月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは、九曜です。
地獄に点在する、だれかの想いが読み取れる石碑を、つぶやきサービスになぞらえて「地獄Twitter」として紹介してきましたが、私自身がTwitterから撤収して久しくなってしまい、このタイトルを維持するか悩み始めました。
とはいえ、ここまで4~5編をこのタイトルで続けてきたこともあり、ぼちぼちステージも後半にさしかかってきたので、とりあえず「地獄Twitter」のまま完走したいと思います。
今回は「無窮の雪原」の石碑を5つ集めたので、その解説をしていこうと思います。
地獄に点在する、だれかの想いが読み取れる石碑を、つぶやきサービスになぞらえて「地獄Twitter」として紹介してきましたが、私自身がTwitterから撤収して久しくなってしまい、このタイトルを維持するか悩み始めました。
とはいえ、ここまで4~5編をこのタイトルで続けてきたこともあり、ぼちぼちステージも後半にさしかかってきたので、とりあえず「地獄Twitter」のまま完走したいと思います。
今回は「無窮の雪原」の石碑を5つ集めたので、その解説をしていこうと思います。
石碑考察:無窮の雪原①「私も一族の端くれだ。…」
人物:月氏一族(当主?)
時期:アフター魔暦(後期?)
月氏当主には地獄監視の使命がありますが、この石碑を見ると、慣習的に(惰性で)地獄行脚をするようになっていった…とも読み取れます。一族の「端くれ」というのが当主か否かというところも気になりますが、仮に当主だとしたらあまりに後ろ向きの態度で、当主でないとしたら人材不足にもほどがあります。何代も過ぎたあとの、月氏イコール地獄行きがお決まりパターン化した頃の石碑と思われます。これはどう考えても呪われた血筋。
二行目以降によれば、地獄は異臭どころの騒ぎではないようです。あちこちに点在する死体を見る限り、こうなるのもむべなるかな。
ところで、私はキャラクターイメージのオーダー香水の話になると、この石碑の文面をどうしても思い出してしまい、未だに27代君イメージのオーダー香水を頼みかねています。血と死体の地獄トップノートはちょっと…。
石碑考察:無窮の雪原②「歴代一族の中でも未だかつて…」
人物:26代月氏当主
時期:26代目当主時代(わりと最近)
出てきました、こちら恐らく26代目の石碑です。
ほかの代でも兄弟どちらかを選ぶことはあったと思われますが、「歴代一族の中でも未だかつてない力を持った」のあたり、館で流れる月風魔物語において「27代目月風魔なりて」の伝承に沿う(=27代目は特に才ある人物)のではないでしょうか。
なおかつ、この石碑からは「(選びたくないが)選ばねばならない」ことと「その道が違わぬことを」つまり、選ばれなかった方も選んだ方とともに歩んでほしいという思いが読み取れます。
26代目にあたる人物が、父親か母親かまで石碑では判別できませんが、どちらであったにせよ、兄弟のどちらをも愛し、憂い、案じていたのだろう…と、私は感じるのです。
ちなみに、この石碑については過去に出した27代目月一家の内情を考える記事でも言及していて、二次創作の方では『化猫の婿取』などで、この親兄弟はこういう関係だったのかな、などと書いたりしています。
石碑考察:無窮の雪原③「古の兵法に倣い(ならい)、…」
人物:月氏当主?
時期:アフター魔暦
システム解説系石碑です。「澄ませれば潜めた息のごとし力が」というのは、恐らく武具のスキル解放のことを指すと思われます。「他の武具はどうあるか、」の通り、スキルツリーは武器ごとに違うので、ちゃんと特性を知る必要がある、と暗に伝えてくれています。
「古の兵法」というのがどれほど前かはわかりませんが、初代~27代の間と考えればその間は千年です。魔暦以前の高度技術という可能性も考えましたが、使用するものが魍魎から得られる素材であったり、初代の風魔君に武器のスキル解放システムがなかったことを思うと、それ以降の「兵法」だと推測できます。500年も前とかならじゅうぶん「古の」と言えるので、この石碑ができたのは魔暦より数百年経過後、ひょっとしたら近年なのかもしれません。
初期解放されている主武器や副装備が最初の技能だけ解放されているのも、この石碑の語り手の研究の成果なのかも…と考えると、面白い話です。
石碑考察:無窮の雪原④「儂と対話を求むるあわれなる人間が…」
人物:魑魅魍魎
時期:アフター魔暦
さて、皆さんは双峰のこの石碑を覚えていますでしょうか。
雪原の石碑④は恐らく、この石碑の続きだと思われます。
対話を求めた結果、面白がられただけで、あわれ命を奪われたようです。ほんと笑えるオチではない。
「対話を求むる」と相手の意図を理解していることから、少なくともこの魍魎には理解能力はあるようですが、対話に応じる気は更々ないようです。
ところでこの魍魎、いったい何なんでしょうか。
雪原に石碑があることから、ボスである九尾狐狸であるという説が囁かれていましたが、その可能性も充分考えられると思います。もともと神格から堕ちた存在ですから、頭は決して悪くないでしょう。
あるいは、そこいらを闊歩している鬼の中に、特別頭の良いものがいたのかもしれません。原作風魔伝では狂赤鬼が門番をしていたりしたので、鬼のすべてが話の通じない存在というわけでもないのかも。まあ話ができたところで、結果はご覧の通りですが…。
石碑考察:無窮の雪原⑤「俺は女と酒が好きだ、それだけでいい。…」
人物:月一族(十三代月氏当主?)
時期:十三代目当主時代?
あなた何やってるんですかin無窮の雪原。
あまりに地獄が劣悪環境すぎて、幻覚でも見ているかのような石碑ですが、これは事実と思われます。侍女について、十三代目当主が「どこからか連れ帰った」こと、商店や月氏の野営に絡繰女が配置されていることから、この石碑より「侍女たちは最初地獄におり、十三代目当主によって持ち帰られた」ことがわかるのです。
一族の務めかどうかはちょっと怪しいですが、これにより月氏当主専属の侍女が誕生するわけです。
なお、連れ帰った絡繰女は口煩く、とても遊び女にはならなかったもよう。
こちらの石碑より、絡繰女たちは遊郭にいたらしいこともわかります。
そのほかの絡繰女や侍女についての考察は、商店・野営の絡繰女のナゾや月風魔伝のできごとまとめに別途まとめているので、詳しくはそちらをご覧ください。
さて、石碑の解説も残すところ、ステージ4つめの「夢幻の遊郭」「亜空の城塞」だけとなりました。
さくっと全部やってしまうか、また間に何か考察を挟めるか、悩ましいところであります。
人物:月氏一族(当主?)
時期:アフター魔暦(後期?)
月氏当主には地獄監視の使命がありますが、この石碑を見ると、慣習的に(惰性で)地獄行脚をするようになっていった…とも読み取れます。一族の「端くれ」というのが当主か否かというところも気になりますが、仮に当主だとしたらあまりに後ろ向きの態度で、当主でないとしたら人材不足にもほどがあります。何代も過ぎたあとの、月氏イコール地獄行きがお決まりパターン化した頃の石碑と思われます。これはどう考えても呪われた血筋。
二行目以降によれば、地獄は異臭どころの騒ぎではないようです。あちこちに点在する死体を見る限り、こうなるのもむべなるかな。
ところで、私はキャラクターイメージのオーダー香水の話になると、この石碑の文面をどうしても思い出してしまい、未だに27代君イメージのオーダー香水を頼みかねています。血と死体の地獄トップノートはちょっと…。
石碑考察:無窮の雪原②「歴代一族の中でも未だかつて…」
人物:26代月氏当主
時期:26代目当主時代(わりと最近)
出てきました、こちら恐らく26代目の石碑です。
ほかの代でも兄弟どちらかを選ぶことはあったと思われますが、「歴代一族の中でも未だかつてない力を持った」のあたり、館で流れる月風魔物語において「27代目月風魔なりて」の伝承に沿う(=27代目は特に才ある人物)のではないでしょうか。
なおかつ、この石碑からは「(選びたくないが)選ばねばならない」ことと「その道が違わぬことを」つまり、選ばれなかった方も選んだ方とともに歩んでほしいという思いが読み取れます。
26代目にあたる人物が、父親か母親かまで石碑では判別できませんが、どちらであったにせよ、兄弟のどちらをも愛し、憂い、案じていたのだろう…と、私は感じるのです。
ちなみに、この石碑については過去に出した27代目月一家の内情を考える記事でも言及していて、二次創作の方では『化猫の婿取』などで、この親兄弟はこういう関係だったのかな、などと書いたりしています。
石碑考察:無窮の雪原③「古の兵法に倣い(ならい)、…」
人物:月氏当主?
時期:アフター魔暦
システム解説系石碑です。「澄ませれば潜めた息のごとし力が」というのは、恐らく武具のスキル解放のことを指すと思われます。「他の武具はどうあるか、」の通り、スキルツリーは武器ごとに違うので、ちゃんと特性を知る必要がある、と暗に伝えてくれています。
「古の兵法」というのがどれほど前かはわかりませんが、初代~27代の間と考えればその間は千年です。魔暦以前の高度技術という可能性も考えましたが、使用するものが魍魎から得られる素材であったり、初代の風魔君に武器のスキル解放システムがなかったことを思うと、それ以降の「兵法」だと推測できます。500年も前とかならじゅうぶん「古の」と言えるので、この石碑ができたのは魔暦より数百年経過後、ひょっとしたら近年なのかもしれません。
初期解放されている主武器や副装備が最初の技能だけ解放されているのも、この石碑の語り手の研究の成果なのかも…と考えると、面白い話です。
石碑考察:無窮の雪原④「儂と対話を求むるあわれなる人間が…」
人物:魑魅魍魎
時期:アフター魔暦
さて、皆さんは双峰のこの石碑を覚えていますでしょうか。
雪原の石碑④は恐らく、この石碑の続きだと思われます。
対話を求めた結果、面白がられただけで、あわれ命を奪われたようです。ほんと笑えるオチではない。
「対話を求むる」と相手の意図を理解していることから、少なくともこの魍魎には理解能力はあるようですが、対話に応じる気は更々ないようです。
ところでこの魍魎、いったい何なんでしょうか。
雪原に石碑があることから、ボスである九尾狐狸であるという説が囁かれていましたが、その可能性も充分考えられると思います。もともと神格から堕ちた存在ですから、頭は決して悪くないでしょう。
あるいは、そこいらを闊歩している鬼の中に、特別頭の良いものがいたのかもしれません。原作風魔伝では狂赤鬼が門番をしていたりしたので、鬼のすべてが話の通じない存在というわけでもないのかも。まあ話ができたところで、結果はご覧の通りですが…。
石碑考察:無窮の雪原⑤「俺は女と酒が好きだ、それだけでいい。…」
人物:月一族(十三代月氏当主?)
時期:十三代目当主時代?
あなた何やってるんですかin無窮の雪原。
あまりに地獄が劣悪環境すぎて、幻覚でも見ているかのような石碑ですが、これは事実と思われます。侍女について、十三代目当主が「どこからか連れ帰った」こと、商店や月氏の野営に絡繰女が配置されていることから、この石碑より「侍女たちは最初地獄におり、十三代目当主によって持ち帰られた」ことがわかるのです。
一族の務めかどうかはちょっと怪しいですが、これにより月氏当主専属の侍女が誕生するわけです。
なお、連れ帰った絡繰女は口煩く、とても遊び女にはならなかったもよう。
こちらの石碑より、絡繰女たちは遊郭にいたらしいこともわかります。
そのほかの絡繰女や侍女についての考察は、商店・野営の絡繰女のナゾや月風魔伝のできごとまとめに別途まとめているので、詳しくはそちらをご覧ください。
さて、石碑の解説も残すところ、ステージ4つめの「夢幻の遊郭」「亜空の城塞」だけとなりました。
さくっと全部やってしまうか、また間に何か考察を挟めるか、悩ましいところであります。
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