月ノ下、風ノ調 - 27代の「二十一代様」の認識を考える 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは、九曜です。

当主年代史をまとめている最中、ふと気づいたことがあるので、まだまとまらない年代史の代わりに今回はその話を。
月一族は27代続いており、恐らく功績のある初代だとか、何らかの成果を残した代が有名である一方、あまり名前の挙がらない当主もいたと思われます。公式情報でネームド当主は初代と27代の他に2代(鴻明)、10代(荒耶)、21代(蓮華)がおり、彼らがそれに該当すると思われます。

で、私はふと、記憶を探って「あれ?」と思うことがあったわけです。初対面のはずの蓮華に対して、27代君は確か「二十一代様」と呼んでた気がします。6代も前、曽孫関係ですらない当主のことを、一目で見て判断できるというのは通常、かなり難しいでしょう。
そんなわけで、今回は蓮華に関するイベントシーンのスクショも交えて、考えていきたいと思います。

蓮華プレイアブル化イベント、戦場跡のイベントのネタバレがあります。まだの方は先にプレイ・当該シーンを鑑賞されることをお勧めします。
※関連スクリーンショットがアーリーアクセス時のものしか残っていませんが、多分テコ入れされてない気がするのでそれで考えています。ご了承の上読み進めてください。





イベント内容考
イベントのスクリーンショットを全部出すと結構な枚数なので、とりあえず重要そうな会話を3枚抜き出し、見ていきます。
その前段階では、蓮華は正気を失っているように、奇声をあげて襲ってくるだけなので、会話らしい会話は存在しません。


まず、一枚目です。戦って勝つと、蓮華の方から声を掛けられます。
これ、実は少~しひっかかっていて、蓮華は27代のことを一族の「」ではなく「」と表現していますね。
過去に地獄行きの作法を考える考察で、地獄用の肉体を錬成して魂のみを送り込んでいる説を提唱し、その後しばらくは「いやいややっぱり生身かもしれない」とか考えていましたが、この説にかなり信憑性が出てくる表現です。
あるいは、蓮華がもう本来は死んでいる側(六代も前だし…)なので、この段階では感覚のみで感じ取れる「」のことを評したのかもしれません。
その後館で座っているので、彼女がどうして館に居座っていられるのかも、ちょっと考えたくはありますが…それはまたの機会に。


さて、問題のスクリーンショットです。
一枚目の内容を思い出してください。蓮華は「一族の魂とまた会えた」としか喋っていませんが、それを受けて27代君は彼女を「二十一代様」だと判定するのです。
一族の、という話をされるのだから同じ一族であることは確定ですが、この判定にはいくつか疑問点があり、

a.27代君は21代が蓮華であることを知っていたのか?
b.行方不明の蓮華と地獄で遭遇する想定はあったのか?
c.六代も前の(本来であれば過去に死んでいるであろう)蓮華が地獄にいることを疑問に思わなかったのか?

などが挙げられます。
いちおう、公式の情報など見た上で、回答できそうなところを考えてみると、

a→蓮華は女当主として名声や支持があり、後世に語られる有名な当主であったと思われる。肖像画なども遺されている可能性が高い。当主としては先代の名前はある程度は把握していたと推測できる。
b→地獄で行方不明の当主が多数いる話もされていた可能性が高い(主に、27代君が行方不明にならないように教訓話として聞かされていたのでは)行方不明の当主と地獄で遭遇した場合「見つかった」のだと解釈できる…と思われる。たぶん。
c→27代としては逆に、もはや死んでいるからこそ地獄にいる、という認識なのかもしれない。地獄は死者の行くところゆえに。

こんな感じになります。
地獄行脚をする当主は、現世と違う地獄のいろんな理なども学ぶと思うのですが、その中に「行方不明の当主が囚われている」という可能性の話もあったのかもしれません。
もしそうであれば、冒頭で兄が行方不明になった時に、先に冥府下りに行く理由も少しわかる気がします。嵐童は当主ではありませんが、行方不明の者が地獄に囚われている可能性があるなら、兄が地獄にいる可能性もあるわけですから…。


三枚目のスクリーンショットがこれです。
六代ぐらい経過する間、魂を囚われていたことを告げ、この後その場に崩れ落ち、魂のみが27代君に渡される描写があります。
囚われた魂を助け出すと、蓮華が館に居つくようになります。肉体がどこから生成されたのかはほんと謎ですが、とにかく当主交代して地獄へ潜れるようになります。


彼女が「二十一代様」となぜわかる?
さて、2枚目の項目で少し触れましたが、もう少し考えてみましょう。
27代君が彼女を蓮華だとわかった理由は、いくつか考えられます。複合パターンもあると思いますが、3つほど思い浮かんだので見ていきましょう。

A説:肖像画で見た
一番有力なのが「見た目を知っていた」説です。
蓮華は説明文から、民などにも慕われていたようなので、絵画を含む多くの情報が残っていた当主だと思われます。代としても荒耶や鴻明のようにかなり前でなく、六代前なので27代から見たら近いほうです。


そしてこれ、アーリーアクセス段階のスクリーンショットですが、魍魎絵巻の他に「???」が2つありますね。
実は製品版で削除されており、現verでは表示されていないのですが、私はこれのどちらかが「月氏当主図録」のようなものだったと考えています。
プレイアブル当主が増えるたびに記録される予定だったものが、鴻明と荒耶の実装ができていないので、急遽削除されたものと推測します。今からでも追加していいんですよ。
で、私はこういうものに、蓮華の絵姿がついているのではないかと思うのです。そうであれば、見た目で「二十一代様」と判断するのは簡単です。

B説:月一族史で学んだ
とはいえ、月一族の中世のような世界観で、緻密な肖像画が描けるかどうかは疑問なところもあるでしょう。
六代前ぐらいだと、日本でいえば400年ぐらいは遡るでしょうか。1624年、江戸時代の肖像画と考えると、同一人物か判定するのが難しい可能性もあります。もっとも、月風魔伝の世界では変なところにオーバーテクノロジーが搭載されているので、映写機のようなものも存在したりするのかもしれませんが…。
で、もし肖像画が使い物にならなかった場合、次なる手段は月一族史」の講義なのだと思われます。当主としては当主の使命だとか、心得だとか、何かしら学ぶ機会は多いことでしょう。その中に「一族のなりたちとこれまでの当主について」がある可能性はかなり高く、特に名高い当主はひととおり解説されることでしょう。蓮華は一族としては優秀なくのいちということもあり、27代君も心にその名を刻んだかもしれません。

C説:その他、何らかの情報を独自に得ていた
肖像画もなく、一族史の授業も寝ていたような27代君だったとしたら、あとはほかの情報源に頼るしかありません。暇な時に蔵書を読んで知っただとか、身内に昔話として聞かされた可能性はあります。
とはいえ、そういった「眉唾情報」を元に彼女を「二十一代様」と判別するのは、間違った時の恥ずかしさを考えると、難しい気もしています。よって、A説かB説のいずれかの方が濃厚でしょう。


補足考:27代は「初代様」もわかるのか?

地獄で会える一族に、初代様がいます。
戦場跡の「爆心地」と思しき場所で波動剣を突き立てているのですが、27代はかれが「初代様」であることもわかっているのでしょうか?


ああ、見ると悲しくなるこのローディング画面。でも貴重な資料なので出しておきます。
千年前、龍骨鬼を討ち果たし地獄へ封印した」のあたりは、それはもうものすごい功績なので、一族の間では常識レベルで伝わってた可能性が高いでしょう。もちろん、地獄で行方不明になったことも。月一族史すべてをやらないにしても、この点については代々語り継がれてきていると思われます。見た目だとかも脚色されている可能性はありますが、何かしら資料として残されている可能性がかなり高いです。
となると、恐らく、27代君は「これは初代様であり、波動剣で何かを封印している」ことがわかった可能性があります。もちろん、戦場跡にいて奥へ進めないでいる兄・嵐童も。

と、そんなローディング画面を見ていて思ったのですが、これを喋っている語り手も不明ですね。いったい誰が「何であろうか?」なんて疑問に思っているのでしょう。
折を見て「フレーバーテキスト所感」としてまとめたくもあります。

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