月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・番外編~月風魔伝のできごとまとめ 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さまこんばんは、九曜です。

これまで緊急特番ですとか、死体なき異界ですとか、あるいは商店・野営の絡繰女の出自など、まあまあ色々な世界観絡みの考察をやってきていますが、この辺で一度まとめておきたいと思います。というか、既にまとめたものがふせったーにあったので、それをブログにも置いておこうと思いました。

しかしただそれだけ置いて終了、では味気ないので、ここで目いっぱい書けるのを利用して、かんたんなコメントなどもしていこうと思います。
ちなみに、今回は寿壊~魔暦ぐらいまでの考察がメインとなり、UMの考察要素をたくさん使っているのですけれども、時系列上「月風魔伝」の考察というくくりになっています。

それでは追記より、ネタバレだらけのレッツ・考察!


寿壊のできごとについて
寿壊について本編で(というより、館BGMの『月風魔物語』で)わかっていることは、ざっくり「西暦13600年」「魔縁(天ツ)が来た」「世界が魑魅魍魎だらけになった」ぐらいです。
そのほかは推測するしかありませんが、確定事項は「戦場跡以降に高度文明の遺物が見られる(さらに、絡繰女という精巧な機械人形が存在する)西暦13600年より前に高度文明があったのではないか?」と「天ツを放っておくと此岸(この世)が滅ぶ」といったところです。

前作の『月風魔伝』のあたりで既に「月が落ちた伝承=核戦争」という説まで出ていたぐらいなので、寿壊を機に文明が崩壊、現状の『月風魔伝』ワールドが生成された可能性はあるでしょう。
そんな感じのことを、色々なものとともに順序だててまとめてみました。


1.西暦5桁年、人類は宇宙へ進出し始め、宇宙に適応し月面に住まう者が現れる。月に入植したかれらは月姓を名乗る。

いきなりSFですが、西暦5桁年前後ともなればビフォア寿壊3600年ぐらいなので、原作風魔伝~新作風魔伝よりは随分長いという感じで許されたし。
高度な文明が発達していることから、人類は過去に宇宙進出を果たすぐらいはしていたと見えます。また、古宮都の到達実績が『異形の戦艦』であるため、これは高度技術により造られた宇宙船だと考えることができます。それが顕現するためには、人類がまず月あたりに適応しないといけません。
さて、西暦5桁年に世界の人口比率がどうなっているかはわかりませんが、月に行ったのだから「」姓を名乗る、という実に安直な理由で、月一族が誕生します。
宇宙飛行士になろうと思ったことはありませんが、宇宙では筋トレをしないとカルシウムが抜けて骨が弱るなどするので、月一族の面々は頑張って筋トレなどしたことでしょう。そうして適応のため強くなって行った結果、宇宙でも本来の能力を発揮できる「新人類」が生まれたと考えられます。


2.月氏、異星人と称する天ツ外主と交信に成功し、技術提携を始める。精巧な絡繰人形や転送技術などがもたらされ、地上にも持ち込まれる。

宇宙進出したとはいえ、それは現代の技術で十分可能なレベルです。『月風魔伝』の世界には転送装置や絡繰人形など、現実的に難しい高度技術がたくさん存在します。
その源こそ、魑魅魍魎…ではなく、天ツ外主なのではないか、というのが私の考えです。天ツは外から来た存在で、外見的にも異星人と思って差し支えない格好のため、月氏は技術提携を持ち掛けられて交渉に成功したと思われます。
これらの技術は月氏を通じて地上にも少しずつ持ち込まれ、地上の栄華をいっそう華やかなものにしていく…と思われましたが、どうもそうはならなかったようです。
なお、月一族は地上に行くと重力6倍ぐらいの環境下で生活となるので、月一族が地上でやたらと強靭なのは、このあたりも関係あるのかも、ないのかも…。


3.13600年頃、地上にて大規模な戦争が起きる。月氏は天ツと協力、戦争を止めるため宇宙戦艦にて月より地上へ降りる。

さて、寿壊です。ここで月風魔伝史おなじみ(?)の「大規模戦争」が起きたと思われます。『月氏由来記』における「人々の心に邪神が棲みつき、争いの絶えない時代」といったところでしょう。
地上はどこもかしこもドッタンバッタン大騒ぎなので、対岸で見ていた月一族はいよいよ「これは止めねば」と助け舟を出すことにします。この時地上へ降りたいくつかの戦艦のうち、天ツの乗ったものがのちの「古宮都」と思われます。

魔縁と月氏の意外な関係?の一説より、私はこの時点で天ツは月氏と手を組んでいたのではないか、と推測しました。戦艦も天ツ側の不可思議技術を多く詰め込まれたハイテクなもので、月氏はそれらをいくつか作って、地上に降りたと思われます。
私のこの解釈でいくなら、エンディング後のムービーはこの時の、過去に月氏が地上へ降りた時に、同じく降り立った天ツの戦艦から撮影されたもの、という認識です。


4.天ツが月氏を裏切り、人類を洗脳・同士討ちさせ始める。大量破壊兵器などにより多くの生き物が死に絶え、天ツの乗ってきた戦艦の衝撃により現世と地獄が一時期に繋がったことで、亡者までが地上に蔓延る。事態を危惧した月氏は、天ツを戦艦『古宮都』ごと現世に干渉不可能な地獄の奥底へ封じ込めるが、月氏一族の戦士の一人は封印のため地獄へ残る。

それまで大人しくしていた天ツでしたが、地上でいよいよ本性を現します。蓮華といい嵐童といい基本行動が「洗脳」と思われるので、洗脳しやすい生き物がたくさんの地上は天ツの得意分野だったでありましょう。というか、月氏だらけの月では洗脳しようにも全員意志がダイヤモンドすぎて、本来の能力を発揮できなかったまであります。
そうしてただでさえ大規模な戦争を拡大させたものですから、大量破壊兵器のボタンなどた易く押され、地上はほぼ全土壊滅状態になります。しかも天ツは戦艦を通じて現世に大穴を開け(なんかそういったこともできるんじゃないかという予測)地獄の魑魅魍魎も呼び出され世はまさに大地獄時代です。
こんなことをされて黙っている月氏ではありません。ちょうど地獄が召喚されたのをいいことに、戦艦『古宮都』ごと天ツを地獄内部へ封じ込めてしまう作戦に出ます。月一族の剣士たち古宮都内部の鎮圧と人員救助をし、特に強い魂を持つ月一族の勇者が、何かしらの力を以て古宮都を戦場跡ごと強い力で封じ込めます。取り残された剣士たちは亡骸を魑魅魍魎に利用され、徘徊する鎧霊鬼になり果てたかもしれません。また、古宮都から救助されたお仕えの絡繰女たちは、戦場跡を通じ繋がった遊郭へ逃げおおせたことでしょう。
ちなみに、最初に古宮都を封印した月一族のパワーソースが何であるかは不明です。家宝の「波動剣」はその後地上で管理されていますし、それ以外の何かを用いたか、この時点で波動剣に近いものがもう一振りあった、という可能性があるぐらいでしょうか。


5.ほぼ壊滅状態の地上では、生き残った人類を月氏が統率し、島国(琉球国)を拠点として再興が始まる。地獄の大穴も封印されたが、時たま魍魎が地上へ湧き出るように。

場面を地上に戻すと、地獄の封印作戦に赴かなかった月一族たちと、残されたほんのわずかな人たちというありさまです。さまざまのものが破壊され明日を生きるも難しくなった人らと、月を開墾していったと思しき月一族ですから、必然的に月一族がかれらのリーダーとなります。
地上の資源込みで成り立っていたさまざまの技術は、ほぼ全土壊滅といった状態から制限され、それでも生きていくために、ちいさな島国から再興が始まります。これが恐らく、風魔君の出身地でもある「琉球王国」なのでしょう。
魍魎が湧いていた穴は、古宮都封印後にすぐ封印されますが、それでも数年に一度ぐらいは魍魎が出てきて、人々に悪さをしたりします。


魔暦以降の出来事について
寿壊以降、魔暦以前の事はわかりませんが、とりあえず14672年前後については前作『月風魔伝』で色々語られているので、そこからの出来事についてもまとめてみます。


6.千年後、封印が解け、龍骨鬼が覚醒する。

原作風魔伝と新作風魔伝の状況から、恐らく月氏による封印の効力は長くて1000年なのだと思われます。古宮都の封印が弱まることで龍骨鬼が起き出すと考えると、天ツにとっての龍骨鬼は単なる尖兵なのかもしれません。
ちょっと疑問なのは、龍骨鬼が「魔王」と呼ばれている所以です。これについては「①魔暦以前に龍骨鬼が魔王であるという伝承がある」「②突如現れた巨大な化物を誰かが魔王と称した」「③月風魔伝はお告げ婆の語り上の表現なので、お告げ婆視点の龍骨鬼の説明である」の、いずれかだと思われます。


7.月三兄弟の長兄次兄が龍骨鬼の手勢により殺害され、地上が地獄化。一人生き残った末弟風魔は、兄たちの仇討ちのため単身魔の四島へ。龍骨鬼を討ち果たし、世界の地獄化は一時収まる。

原作風魔伝の大筋がこのへんですね。長兄次兄が殺された後に「地獄化」を挟んでいるので、地上が大変なことになっていますが、風魔君が見事に龍骨鬼を討ち果たします。雲が晴れる描写から世界の地獄化は鎮静し、一時的にでも平和が戻ったと思われます。


8.荒廃した世界の復興指示を出すがてら、風魔は龍骨鬼覚醒の元凶を探るため、龍骨鬼のいた狂鬼島へ向かう。地獄の奥底で封印の解けた古宮都を見て何をか察し、波動剣で封印の役につく(地上では行方不明扱い)

風魔君がすぐ行方不明になったかは諸説分かれるところですが、引継ぎも何もしないで行ったとは思い難いので、たぶん本編から数年後とかだと勝手に考えています。あちこちで復興指示を出しつつ、まだ魍魎が湧いてくるので、地獄を根からどうにかしようと向かったところ、すっかり封印が解けてしまった古宮都入口を見つけてしまうわけです。
風魔君としては、兄者たちの無念は晴らしたし、地上は側近らが復興頑張ってくれてるし、自分は波動剣持ってるからここで頑張って封印しておこう、的な感じだったのかもしれませんが、自分の代わりに誰かにここに居てもらおうという気が一切ないあたり、ほんといい子だし正義感が強すぎると思います。


9.側近の陰陽師をつとめていた鴻明、月姓を継承し二代目「月風魔」として、地獄の監視と初代の捜索を開始する。拠点として月氏の館が建てられる。

先の流れから考えて、風魔君には配偶者がいなかった可能性が強いと思われます。何もかも捨てて地獄を封印できるだけの精神力は、奥方や子がいたら揺らいでも不思議ではありません。月一族が全体的に血を引いてるのかそうでないのかは不明ですが、仮に血を引いているとしても、三代目以降に風魔君の甥(兄者たちの息子など)が居たと考える方が自然に思えます。
二代目の鴻明も恐らく、実子というよりはお抱え陰陽師で、二代目を名乗ったのはそれほど信を置いていたのだろう、と思われます。このあたりから月氏が地獄の監視を開始し、そのための拠点として館が建てられたのだと思われます。


10.鴻明が地獄で行方不明となり、月一族は代々地獄監視を教訓とし、一方で民を治める家系となる。

初代・二代目と立て続けに地獄で当主が行方不明となったことで、一族は地獄の存在を畏怖し、行方不明になった当主の行方だとか、地獄の魑魅魍魎だとかの解明に挑み始めます。ここから千年をかけてさまざまの事が起き、歴史書が記されたり魑魅魍魎の力が月一族に取り入れられるなどして、やがて27代君の冥府デビューとなるわけです。

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