月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その14~ここは地獄の何丁目? 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
突然の寒暖差で、さっそく不調になった九曜です。風魔君ぐらい丈夫な体が欲しい。

先週「魔物絵巻」で河豚腹の話をするがてら、魔物の出身地に関する話にも触れました。
今回はそこにさらに踏み込んで、「地獄の丁割り」についての考察をしてみたいと思います。


地獄の区割りと魔物の分布
魔物がどこの出身なのかについては、ROMカセットに同梱されている取扱説明書に記述があります。
ほかの攻略本などは、ざっと確認しましたが、出身に関する記述はあまりありません。
まず、地獄の区割りと、そこにいる魔物の組み合わせを見ていきます。

【地獄界】
一丁目:邪心岩石
二丁目:鬼面般若、斧闘士、河豚腹、★狂骨牛骸
三丁目:★独眼独頭、★竜頭鬼尾
四丁目:煩悩岩、鎧童子
五丁目:熱玉竜
六丁目:多足変化、魚怪魂
七丁目:死門(ただし生前は地上にいたとされる)
八丁目:斧牛
火炎谷:火炎蚕、炎息魔

【その他】
狂鬼島六丁目:狂赤鬼

※名前の前に★がついている魔物は、月風魔伝にてボス扱い(三魔神)


区割り考察1.魔の四島と地獄界の関係
大体の魔物の顔ぶれが確認できたので、まずは「地獄界」と「魔の四島」についての関係を見ていきましょう。
地獄界というのは魔物の出身地、魔の四島は風魔君がゲーム本編で駆け巡る舞台のことです。

まず、地獄界ではなく「狂鬼島」の区割りとなっている狂赤鬼。
これは魔の四島のひとつ「狂鬼島」と名前が一致するため、ここが出身地であると考えてよさそうです。
次に地獄界についてですが、これは魔の四島とは別の場所と推測できます。
その理由は、以下の3点です。

1.そもそも龍骨鬼は「地獄界から地上に侵略してきた」存在である
異世界からの地上侵略、というのはアニメゲームでは王道設定のひとつですが、この単語が重要な意味を持っているように思えます。
地獄界が地上と別な場所に存在していて、風魔君の上陸した魔の四島は「地上侵略の足がかりとなる、地上の拠点」に過ぎないのでは?という考察ができます。
ただ、のっけから祠で「のろわれたじごくにようこそ」と言われているので、あのエリアが地獄ではない、という完全な確証には至りません。

2.三魔神の出身地と場所がかみ合わない
三魔神のうち、凶骨牛骸は地獄界二丁目、残る2体は三丁目の出身とされています。
しかしこの三魔神、波動剣を分け与えられて守っているエリアを見ると、

独眼独頭:鬼顔島
狂骨牛骸:獄門島
竜頭鬼尾:三首島

と、綺麗に割れています。それも、中央の大きな狂鬼島を挟んでばらけています。
魔の島が地獄界である前提で、鬼顔島にいる独眼独頭と三首島にいる竜頭鬼尾が同じ区割り出身であるには、いずれかが出身地から遠い場所に単身赴任する必要があります。

3.魔物の分布もかみ合わない
例えば、火炎谷出身の炎息魔は、必ずしも同郷の火炎蚕と組んで現れません。
狂鬼島に、可視シンボルとしてうろついていたりします。
死門は七丁目の出身ですが、二丁目出身の河豚腹や八丁目出身の斧牛と一緒のエリアにいたりします。
魔物がどれほど知能があり、龍骨鬼などの命令に従っているのかはわかりませんが、出身地から大きく離れた場所に出張する例としてはあまりに複雑すぎます。

私は戦など詳しくありませんが、室町~安土桃山時代の侵攻戦や防衛戦を見ても、よく知っている土地で戦う方が有利である、と思います。
むざむざ故郷から引き離して「ここの配置につけ」というより、住み慣れた場所で戦わせる方が得策でしょう。
その土地の状況を詳しく知る手間も省けますし、この地形に誘い込んで…といった戦術もとれます。
もっとも「頭がカラッポ」な蓬莱骨などもいるので、ちゃんと戦略を立てて戦えるのかは不明ですが…。

もし魔の四島が地獄界でないのなら、そこが故郷という魔物は狂赤鬼ぐらいになるので、魔物の配置がバラついているのもなんとなーく納得できます。
もしくは地上に出てきて、思い思いの場所に行ったのかもしれませんし、故郷に似た場所に居ついた者もいるかもしれません。

あるいは、普段から軍隊なみの統率がとれていれば可能でしょうが、龍骨鬼は結構長い間寝てたようなので、難しいものがありそうです。


区割り考察2.各区割りの特色など
魔物の分布から、区割りの特色を考えてみます。

まず、魔物が一種類しかない区割りは過疎地か、龍骨鬼も把握できていないか、でしょう。
日本にも自然豊かで人口密度の低い場所と、住宅密集地があるので、その違いだと思います。
死門のいる七丁目は、なんとなーく死門以外にも「地上出身」の魔物とかいそうです。
そういえば浮遊猫は「捨て猫なので不明」とありましたが、地上で捨て猫となったものの怨念なら、意外と死門に飼いならされてたりするかも…

続いて、魔物が2体以上いる場所について。
わかりやすいところで、火炎谷は火炎蚕の解説で「田舎」とありますので、鄙びた場所(ただ、名前からして火山を擁する山岳でしょう)なのだと考えられます。
生息している魔物も、いずれも炎に縁深い魔物なので納得です。
また、六丁目の魔物には共通点があります。いずれも、水に関係のある魔物です。
おそらく、六丁目の近場には水辺があるのだろうと予測できます。

三丁目に魔神が2体いるのはよくわかりません。
共通点としては「宙に浮いている」「魔神クラス」ということですが、魔神専用の広いエリアなのでしょうか。
唯一、凶骨牛骸が三丁目ではなく二丁目出身というのが、謎多きところ。
四丁目もなんとなくわかりづらい分布です。
共通項が少ない魔物の組み合わせだと、考察するにも難易度が高くなりますね。

魔物の種類がやや多い二丁目は、地獄界でいう住宅街?なのかもしれません。
地獄に戸籍はないでしょうが、出身というからにはそこで生まれ育つ(地獄の魔物って生まれたり育ったりするのかなあ…)必要があります。
そのためのコミュニティがもっとも形成されているのが、この二丁目なのでは?
見たところ、凶骨牛骸をはじめ人型の魔物がやや多い顔ぶれなので、人型の魔物は二丁目で育つ「江戸っ子」ならぬ「二丁目っ子」が多いのでしょう。


もうひとつ、考察できることが残っていますが、それは次回の記事で引き続きご紹介いたします。

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