皆さまこんばんは、九曜です。

今日は5/5、子どもの日特集と銘打ちまして、なんとなく「子にまつわる魑魅魍魎」なんか集めて喋りたくなったので、その話をしに来ました。
普段は敵対物として斬り捨てている魑魅魍魎ですが、その解説を読んでみると、意外なことが書いてあったりするものです。
とはいえ、月風魔伝自体が敵の説明も特に行われないゲームシステムである以上、こまめにテキストを読む習慣がない限りは、気づかない事もあるでしょう。
今回はそういう方への情報提供とか、あと私の所感も含めて、なんか適当に好き放題喋ってみたいと思います。

ストーリー上重大なネタバレに関わる魑魅魍魎はいませんが、何も情報なく楽しみたい方は先に本編を遊ぶことをおすすめいたします。
詳しい話は、いつも通り追記よりどうぞ。

No.1　三つ目首

魔物絵巻　一ノ補・三つ目首で考察した魍魎です。元々は「人間の子」と明確に記載があり、恐らく子供のうちに死んだ人間が、魍魎になり果てたものだと読解できます。
それにしても「魍魎になるべく」ということは、元々人間の子として明確にその意思があったと思われるので、よほど現世を恨んでいるか、生者を恨んでいるかのどちらかに該当しそうではあります。そのあたりは語られていませんが、可哀想な境遇の子供はいつの時代もいるものです。

なお、三つ目首には大中小の3サイズがあり、大サイズともなると当主の2倍ぐらいの大きさをしていたりします。
スクリーンショットでお見せしようとしたんですが、遭遇すると当主九曜がテンパってしまい即刻火薬玉で処理してしまうことから、なかなかお披露目できずにいます。動画でお見せすると散り際がたいへんえぐい（魑魅魍魎の中でも屈指のグロテスクさです）のでそれもできず…うむむ。


No.2　蝉憑

この魍魎、説明を見るまで「子どもの日枠」であることをすっかり忘れていた一匹です。
親を殺された子が恨みから魍魎になったパターンですが、ひょっとすると前項の三つ目首にも、似た境遇の魍魎化を遂げた子がいたかもしれません。
獅子頭なんかもそうなんですけど、月風魔伝UMにはなんかよくわからない理由で殺されて、その結果魍魎化している生物系魍魎が結構いる感じがあります。秘湯で想う・その51　此岸の治安を考えるでは特に触れませんでしたが、このあたり、此岸が自己中心的な人類で構成されている可能性を否めません。
蝉憑の項は見れば見るほど可哀想です。悲しみに暮れて死んでしまい、魍魎になって襲ってくるのは、当主としては厄介ですが、あの世界の人類にとっては自業自得と言えるのかもしれません。


No.3　岩小僧

この小僧、ほんとうに「小僧」なんでしょうか。魔物絵巻　十、邪心岩石の項目では、別種の魍魎であるかもしれないという考察をしていますが、それはそうとしてこの魍魎が「子ども」枠にカウントできるかどうかは、また別の問題です。

Webの辞書やなんかで「小僧」を調べてみると、「仏門で修行中の男子。年少の僧」と「商店などで使われる年少の男子」という意味が出てきます。
これを見て岩小僧も子ども！と思うのは、実は早合点かもしれません。というのも、「小僧　妖怪」で検索をしてみると、出るわ出るわ、「豆腐小僧」「雨降り小僧」「油小僧」……これは妖怪として伝承のある「小僧」たちです。かれらには共通して「小僧の姿をしている」という説明があります。気を付けたいのは、「小僧である」のではなく「小僧の姿をしている」ことです。姿として小僧のかたちを借りているだけで、かれら自身が小僧（子ども、男子）であるということではないようです。

説明以上の資料が何もないので確信はできませんが、岩小僧も「小僧の姿をした何か」として、名づけられている可能性があります。


No.4　穢鼠

子を宿した親鼠が魍魎になり、空腹の子が人を襲うという魍魎です。子鼠に齧られると出血の追加効果つきで、当主としては大変厄介ですが、親がタフなだけで子鼠は貫通系の火縄で一掃できるほど脆いです。ただ子鼠は倒しても倒しても湧いてくるので、最終的に親の穢鼠を何とかしないとたいへんです。PCのスペックが足りない場合はメモリ的な意味でもたいへんなので、なるべくなら貫通系の火縄や撒菱を持ち込むことをおすすめします。
蝉の子や人間の子は単体で魍魎になり果てましたが、この魍魎は親もろとも魍魎化しているようです。

ほかに気になる点として、穢鼠の親鼠は何もしてこない、というのが挙げられます。恐らく母鼠には別に恨みとかなんとかいうものがなく、宿された子の方が「産まれる前に親が死んだ」「生きるための食事を与えられる機会がなかった」ことで、さながら餓鬼のように魍魎化したのだと思われます。


こちらは餓鬼の説明。飢えに苦しんだ人間が魍魎化していることから、穢鼠の子鼠にも似たような魍魎化が起きていると考えられます。


No.5　水霊

さて、最後は水霊を見ていきましょう。これの上の？？？は怪魚です（当時倒してなくて記録されてなかった）
この水霊、解説だけ見ると「子ども」とは無関係に見えます。ただこの魍魎と一度でも戦ったことのある当主の方なら、どうして今回私が解説しようとしたのか、お分かりいただけることでしょう。
ポイントはこの魍魎の「声」です。ブログの文字ではお聞かせできないのですが、行動するたび幼い赤子の声のような、高い声や笑い声をあげるのです。
色々想像はできますが、いわゆる水子（産まれる前に亡くなってしまった赤子）をイメージしているのだと思われます。


今回は「子どもの日特集」で5種の魍魎について喋ってみました。
次回母の日特集…とかもできそうな気がしましたが、ピックアップしたら難しそうだったので、別の記事を考えようと思います。