、蓮華には兄弟なり姉妹なりいた可能性が出てきます。


石碑考察:雲霞の双峰④「奴等との戦いで体の…」
人物:月氏当主?
時期:アフター魔暦

あなた何やってるんですかホラー編。
術(わざ)で使用されている肉は、奴等=魑魅魍魎のものでしょう。失った肉体の代わりに無理矢理合成したものの、命を繋ぐ代わり人間スタイルでなくなってしまったようです。
人物判定を「月氏当主?」としたのは、「鍛錬・秘伝のナゾ」で考察したところによると、月氏一族に魑魅魍魎の塩基情報が含まれている可能性があり、親和性があるだろうとしたためです。
というか、そこらの一般人が魑魅魍魎と自分の体を合成できるような世界だとしたら、技術水準が異常すぎる。


地獄には「元人間(当主)」と思しき魍魎もいくらか存在しますが、この人物の場合は石碑にこうして言葉が残されているので、通常の憑依されたパターンとは異なるようです。
この人物はのちに、ほんとうの魑魅魍魎として地獄へ堕ちてしまったのか、あるいは強靭な精神力で意識を保ったまま地獄を彷徨い歩いているのか……それは石碑では語られていません。


石碑考察:雲霞の双峰⑤「魑魅魍魎では無いのだろう。…」
人物:絵師(月氏一族?)
時期:不明

さて、最後の石碑です。読解難易度的にはこれが最難関だと思われるので、双峰の石碑は易しいほうと言えます。
文中の「世の常」を古語辞典やWebサイトなどで引いてみると、「当たり前であること」の他に「言葉で言い表せない」という意味が見られます。その前の「唯一描けぬ」、後ろの「筆を執ることもままならず」というところも合わせると、どうも「筆舌に尽くしがたいものに出会って圧倒された」状況なのだと思われます。
それから、筆だとか描くといった言葉から、この人物は当主かどうか不明ですが、絵師であることは間違いなさそうです。石碑①の史書を記す人物が当主である可能性を考えると、この絵師も当主または一族なのかもしれません。

さて、この絵師が出会ったものが何かというと「魑魅魍魎では無いのだろう。」これについては三説ほど考えられますので、以下に挙げていきます。

A.天ツ外主
古宮都や天ツの説明で「地獄でない」「魍魎でない」ことが強調されていることから考えて、この絵師が偶然天ツに遭遇した、ということが考えられます。なんだか黒くてよくわからない、目がたくさんあってウネウネしたものなので、絵師としても描くのに困った…というわけではないかもしれませんが、恐らく纏う異様な雰囲気などに圧倒されてしまったのだと思われます。
ただ、天ツは基本的に初代の封印している先、古宮都の奥底が定位置だと思っているので、絵師が歩いてゆける距離で遭遇するかは少し謎です。霞などに投影された映像のような、幻影であったかもしれません。

B.五頭龍または九尾狐狸


五頭龍は「古来は大いなる自然の象徴と謳われていた霊蛇」、九尾狐狸は「かつては栄ゆる神として信仰された霊狐」とあります。この2体は魍魎として奈落へ堕ちる前は、神にも近い存在だったことでしょう。
石碑の時系列がわからないので何ともですが、もし絵師の生きていた時代に、まだ五頭龍や九尾狐狸が神格だったとしたら、遭遇した絵師の発言が最もらしいものになります。確かに「魑魅魍魎では無い」ですし、通り過ぎるのを無力感とともに待たねばならないほどに、圧倒的な存在だったと思われます。

C.その他の、地獄内の異常現象にあたるもの
このほか、地獄特有の異常現象が挙げられます。ギミックとして見られるのは雪原の吹雪や双峰の霧ぐらいですが、「魑魅魍魎では無い」という判定には当てはまってくれます。「通り過ぎるを待つ」ということから、どちらかというと吹雪のような、一定時間のみ変化があるタイプの異常現象なのでしょう。
しかしながら、絵師の圧倒されている様子からしても、何かと実際に遭遇したA説やB説の方が具体性がありそうで、この説では決め手に欠けます。

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