月ノ下、風ノ調 - 秘湯で想う・その16 大念動波剣は世界を滅ぼす? 忍者ブログ
月風魔伝その他、考察などの備忘録。
皆さんこんばんは、九曜です。

マイブーム…というより元来の密かな楽しみなのですが、オレカのモンスターに持たせる「アイテム」で遊ぶのが好きです。
風魔君に波動剣や大念動波剣といった鉄板の組み合わせはもちろん、タマゴに魔導器をかぶせたり、覇将の後ろで金砕棒持ってスタンバイしてる参謀を想定したり、こういった遊び方は無限大です。
シモンのヴァンパイアキラーは、原作ではベルモンド一族しか扱えませんが、アイテムとしてならほかのモンスターに持たせることができたりします。

それでちょっと思い出したのですが、風魔君の波動剣および大念動波剣も、そういう感じの武器だったはず…。
さっそく、取説や攻略本などで波動剣のことを調べてみると、シャレにならない事が書いてありました。

「大念動波剣は使い方次第で世界を滅ぼすほど強力なので、平時は三本の波動剣に分けられて保管されている(※要約)」

世界が滅ぶそうです。あなおそろしや。
とはいえ、こういった解説は、このテの「強大な力を秘めたアイテム」の宿命ともいうべきものです。
ハサミだって、使い方次第で便利な道具にもなりますし、怪我することもあります。

そんなわけで今日は「世界が滅ぶレベルの大念動波剣」が一体どのようなものか、いろんな面から紐解いてみたいと思います。
資料がなさすぎて、ますます紐がこんがらがる可能性もありますが、そこはご愛嬌。


「大念動波剣」のつくりかた
まず、大念動波剣が「3本の波動剣を集めて作る」というところから。
波動剣自体も、エネルギーを秘めた特殊な霊剣です。その名は、精神波を波動として具現化するところからきています。
そういった波動剣を3本集めると、大念動波剣になります。

集めたり分けたりが比較的容易にできるようなので、大念動波剣に変化する仕組みは、物理的なものではないのでしょう。
ゲームでも3本集まると、すぐさま大念動波剣に変化するので、鍛造しなおしたりといった工程はなくてよさそうです。
何かしらの不可思議な力や、魔法と呼ばれる類のものが変化に関わりそうですが、そのへんのメカニズムは解明しづらいので、とりあえず「3本集まると大念動波剣にフュージョンする」とざっくり考えておきます(ざっくりすぎる)

ちなみに、オレカバトルの「大念動波剣」は、波動剣+月氏霊魂で作ります。
こちらは「剣に霊魂が宿る」という、見た目にも非常にわかりやすい生成方法となっていますね。
今回は原作の大念動波剣について考えていきますので、次以降の項目から、オレカの「大念動波剣」については除外しています。


「たし算」なのか「かけ算」なのか
さて、原作の大念動波剣が「波動剣3つ」からできているのは周知の通りですが、大念動波剣の持つエネルギーは、波動剣に対してどれぐらいなのでしょう?

ポイントはエネルギーの合算方法です。
3本集まったので単純に3倍と考えると、波動剣1本を仮に100とすれば300のエネルギーになります。
波動剣同士が共鳴など起こして、それぞれのパワーを乗算する場合だと、もっと大きなエネルギーになります。
こちらは、1本が100であれば3本で100×100×100=1000000(100万!)です。

ここで考えたいのが、冒頭で私が目をつけた「世界が滅ぶ」という部分。
単純化で考えると、もしパワーが加算であれば、波動剣1本で世界の1/3が滅ぶ計算になります。これはこれで恐ろしいですね。
パワーの計算式が乗算であれば「1本の力はそこそこあるけど、3本集まるととんでもない力が出るため世界も滅ぼせる」という形になります。

加えて、それぞれの波動剣を持って立ち向かった兄2人は、残念なことに龍骨鬼に殺されています。
これこそ、計算する上でもっとも重要な考察材料で、波動剣1本にそこまでのパワーはないのでは…?と推測できるのです。
世界の1/3が滅ぶほどのエネルギーでも倒せない魔王、という可能性も無きにしも非ずですが、乗算した方が納得のいく展開に感じます。


「大念動波剣」は誰が使う?
「月風魔伝」において兄2人を殺された風魔君は、波動剣を集めて大念動波剣を手にし、見事に龍骨鬼を討ち果たしました。
ではもし、月氏三兄弟が一人も欠けず「大念動波剣」を作ったとしたら、それを使うのは一体誰なのでしょう?
剣は1本、使い手は3人。これでは人手が余ります。
考えられるのは、以下の2パターンです。

パターンA:長兄が振るい、次男三男でサポートする
三兄弟の中で、最も頼りになるのは長兄・天魔でしょう。
(月氏三兄弟は上から順に天魔、空魔、風魔という名前です。そうだったはずです)
剣を持つのは天魔で、空魔と風魔は後方でサポートにまわるという形です。
どういったサポートなのかはよくわからないのですが、大念動波剣は「精神力を波動に変換する」ものなので、後方で念じることでも、パワーは増幅するのかも…。

あるいは、天魔が単独で大念動波剣を振るい、空魔や風魔は周囲の弱い魔物を適当な武器で斬り伏せる、ということもできるでしょう。
龍骨鬼は一人ですが、その周囲を守る配下はおそらく多勢です。
周囲もろとも大念動波で吹き飛ばすこともできそうですが、後方からの支援があるに越したことはありません。

パターンB:三兄弟もフュージョンしてしまう
剣がひとつになれるなら、使い手だってひとつになればいいじゃないか…となるかは知りませんが、そんな説も考えることができます。
月氏一族は人間らしからぬ能力を備えているため、そういったことができても不思議ではない、と思うのです。

この場合は、剣1本に三兄弟を融合した使い手がひとり。使う分には不自由もしないでしょう。
融合した三兄弟が、いったいどういう状況になっているかはとても興味をそそられますが、少なくとも息ぴったりの大念動波を放ってくれることには期待できます。
少年漫画のようなアツい展開でもよくある話なので、こちらの説でもなかなか面白そうです。


「大念動波剣」は一人でも扱える?
さて、先ほど「三兄弟が揃っていたら、大念動波剣の持ち手は誰になるのか」という考察をしましたが、今度は逆方向から考えてみましょう。
すなわち、作中では「風魔一人で大念動波剣を扱っている」ことになりますが、この状況は大丈夫なのか?ということです。
仮説を立てようにも「大丈夫だ、問題ない」と「大丈夫じゃない、問題だ」しか出てこないので、とりあえず以下に判断材料を並べておきます。

・波動剣の説明に「精神力を波動として飛ばすため、並ならぬ精神力が必要」とある。大念動波剣はこの必要精神力が、波動剣よりも多い可能性がある。
・ゲーム中、大念動波剣を使うために「何かを消耗する」必要が一切ない。精神力(MPのようなもの)の数値はなく、体力が削れたりもしない。
・持ったり、振ったり、斬ったりすることで反動があらわれる描写が一切ない。

いろんな条件を総合すると「風魔君一人でも、大念動波剣は扱えるのでは?」という推測に至ります。
ひとつ言うなら、魔の島をゆく風魔君は「兄たちの仇討ちに奔走中」ですので、渦巻く激情というか、何かしらの「強い気持ち」が大念動波剣に耐えうるだけの精神を生み出している、ということも考えられます。
普段は一人で持てない大念動波剣も、兄者たちの無念を晴らすためなら…!ということなら、それはそれでとても胸が熱くなる展開です。


「大念動波剣」で世界が滅ぶ日
かなり遠回りの考察が続きましたが、そろそろ世界を滅ぼしてみましょう。
大念動波剣でできることは「精神力を波動に変えて放つ」これだけです。
それでいて、地球にダメージを与える方策としては、

1.地面に向けて叩き込み、内部を破壊する
2.地表をえぐるように波動を飛ばし、道行くものを一掃する

こんな感じでしょう。
1は、大きな天体が地面に衝突するのと同等だと考えられます。
規模によっては地軸がずれたり、地中の物質が破壊されて大規模な地震が起きたりするでしょう。世界滅亡待ったなしです。

ひとつ注意点を挙げるなら、地面に波動を叩きこんだ反動で、体が浮いてしまう可能性があります。
エネルギー保存の法則により、波動を叩きこんだ方向と真逆の方向に、同じだけの力がかかってしまうわけです。
地面に45度の角度で波動を叩きこむ場合、反動のモーメントは斜め上45度の方向に発生します。角度が悪ければ、踏ん張っていても打ち出されてしまいます。
これを防ぐには、なるべく浅い角度で波動を叩きこむのが手っ取り早いですが、あんまり浅いと大した被害にならないので、熟練技が必要です。

2の方策を取る場合、踏ん張れば反動は何とかなりますが、別の意味で気を付けなければいけません。
皆さんご存知の通り、地球は丸いです。月風魔伝の世界は「西暦14672年の未来」ですが、おそらく一般的な球形をしていると思います。
(世界設定によっては「最果て」がある平面だったりするので、ちょっとここは自信がありませんが…)
この状態で、まっすぐ前に波動を飛ばすとどうなるでしょう?

答えは簡単。一周ぐるっと回って、波動が背後から迫ってきます。これは怖い。
滅ぼす前提で調節なんてできないでしょうが、パワーセーブして「地上を一周する前に波動が消滅する」程度にしておかないと、放った波動を自ら食らって自滅します。

うーん。大念動波剣で世界を滅ぼすのって、実は結構難しいのでは…?

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