月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その14補足考~狂赤鬼はどこから来たの? 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
今日もひんやり月風魔。
ひざ掛けが手放せない、冬生まれなのに寒さに弱い九曜です。

時期は過ぎてしまったんですが、前回の考察から久しぶりに「本当は怖い」をやろうと思い立ちまして、準備してまいりました。
今日の議題は「狂赤鬼の正体」について、です。


狂赤鬼は、魔の四島の通路によく出てくる魔物です。
手には金棒という、かなりスタンダード、先入観そのままの赤鬼です。
この狂赤鬼、ただの魔物の一種に見えますが、他の魔物と違う部分があります。

地獄界の区割り考察記事で、地獄界と魔の四島は別の場所ではないか…という話をしましたが、これを念頭に置くと、ある魔物の出身地に疑問が湧きます。
それこそが「狂鬼島六丁目」出身の狂赤鬼です。

狂鬼島は、魔の四島のうちもっとも面積の広い島で、南北に長くのびています。
中央北部は岩山と通路の多い入り組んだ地形になっており、ここの通路に狂赤鬼がたくさん登場するので、かれらは恐らくこのあたりが「出身地」なのだと思います。

問題点は、この狂鬼島が地上にあり、地獄界ではないであろう、ということ(詳しくは前回の考察をご覧ください)
地獄界ではないこの場所が狂赤鬼の「出身地」というなら、狂赤鬼はもともと地上に棲んでいたということになります。
これについて、仮説が二つ考えられます。


仮説1.もともと魔物としてそこに存在していた
まず、魔の四島は、そもそもの特性が地獄界のような存在であった、という場合。
つまり、

地上にも関わらず、狂鬼島には先住民として「狂赤鬼」という異形の種族が棲んでいた。

現実の世界各地にも、食人文化のある種族、身体能力が異様に発達している種族がいるので、狂赤鬼もそのたぐいだと考えられます。
棍棒を持って攻撃してくるような種族ですし、うっかり一般人が迷い込もうものなら、命の保証はないでしょう。
龍骨鬼が地上を侵略するにあたり、足がかりにしたのもこれなら頷けます。
ただ、月氏一族によって統治され平和に見える地上に、こんな恐ろしい種族がはびこっていたと考えると…ゾッとします。


仮説2.もともと人間だった
前の記事から繰り返すようですが、龍骨鬼は地上侵攻をたくらみ、魔の四島を拠点とし、そこに魔物をはびこらせています。
もしこの四島が最初は龍骨鬼の支配下でない、ただのちいさな島国であったなら、そこには多少なりとも住民がいたことでしょう。
特に、四島のうち狂鬼島はもっとも面積の大きい島です。
住民が集落を形成するとしたら、このもっとも大きな島で、樹木や海産物の恩恵にあずかっていたのだろうと推測できます。

そこへ、龍骨鬼が地獄から、数多の魔物を引き連れてやってきます。
この時、島の住民たちはいったいどうなってしまったのでしょうか?
私の考える「おそろしい仮説」はこうです。

その島に住んでいた人間たちが、何らかの事象で狂赤鬼に変化してしまったのでは?

抵抗する人間の多くは殺されたかもしれません。
しかし、その一部は狂赤鬼へと変化させられ(呪法のようなものか、ウィルスのように物理変化をきたすものかはわかりませんが)龍骨鬼の手下として使われている…のではないでしょうか。
鬼面符を求めてくる門番も恐らく狂赤鬼ですし、ある程度の知能があると考えた場合、どうも「元が人間」説を裏付けるような気がしてなりません。
出身地が狂鬼島なのは、言うまでもなくもともと島の住人だから、ということに他なりません。

この説だと、ばっさばっさ斬り捨ててる風魔君としてはかなり後味が悪いので、もはや人には戻れない(魔物化した時点で、風魔君に討伐されることでしか救われない)か、仮説1であるかを願うばかりです。

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